
身を縮めて
人に近づかぬように
歩く新宿駅
目に見えないものと
戦っていることに
疲れていた遅い朝でした
あ、
コンコースに
スタバの香りが
戻ってきました
身体にまといたくなる
目に見えない一服
みなさま。長年にわたり、学校で読み継がれてきた詩の本のベストセラー『子どもといっしょに読みたい詩』(1992年よりあゆみ出版:20刷)そして、その改訂版(2002年よりたんぽぽ出版:18刷)が、一新され、PHP出版より「令和版」が2019年7月31日に出版されました。編集のテーマは2つ。
・時代が変わっても、ずっと読んでもらいたい詩
・自然や人の温かさが伝わる詩
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また、以下は、中古以外では手に入らなくなった本で、みやもとから、直接お送りすることができる本の紹介です!併せてよろしくお願いいたします。
「子どもたちに伝えたい 戦争と平和の詩100」水内喜久雄 編著
巻頭は「君死にたまふことなかれ」与謝野晶子の歌です。
あゝをとうとよ、君を泣く、君死にたまふことなかれ……
そこから100の戦争と平和の詩が編まれています。読み応えのある本です。
「水ヲ下サイ」原民喜、「わたしが一番きれいだったとき」茨木のり子、「木琴」金井直、「戦争を知らない子どもたち」北山修、「最後のニュース」井上陽水、「平和の琉歌」桑田佳祐、「島人ぬ宝」BEGIN、「タガタメ」桜井和寿……他にも、武者小路実篤、谷川俊太郎、まど・みちお、それから、わたしの知らなかった詩人の詩もたくさん。わたしの書いた「命」という詩も最後の方に載せていただきました。
出版社であるたんぽぽ出版さんが撤退することなり、わたしの手元にこの本が30冊ほどあります。みなさまにぜひ、少しでも手に取っていただきたく、ご紹介します。他のわたしの本も、たんぽぽ出版さんやamazonで買えなくなっていますので、以下に同様にご紹介します。書籍のお申し込みはこちらをクリックして下さい。お申し込みいただいた後に、メールで確認を差し上げてからお送りします。
■「子どもたちに伝えたい戦争と平和の詩100」定価2000円+税→送料込み2000円
■「やさしい出会い」みやもとおとめ 定価800円+税→送料込み800円
■「笑顔のリレー」みやもとおとめ 定価500円+税→送料込み500円
今年が皆様にとってよい一年となりますように。
いのしし みやもとおとめ
十二支の中で
一番最後にいるけれど
いざとなったら
後先考えずに
猪突猛進
後先ばかり考える
心配性の私だけど
今年は何かを目指して
まっしぐらに
走ってみられるか?
詩集「やさしい出会い」を上梓しました。前詩集「笑顔のリレー」2012年から後の日々のおもいです。
カフェ、から始まり、通勤の風景や、自然、家族、そして恋……と、水内さんのマジックで素敵に仕上がっています。
編集 水内喜久雄さん 表紙絵 茶畑和也さん たんぽぽ出版 7月1日発行です。定価800円+税
もうしばらくするとネット書店などでも注文できるようになると思います。どうぞよろしくお願いいたします。
ねがい
みやもとおとめ
わたしの中を
行ったり来たり
行ったり来たり
何百往復もしたあとで
ようやく出ていった言葉が
あなたの中で
行ったり来たり
行ったり来たり
何往復かさせてもらえたなら
どんなに嬉しいことでしょう
「みんなの詩集 夢ぽけっと」2018年夏号(最終号) テーマ「私の詩」
ずっと、私たち素人詩人達の勉強の場であった、みんなの詩集は最終号となりました。
詩を書きたいな、と思う人は誰でも投稿でき、水内喜久雄さんの手によって編集されて、
すてきなイラストレーターさんの表紙をいただいて、50号。
50号のお題は、「平和」と「私の詩」でした。
みんなの詩集「夢ぽけっと」春号に投稿した詩です。お題は「四季」
雨
新しい芽を
優しく起こす
木の芽雨
生き生きと
木々が輝く
青葉雨
賑やかな気持ちを
そっと冷やして
秋湿り
今まで多分
このくらいまで
生きてきて
これから冬は穏やかに
降ったりやんだり
時の雨
電車で
隣のお客が少しずつ少しずつ傾いて
一日の疲れを
私に預けそうになっては
ふっと 立て直す
私もどれ程気づかず
見知らぬ人に
傾いてきたかしら
電車はうなずくように揺れて
窓の外では
夕暮れの町が飛んでいく
@みやもとおとめ
テーブル
一緒に過ごそうと用意した
大きめのテーブルは
その時々の家族の
状況が見える場所だった
それぞれの角に
連絡帳やお知らせプリント
○と×が半々の漢字テスト
積み重ねられたシリーズ漫画
学習塾の案内に模擬テストの結果
使い捨てのコンタクトレンズ
やりかけのレポート課題
美容室や着物レンタルのちらし
隠さなくなったたばことライター
一人ずつ家を出て行き
置きっぱなしのものが減り
二人になってからは
誰がどの場所だかあいまいになった
もう極力ものを置かない
大きめのテーブルは
寂しくのびのびとしている
葉書でも書いてみようか
@みやもとおとめ
紅い手袋
毎朝自転車に乗るときに
はめる紅い手袋
人差し指と親指の分かれ目に
穴があいてしまいました
何年前のことだったかしら
晩秋の桜の木の下に
かさこそたまっていた紅い落ち葉
その色に惹かれて
この手袋を買ったのでした
手袋の穴は
まるで落ち葉の虫食い
それでも すっぽり温かい
@みやもとおとめ
「小さな詩集」17号 2017年10月
みんなの詩集では、お題が出ます。「山菜」と言うお題で書きました。
絵はがきも作ってみました。
座右の銘
みやもとおとめ
ちょこんと
そう ちょこんと
私のとなりにいてくれる
いつもくよくよしていた
私に
いいんだよ と
次に同じ失敗をしないために
何をするのか
考えればいいんだよ と
そういって励ましてくれた
あなたの声が
私の右どなりに 今でも