新緑のじゃんけん

みやもとおとめの書いた詩作品の公開や日々の生活で出逢った詩の紹介をさせていただくページです。

ごあいさつ

初めまして。 「詩」の世界はとても個人的なものではありますが、どこかのどなたかとささやかに共有できましたら…とブログを開くことにしました。よろしくお願いします。 みやもと おとめ

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新詩集「やさしい出会い」

2018年07月01日 | 詩(日々…)

詩集「やさしい出会い」を上梓しました。前詩集「笑顔のリレー」2012年から後の日々のおもいです。

カフェ、から始まり、通勤の風景や、自然、家族、そして恋……と、水内さんのマジックで素敵に仕上がっています。

編集 水内喜久雄さん  表紙絵 茶畑和也さん  たんぽぽ出版 7月1日発行です。定価800円+税

もうしばらくするとネット書店などでも注文できるようになると思います。どうぞよろしくお願いいたします。

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ねがい

2018年06月10日 | 詩(同人誌・アンソロジーなど)

ねがい

    みやもとおとめ

わたしの中を
行ったり来たり
行ったり来たり
何百往復もしたあとで
ようやく出ていった言葉が

あなたの中で
行ったり来たり
行ったり来たり
何往復かさせてもらえたなら
どんなに嬉しいことでしょう

 

「みんなの詩集 夢ぽけっと」2018年夏号(最終号) テーマ「私の詩」

ずっと、私たち素人詩人達の勉強の場であった、みんなの詩集は最終号となりました。

詩を書きたいな、と思う人は誰でも投稿でき、水内喜久雄さんの手によって編集されて、

すてきなイラストレーターさんの表紙をいただいて、50号。

50号のお題は、「平和」と「私の詩」でした。

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2018年04月09日 | 詩(同人誌・アンソロジーなど)

みんなの詩集「夢ぽけっと」春号に投稿した詩です。お題は「四季」

 

新しい芽を
優しく起こす
木の芽雨

生き生きと
木々が輝く
青葉雨

賑やかな気持ちを
そっと冷やして
秋湿り

今まで多分
このくらいまで
生きてきて

これから冬は穏やかに
降ったりやんだり
時の雨

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電車で 小さな詩集(同人誌)18号

2018年03月10日 | 詩(同人誌・アンソロジーなど)

電車で

隣のお客が少しずつ少しずつ傾いて
一日の疲れを
私に預けそうになっては
ふっと 立て直す

私もどれ程気づかず
見知らぬ人に
傾いてきたかしら

電車はうなずくように揺れて
窓の外では
夕暮れの町が飛んでいく

 

@みやもとおとめ

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テーブル

2017年12月15日 | 詩(同人誌・アンソロジーなど)

テーブル

一緒に過ごそうと用意した
大きめのテーブルは
その時々の家族の
状況が見える場所だった

それぞれの角に

連絡帳やお知らせプリント
○と×が半々の漢字テスト
積み重ねられたシリーズ漫画
学習塾の案内に模擬テストの結果
使い捨てのコンタクトレンズ
やりかけのレポート課題
美容室や着物レンタルのちらし
隠さなくなったたばことライター

一人ずつ家を出て行き
置きっぱなしのものが減り
二人になってからは
誰がどの場所だかあいまいになった

もう極力ものを置かない
大きめのテーブルは
寂しくのびのびとしている
葉書でも書いてみようか

 

@みやもとおとめ

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紅い手袋

2017年11月28日 | 詩(同人誌・アンソロジーなど)

紅い手袋


毎朝自転車に乗るときに
はめる紅い手袋

人差し指と親指の分かれ目に
穴があいてしまいました

何年前のことだったかしら

晩秋の桜の木の下に
かさこそたまっていた紅い落ち葉

その色に惹かれて
この手袋を買ったのでした

手袋の穴は
まるで落ち葉の虫食い

それでも すっぽり温かい

@みやもとおとめ

「小さな詩集」17号 2017年10月

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ふきのとう 「みんなの詩集 夢ぽけっと」2017年春号

2017年03月20日 | 詩(同人誌・アンソロジーなど)

みんなの詩集では、お題が出ます。「山菜」と言うお題で書きました。

絵はがきも作ってみました。

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座右の銘(みんなの詩集夢ポケット冬号)

2016年12月26日 | 詩(同人誌・アンソロジーなど)

座右の銘

          みやもとおとめ

ちょこんと
そう ちょこんと
私のとなりにいてくれる

いつもくよくよしていた
私に
いいんだよ と

次に同じ失敗をしないために
何をするのか
考えればいいんだよ と

そういって励ましてくれた
あなたの声が
私の右どなりに 今でも

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迷子(みんなの詩集 夢ポケット 秋号に掲載)

2016年11月28日 | 詩(同人誌・アンソロジーなど)

迷子

部屋が寂しくなったので
野原で
花を摘んできました

家の中では長持ちしないと
わかっていながら
コップにさしました

ひなたのような空間になった
そこから
小さなアリが走り出しました

ああ
一匹迷子を
作ってしまいました

©みやもとおとめ

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桜満開

2016年03月25日 | 詩(日々…)
桜満開

ウェブの交差点
フェイスブックの中で
友だちの桜
友だちの友だちの桜
次々に咲き出した

谷中の
目黒川の
六義園の
江戸川橋の
井の頭公園の
飛鳥山公園の
小石川植物園の

となりの家の庭の
うちのマンションの

今日はスクロールしても
スクロールしても
桜色


©みやもとおとめ

写真は昨年のものですが今年も勤務先の桜は、陸上競技場横で見事に咲きそうです。
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「キッチン」 みんなの詩集夢ぽけっと 2016春号

2016年03月18日 | 詩(同人誌・アンソロジーなど)
キッチン

誰が料理をしていても
家族と会話ができるように
対面にしてもらった
キッチン

今では
タマネギを根気よく炒める
小学生の息子もいないし
ゆでたてのブロッコリーを
カウンターごしに味見する
中学生の娘もいない

子供が
それぞれの時間割で
動くようになるのは
仕方ないけれど

踏み台に腰かけて
流しのかげに
沈んでみると
一人のキッチンは
少し広い


©みやもとおとめ

編集者水内喜久雄さんの、出す「お題」にあわせてみんなで集う詩集です。
今回は、「キッチン」と「5年間」
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月 3題

2016年01月23日 | 詩(同人誌・アンソロジーなど)

三日月

雲が薄く流れる夜空に
三日月 ひとつ
風の中で鳥の羽のよう
私も ひとり
震えるカーブに
手を伸ばしたくなる


満月

いつ 誰が
気持ちを丸めて
空に投げたのかしら
今日浮かぶ月は
ざらりとした手触り
自分の胸に手をあてる


半月

夜中の半月は上向きで
ふっくらとしたお椀
真っ白に光り
美味しい甘酒が入っている

朝の半月はひっくり返り
心細く透き通り始めて
夕べの甘酒
誰がいったい飲み干したのか



@みやもとおとめ
小さな詩集 2015年3月発行より
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収穫(みんなの詩集 夢ぽけっと秋号)

2015年09月17日 | 詩(同人誌・アンソロジーなど)
収穫

となりのコロは
しっぽをぴんとたてて
朝の散歩から帰ってくる

しっぽのふさふさに今日の収穫
周りがぎざぎざのはっぱ
なんだかよくわからない草の実

どこで転げ回ったのか
季節のかけらをくっつけて
得意そうに帰ってくる

私もあなたと会った日には
髪に心に絡まっている
なんだかよくわからない良いもの

@みやもとおとめ
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残暑お見舞い

2015年08月13日 | 日記

うかうかしていたら、暑中おみまいを、出し損ないました。
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白い本

2015年06月25日 | 詩(日々…)

白い本

何も印刷されてない白い本
十六歳の誕生日にもらった
春、屋上、風が吹いていた

ページを振りながら
詩、絵、思いついたことを
一日一ページずつかいた

いつか読んでもらうつもりで
本の向こうに彼の表情を思い
日記よりはよそいきな感じに

五五ページ 春 学校内のいい場所のこと
一二一ページ 夏 海で斜めに走る白いしぶき
一七五ページ 秋 雨にうなずく葉っぱ

最後までかいたら見せるつもりだったのに
二一一ページ ユーミンの「十二月の雨」の歌詞を写した頃
ふたりは一緒の時間を持たなくなっていた

今も手元に残る白い本
出し損なった宿題のように


@みやもとおとめ

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