本来、そんな 「重大事」 ではありません。
ただ、
(いずれそうなるだろう)と覚悟しつつ、
(でも、自分だけは免れられるかもしれない) と秘かに思っていた事態を、
やっぱり自分も避けられそうにない兆候が現れ始めました。
午後、風呂に入り、髪を洗いながら気付いたのです。
どうやら
抗がん剤治療による影響で、
髪の毛が抜け始めた気配を、初めて自覚したのです。
ガーン!
ボクはいま4人部屋。
内、ボクを除く3人は、ほぼ “脱毛完了” 状態です。
廊下ですれ違う逗留者の多くはニット帽を被っています。
なので、
(ボクだけは)などという甘い期待は
本来持つべきではないのです。
そりゃあそうだよ。
朝7時、昼12時、夕6時に食事をし、随時トイレに行く以外の時間は
カーテンに囲まれた独占的空間の中で
テレビを観たり、パソコンを覗いているような生活を続けているのだから、
抗がん剤治療では常識の、脱毛程度の代償は避けられないんでしょうな。
看護師さんいわく、「うーん、そろそろかもね」 だって。
Goodbye my comb? (さらばクシよ)
さ、覚悟を決めよっと。
先日の貴ブログのように、ゆっくりと歩み、また転げ落ちないよう踏みとどまることの繰り返しは、いずこも同じことのようですね。
すべての 「まさか」 を意識し、常に備えながら生きるのは至難でしょうが、
日々を着実に一歩一歩踏みしめながら生活することで、
突然の 「まさか」 に対して動揺せず、冷静に乗り越えようとする意識は、忘れてはならないんでしょうね。
いま病室に居て、遅まきながらそう思います。