腐れゲー道

プレーしたゲームの感想文を、ダラダラと粘着質に綴ります。

メモリーズオフ♯5 ~とぎれたフィルム~ 後編

2009年06月18日 01時01分26秒 | PS2ゲーム感想文
前編へ



んじゃキャラ評。


・河合春人

主人公様。20歳ピチピチ大学生。前作の一蹴さんとタイプは違う熱血系イケメン。
ボクと掠りもしない人間ですね。すんません、しばらく脳の片隅に寄生させて下さい。
基本音声なしだが一部で喋る場面があり、声優は森久保祥太郎氏。

「〇〇するなってのが婆ちゃんの言い付けなんだ」が口癖。もちろん冗談で。
これ、今やネットスラングとして定着した「~~ってばっちゃが言ってた」を思い出させる。
しかしこのスラングの元ネタ「舞-乙女」は2005年末の放映であり、メモとぎの発売の方が早い。
よってパクリではない。それどころか元祖? だとしたら面白いな。

「直情的」「頭に血が上ると思わず酷いことを言ってしまう」「雄介への友情とコンプレックス」
などのキャラ設定がテキストからきちんと読み取れた。上手いと思う。
ギャルゲでは誰が一番深く描かれるって、そりゃもちろん始終心情を喋りっぱなしの主人公に他ならない。
寄生させて頂いてる身としては、違和感なく文章を読み進められたことは良かった。

前作の一蹴さんと違い、何かを忘れていたりプレーヤーに語っていない事等の「ネタ」はあまりない。
その意味でも一蹴さんより感情移入しやすかった。
ただ、モノローグでは一人称が「僕」で、喋るときは「俺」と明確に使い分けているのに、
その理由が最後まで語られなかったのが非常に不自然かつ不満。
何か理由がなけりゃこんな面倒な切り替えしないだろう。
作中全部でやっていたから、ライターのミスであるわけないし。
所詮俺如きにリア充様の思考など理解不能ってことか。




・雨宮瑞穂

24歳年上妖艶謎系女子(?)担当。
声は佐久間レイさん。
かつてアイドル声優としてならした人だが、イマイチだった。
喋り方が不自然。そういうキャラを演じてるのかもしれんけど。

なんかよう分からん。
突然酒に誘われ、気付けば合体。
その後も多少フラフラしつつも合体は何度もする。
そうこうしているうちに、好きになった?
これが大人の恋愛ってやつなんでしょうか?
僕にはよう分かりません。

「ネタ」は、彼女の正体。
実は春人が尊敬する映画監督(故人)の妻、つまり未亡人というもの。
しかも夫の死に際に喧嘩をしてしまったので、自責の念が非常に強い。
春人に近付いたのも、夫に似ていたからというのが理由らしい。
当然ながら春人は「僕は身代わりだったのか」と苦しむことになる。
そして最後に出した答えは「貴方(監督)のことを含めて、瑞穂さんを愛しています」。

これはーーー!!!!
誰が見たって、比類なき大傑作漫画「めぞん一刻」だろう。
未亡人だけでアレを思い出させるのに、このネタまで使うか。
うーん。ちょっと、なぁ。まさか製作者が知らんかったわけでもないだろうし。
ちなみに俺にはかつて、1ヶ月くらいめぞんの事しか考えられなかったほどハマッてた頃がある。

つーわけでシナリオはイマイチだったのだが、EDがこれまた酷い。
なんと死別。それも春人が見てない場所での交通事故。
嫌な予感がして駆けつけたら、って。おいおい、今度は「君が望む永遠」か?
何より驚きなのが、これがグッドEDなこと。バッドは離別。
つまり結ばれるEDがない!!! おいおい、いいんかこれ。
他作品を思い出させるネタ(パクリと言うほど酷くはない)を使うのは別にいい。
だがその場合、ネタが既知であるだけに、きちんと機能しなければ、
感じるシラケの度合いは普通よりずっと強くなる。
うーん。ダメ、だな。このシナリオはダメだった。

あと憧れの監督さんは「三木耕作」のはずだが、
本名は「雨宮耕作」であるらしい。つーこた、三木はペンネーム?
それとも瑞穂家に婿入りしたとか?
疑問に思ったが、説明はなかった。
はぁ。



・早蕨美海
「さわらび みうみ」と読む。難解名前担当か。んなのあるんか。

引っ込み思案の従姉妹キャラ。叔母さんに半ば無理矢理家庭教師をやらされ、
映画好きという共通点を軸に徐々に親交を深めていく。
まぁ無難にやっていくんだが、終盤、「ネタ」が判明する。

前向性健忘。多分これで合ってる。
「一定の周期で、その間の記憶がそっくり失われる」という、とてつもなく厄介な記憶障害だ。
多少間違いあるかもしれんが、まぁ大きく外れてはいないだろう。
美海はかつての事故でこの記憶障害を患い、1年毎に記憶がリセットされてしまうようになった。
その満期日(酷い言い方だが)はもうすぐ。
叔母は美海が少し憧れていた春人に家庭教師を頼み、
せめてその日まで楽しい時間を娘に過ごしてもらおうと思っていたのである……。

んー。正直、「またか」と思った。
と言うのもこのネタ、個人的にもう3回目だからだ。それも短期間で。
1度目は、アニメ「ef」。2度目はPSP「ミステリート」。
あーでも、発売時期ではメモとぎの方が先なんだな。その意味じゃ重複を感じるのは気の毒か。

efでこのネタを知った時、その症状に驚く共に、「ああ、これは極めて二次元向けだな」とも思った。
ヒロインにこの障害を持たせれば、非常に綺麗な悲劇を作ることができる。
悲劇性・ドラマ性バッチリ。しかも実在する症状だから現実味まである。
こんなに美味しい二次元ネタも珍しいと言えるほど、適した題材だと思う。
……ま、他人事やらかね。はぁ。

こんな良いネタを使わない手はないということで、実際にクリエイター様らは使った。
俺が知らないだけで、他にもこのネタを使った作品は近年幾つかあったんだと思う。
メモとぎはその中では古い方だろうか? せめてそう思いたい。
だが、今後はもう二度と見たくない。短い間に3回も使われたから、完全に飽きた。
美味しいネタに皆が群がり、食い散らかし、砂漠化する。ありがちな結果だ。

そんなわけでネタを知った時点で、正直白けた。
結局美海は記憶を失うが、それでも春人は諦めず、彼女と今後も付き合っていくことを決意する。
EDでは記憶が僅かに残っているかのような希望を見せて終わる。
……が、世の中、そんなに甘くはないと思うぞ。
一生彼女と付き合っていくのか? 今後死ぬまで同じ絶望を繰り返しても?
現実に生きる俺が感情移入できる結論ではなかった。はぁ残念。




・観島香月

古参の映画仲間。「女として意識したことのなかった彼女を、何時の間にか~」ってやつだ。

まず、声がいい。桑谷夏子氏。俺がパッと思い浮かぶのはシスプリの可憐と
ハルヒの朝倉くらいだが、そのどちらとも全然違う声質で演技をしていた。
だが、イメージはバッチリ。凛としていて可愛らしい。見事。

このキャラのみ、シナリオに目立った「ネタ」がない。
だがその分、普通の日常を経るうちに育まれる恋って感じで、とても楽しめた。
ああ、えーよなぁ、凄くえーわ。これぞ青春ってやつか。あー。
……はぁ。

目立ったネタはないものの、「仲間との信頼関係」という普遍的だが深いテーマを
丹念に描いていたので、感情移入度は全キャラのシナリオでもトップかもしれない。
グッドだけでなくバッドエンドにもきちんと説得力があり、重い後味の悪さを与えてくれる。
「お前達と関わるのは、もううんざりなんだ」の一言は、感情移入してただけに、ガーンとなった。
うう。

途中までは女っぽさをまるで見せないのに、単独シナリオに入ってからは、
ガンガン可愛いシーンが出てくる。正直、たまりません。萌え~。肝。
俺は本来、こういうキャラこそツンデレと呼ぶべきだと思う。
まぁツンデレは今じゃ意味が広がりすぎて、正確な定義が無くなっちまったからなぁ。

ただ一つ、グッドEDにあすかの姿がポッカリ消えてるのが非常に不満。
あすかとの関係を清算するのはどのキャラにおいても必要だし、実際他キャラではしている。
なのに香月シナリオだけ完全にそれを忘れている。これはどうなのか。
あのグッドED後に包丁持った少女A(18)が刃傷沙汰を起こさないか心配である。




・仙堂麻尋

パッケージや説明書の扱いからメインヒロインはあすかだと思ってたのに、
実際はこの子でした。騙された。メインは最後にやりたかったのに。

まずなにより、声がいい。井ノ上奈々氏。個人的に、そのバッチリ感は香月以上。
ここまでキャラのイメージに合った声は、他のメディアを含めてそうそうない。
本当に、このキャラが実在したらこの声で喋るだろうと自然に思うことができた。
演技が上手いとは思わないが、それも寧ろ「それっぽさ」を醸していた気がする。はは。
声優もそうだが、割り当てて演技指導したスタッフも非常にいい仕事をしたと思う。素晴らしいね。

で。このキャラはまず「ネタ」が先に来る。
物語の鍵である、1年前の雄介死亡事故。彼女はその場に居合わせた人物なのだ。
そして自ら「雄介くんが死んだのは私のせい」と言う。だが、詳細は語りたがらない。
当然ながら、主人公達は激しい拒否反応を見せ、彼女を拒絶する。
しかし彼女は同時に「雄介くんが残した台本を使って映画を撮ろう」と提案する……。

ううーむ、面白そうである。
実際、麻尋が登場したシーンにはかなりのワクワク感があった。
んで、最初に盛大に「ネタ」を見せた上で、徐々にキャラを見せてくれる。
これもまた良し。強がった態度の裏にある感情や、意外とドジなとこ等がたまらん。
やっぱ声の印象が良すぎるくらい良かったのが効いてたかな。好感持てるキャラだった。

シナリオはその映画を撮影してるうちに徐々に恋に落ち~というもの。
ただ一方で他のメンバーとは相容れず、残念ながら全てが上手くいくわけではない。
そんなこんなでグッドEDを迎えるものの、麻尋は春人の前から姿を消す。
一体何があったのか。結局雄介の死の真相も語られぬまま、シナリオは終わる。


ここまでが普通にやって辿り着くED。
ここから、麻尋視点でシナリオを追う「リバースカット」が始まる。
呼び方が違うが、これがメモとぎにおける「トゥルールート」と言っていいと思う。
まぁザッピングってやつだな。
麻尋視点から春人さんに惹かれてく描写を見てニヤニヤするのが楽しかった。
そして表シナリオでのED時点まで辿り着くと、やはり麻尋は失踪。
再び春人に視点が戻り、最後のシナリオが始まる。
そしてとうとう、知りたくて仕方がなかった雄介の死の真相が明らかになる!!!!

……んー、こんなもんか、と。
父親から虐待を受けてたことは途中から見えてたが、それだけが原因だったとはなぁ。
だったら、素直にそう告白すればいいのに。全然、麻尋のせいじゃないやん。
お前も「一人で背負う」奴か。それが話を底抜けにややこしくしてる事に何故気付かん?
それが2次元物語を作るコツだってことは分かってるが、もう止めて欲しいなぁこういうの。
素直に話せよ。悪いようにはしないから。キモいけど言うよ。
話せよマジで。勝手に背負われることこそ、迷惑極まりないんだよ。
はぁ。
真相を秘密にする理由が全然しっくり来ない。
ここまで引っ張ったのに、この作品最大の「ネタ」なのに、ガッカリであった。
まぁ虐待が性的でなかったのが救いか。それだけは止めてくれとビクビクしてたから。
はは。
キャラは良いし、声は最高に良い。だが「ネタ」がイマイチだった。
そういや前作「それから」でも、物語最大の謎(ネタ)が肩透かしだったなぁ。
やれやれだ。ま、最終EDは綺麗だったかな。


で。実はこのキャラは、バッドエンドが一番心に来た。作中一番痛いEDだった。
選択肢を誤り、非常に気まずくなった状態でヤケクソ気味に告白した春人だが、
麻尋は喜ぶどころか完全に白けてしまい、映画を放り出してさようなら。
その時の演技もまた完璧なまでに見事なので、麻尋の呆れ・失望・諦観・怒り・虚しさなどが
ビンビン伝わってきて、正直勘弁してもらいたかった。痛すぎる。
更にバッドEDはまだ終わらず、麻尋が去った春人は気持ちを切り替えて
元のメンバーと元の仲を取り戻そうとするんだが、これも見事に失敗。
完全に孤立し、数ヶ月間只管バイトに専念する生活を送る。
そしてある日、駅前で、楽しそうに会話して歩く元のメンバー達を見かけるのであった……。

あまりにも痛い。凄まじく怖い。これぞバッドエンド。
キャラが死んだとかそんなんよりよっぽど救いのないEDだと個人的に思う。
あれだけ映画の完成に執念を見せていた麻尋も、あれだけ春人を慕っていたあすかも、
あれだけ強固な仲間意識があったメンバーも、皆あっさり離れていった。
何と儚いものだろう。何と惨めなのだろう。
恐ろしい。人間関係ってやつが心底恐ろしい。
ゲーム上は、たった一つの選択肢の違いだ。
上を選べばグッドEDに、下を選べばこのEDに。
もちろんこれはゲームの話だが、現実であってもそんなもんだと思う。
ホンの少しのボタンの掛け違いで、事態は、状況は、人間関係は、
時に修復不可能なまでに変わる。終わる。どうしようもなく。

……虚しいなぁ。やっぱ、人間一人だなぁ。
何を悟ったようなことを、って? そうですね。人は分かり合えますよね。
はぁ。
ホント、虚しいわ。でも、この虚しさは、正しいと思う。
メモとぎは、このEDは、俺にキッチリと「何か」を残してくれたよ。
それが何かはあまり語りたくないけどさ……。



・日名あすか

声は野川さくら氏。こう言っちゃなんだが、媚び声だと思う。
「声優の作り声が嫌い」って意見がたまにあるが、そういう人が嫌う声であろう。
俺は別にどうでもいいんだが、キャラにはいまいち合っていないと感じた。
更に「テヘヘ」笑い等、キャラ造詣でも強く媚びようとしてるので、少々気持ちが醒める。
短すぎるスカートも逆効果である。見せてくれるわけでもねーし。
2次元美少女が客に媚びるのは当たり前だが、メモオフはそれを強調する作品じゃないだろう。
作中であすかが一番「現実にいそうにない」ヒロインだと思う。ってたりめーだろが馬鹿。
いやすんませんなんか虚しくなってきた。

序盤から強烈な好意を示していて、しかもそれが冗談でないので、素直に嬉しい。
しかしシナリオが進めば分かるが、このキャラは恋愛と言うより、明らかに春人さんに「依存」している。
もちろん恋愛感情もあるだろうが、仲が拗れた時はいつも「私の居場所がなくなっちゃう」と落ち込む。
何より求めてるのは居場所であり、春人さんじゃなきゃダメというわけではないのだろう。
麻尋バッドではあっさり離れていったし。はぁ。
第一ヒロインなのにメインヒロインじゃないという扱いもどうかと思う。
まず製作者があすかの居場所を奪ってるやん。なんてな。

確かに好意は嬉しいが、基本的に自分の都合しか考えず、春人さんの夢や熱意は全く意に介さない。
「美少女に過剰に好かれる」は常に求めて止まない夢のシチュエーションだが、
実現したらしたでウザくて面倒な所も腐るほどあるんだろうなぁ。そう感じた。
俺、気楽な身分でよかったよ。はははは。はぁ。

「これモロに依存だよな」と思ってからは、シナリオもあまり楽しめなくなった。
EDを見ても、春人さんへの依存が改まったとは感じない。春人の方は成長してるけど。
寧ろ春人さんを諦める他キャラシナリオの方が、あすかの成長という点では描けてるかもしれん。
となるとあすかにとって最高なのは、完全に春人を見限った麻尋バッドEDかもな。嗚呼痛い。

あすかの「ネタ」は、強いて言えば役者を辞めた理由だが、特に強烈なものではなかった。
母親との確執を言うなら、まず母親をもっと描写しなくてはならないだろう。
なのに結局母親は極悪者のままで終わってしまう。この点、消化不良だと思う。

またシナリオで納得できないのが、麻尋との和解がなかったこと。
俺はこのゲームの大団円、真のハッピーエンドは
「雄介の台本を使って監督・春人、主演・まひろ、助演・あすか、製作CUM研で映画を撮る」だと思う。
だがこれは、あすかシナリオはもちろん、他のどのEDでも達成されることはなかった。
結局どのシナリオでも、雄介台本の映画を撮る段階では、
麻尋かCUM研メンバーのどちらかが離れていってる。
なんともスッキリしないものがある。
あすかシナリオではあすかが主演をやる流れになるが、
あの台本は麻尋主演を前提に書かれているんだから、それは違うだろう。
何故麻尋、あと母親を交えた和解劇を描かないのか。
それでこそハッピーエンドと言うものだろう。
そうすりゃあすかも「居場所」の呪縛から解放され、より成長して春人さんとくっ付けるのに。


あすかバッドルートの方は、バッドと言うより修司ルート。
付き合いは長いが今までずっと本心でぶつかり合えなかった友人と、本当の友達になれた。
これはいいシナリオだったと思う。本筋とはあんま関係がないけど。
……これはやっぱ、腐の方々に向けたルートなのかな。
そもそも雄介と春人の造詣自体、腐さんを意識している気がしてならない。
ギャルゲなのに。何故なんだ。畜生。
俺は腐が大嫌いなんだ。なんでンな気持ち悪いものを……!!!
メモオフシリーズは全部やるつもりだが、もちろん腐向けのアレは無視。
価値観の違いとかいう次元じゃない。あんなもんはメモオフじゃない。
最近は本当に多くの一般2次元作品において腐臭がし、マジ洒落になってないと思うのだ。
何故世間は、こんな紛れもない変態趣味を平然と放置してるのだ?
やるのは勝手だが、表に出てくるなよ!!!!!
誰も僕の話を聞いてくれない。



・小津修司

こっからサブキャラ。
あすか原理主義者つーか、行動も言動もあすかあすかばかりで好感度非常に低し。
あすかバッドでの友情劇は良かったが、それ以外では別に要らない子だった。
三角関係要員にすらなってないし。


・木瀬歩

前作で人気のあったサブキャラが、今回は全体的に絡む立場で格上げ再登場!
となりゃ、前作のさよりんと同じく、専用隠しEDも用意されてるに違いない!!!!
……とほぼ確信してたのに、なかった。そりゃないよ製作者。
普通オマケで一個くらい入れるだろ。なんでないんだよ畜生。

が、実はそう思わせるほどの魅力あるキャラでもなかった。
なんか下品なまでに強引に関西弁と関西偏見でキャラを立てており、
前作でのサラッとした感じがなくなっていた。正直失敗してたと思う。
一蹴や雅のことを全く語らないのも不満。サービスが足りんよ。


・稲穂信

毎度お馴染み皆勤キャラ。
しかし今作じゃ殆ど出番がなく、最早皆勤だけが理由で出されてるなぁと思った。
……が、リバースカットにて麻尋の手助けをしていたことが判明し、こっから大活躍。
もちろん話の主軸になるわけじゃないが、理想的にサブキャラしていたと思う。
いつものお助けキャラであった。
けど、いつまでもフリーターで人生語っちゃいられないと思うぞー。
すーぐに老けるし、それとともにお金の重さが体を押し潰してくるんだ。
自由人気取ってても、お金がなきゃカスだよ?
なんてな。嫌な話だ。はぁ。


・日名雄介

最後は故人にして物語のキーマンさん。
どこのホストやねんと言いたくなる胸元肌蹴た服装と知的眼鏡が眩しい美男子。
完全に製作者が春人と腐ってくれと言っている。嗚呼もう嫌だ。

ゲーム開始時の一年前に死亡しているが、その死因は明かされていない。
だが途中の回想で「記憶を永遠に失くさないようにする方法って、あると思うか?」
などと意味深な問い掛けをするシーンがあり、更には麻尋の真相を隠す態度。
こりゃ自殺に違いないと予想した。

が、実際はただの転落事故。
それも麻尋の親父の暴力を止める為の、正義感溢れる行動の結果だ。
事故であり、もちろん不遇の結果。雄介に死ぬ気など欠片もなかった。
麻尋んとこでも書いたが、物語の根幹にある「ネタ」としては、非常に肩透かしだった。
別に自殺してろとは言わんが、もうちょっと衝撃的な理由を用意できなかったのか。
あそこまで隠すんだからそりゃこちらとしてはネタに期待してしまうわけで。
あの肩透かしっぷりは、雄介の好感度まで落としてしまったかもしれん。
残念やのう。

麻尋のことを、「男を狂わす魔性の女 ファム・ファタル」と名付けてたが、
麻尋さんはそういうタイプじゃないだろ。嫌われ者だし。あははははは。
遺作の台本も、俺は別に大した作品とは思えなかった。
あの映画観ても俺は泣きも笑いもしないと思うぞ。俺、映画好きじゃないし。
故人である為か、ちぃと過大評価になってる気がする。
ま、春人さんらにとっちゃそんだけ大きな存在だったんだろうね。




へあ。
また随分ダラダラ書いたなぁ。真面目に。もう駄目だろ俺。
ネタ部分に不満があるが、香月と麻尋のキャラだけでも十分良かった。
それになんだかんだ、こんだけシナリオ込み入ったギャルゲはそうそうないだろ。
ギャルゲにゃ違いないが、物語としても立派に売れるよ。
Fateは文学、CLANNADは人生、じゃあメモオフは?
青春……かな?

うわぁ・・・・  ( ;∀;)・・・  (ノ∀`)



うるせーな面白ければそれでいいんだよ。
と言うわけで5個目の青春終わり。一杯青春があっていいね。畜生。
後日談もの「アンコール」も持っているので、ここはすぐ開始する。
アンコールは「それからagain」と違ってオムニバスじゃないようだが、
じゃあどのEDからの続きなんだ? それで物語を作れるのか?
まぁテキトーに期待しよう。
そういやこれが最後のKID純正メモオフになるのか。
合掌。遅ぇよ馬鹿。チッ。


テキトーに虚しくはあるが、やっぱ2次元物語はいいものだ。
仄かに明日へのコヤシになった。
ゲームやって英気を養い、辛い現実を耐える。
正しい姿だと思う。だよな。だよな?
……ま、現実だけで回転させてるリア充様とは比べるべくもありませんが。
春人さんみたいなイケメンとは特に。はぁ。
なんで2次元物語の主人公はリア充ばかりなんだ。
たまには超感情移入できる、暗くて誰にも相手されない駄目男を主人公にしてくれよ。
そんな話を読みたいか? いんや全然。
もう何がなんだか。
相変わらず、ギャルゲやるのも楽じゃない。








拍手を送る
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« メモリーズオフ♯5 ~とぎれ... | トップ | 流星のロックマン2 ~ベルセ... »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (七紫)
2009-06-18 23:14:44
お久しぶりです!兄貴!!
初めに……感動しました!!
いや、俺が思ってたことがそのまま文章化されているではありませんか!!
ちなみに、ケータイサイトのメモオフ(有料ですけど)では、麻尋(主演)とあすか(助演)で映画撮ってるのがあるんですよ。ストーリーもワクワクするものがあったし、個人的にはあっちのEDが良かったな~っと。
そして、相も変わらずPSPで粘ってる俺が、アンコールをPlayするのは、かなり先の話になるでしょうが、兄貴のブログに期待します!!(どちらかというと、ネタバレされてもOKな人間なんで(笑))
俺はというと、KIDではないメモオフに、少し寂しさを覚えながらも、最近6を全部終わらせました。(グッドEDのみ)
こっちも兄貴のブログ期待しやす!!
28日にはアフターレイン発売という事で、今年の夏はいつもの七割テンション上がってます(笑)
では、またいつの日か、兄貴のブログでお会いできる日を心待ちにしております!!



最後に、お見苦しい長文、失礼仕りました!!
いつもコメントありがとうございます (Unknown)
2009-06-19 01:37:58
いやありがとうございます。
普段人に褒められることなど殆どないので、そうまで言って頂けると、
何ともむず痒いと申しましょうか……テヘヘ。滅。

あー、携帯の方ではそんなのがあるんですか。
読みたいような読みたくないような。やはり本編でキッチリやって欲しかったですね。

そしてシリーズはPSP版をプレーされているんですね。とても良い事です。
俺も未プレー作はそうしようかなと考えたはしたんですが、
やっぱテレビでやりたいのと安さに負けました。あはは。
PSPで屋外プレーしたらカッコいいだろうなぁ。周囲に羨望の眼差しで見られそう。
違うか。

アフターレインは個人的にはアレでしたが、3本纏まってるのは魅力だと思います。
主題歌の「ribbon」は気に入って、今もよく聴いてます。
6も持ってるんですが、プレーはもう少し先になりそうです。
できれば新作をリアルタイムで追いかけたいとは思うのですが、なかなか難しいです。はぁ。

ではコメント(拍手も)ありがとうございました。
今後とも、こんなダラダラブログでよろしければお付き合い下さいませ。

コメントを投稿

PS2ゲーム感想文」カテゴリの最新記事