オレンジ・フィルム・ガーデン。

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だから好きだぜゴズリング!映画「La La Land」感想。

2017-02-25 17:18:19 | 映画





*あらすじ*
あっちが立てどもこっちは立たずという話。




ミュージカルぅ?ラブストーリーでしょぉ?・・・どうしよっかなー。というのが第一印象で。

でもあの恐怖映画「セッション」を撮ったデイミアン・チャゼルが繰り出すのが、どうやら多好感満載らしいと。

あの、人を殺したくなる感情を増幅させる「セッション」からは全く想像できなくて、逆に観に行かざるを得ないだろうと。

いやー観に行って良かった!!間違ってなかった!!これにつきます!!




・デイミアン・チャゼルという男。

天才は生まれつきではないというのを僕は信じていて、要はどれだけ物事に没頭できるか・こなしたかだと。
そこからは身体的な特徴による部分で差が出るから、言うなればそこは「才能」なのだろうと。
何かの競技とかフィジカル的なもので考えると説明も付きやすいと思うのですが、芸術分野って説明不可能ですよね。
このデイミアンさん。
なんで凄いのかを考えた時に、監督経験そんなに無いんだけど映画が面白い。
これが監督の手腕だぜ!!( `ー´)ノという部分がどういう部分に反映されているのかは解らない。
La La Landの情報収集していると、沢山のミュージカル・その他映画のオマージュが沢山あるとの事なので、相当研究してサンプリング的に作り上げたものなんだろうなと。
なってったってハーバードですから勿論彼のスペックが高い事は間違いないですが、どれだけ研究したかどんだけ過去のアーカイブを掘ったかが反映されているのかなと。
それをどう組み合わせるのかは・・・・やっぱりセンスか(笑)
ハーバード級の頭脳×どんだけ掘ってるか×センス=La La Land
という方程式だったのではないかと思います。


32歳!!ノーランがダークナイト撮ったのも32歳じゃなかった?違ったっけ?それにしても凄い(笑)




・ボーイミーツガールってこうやれば良いのか!!




この話は話だけで言っちゃうとボーイミーツガールという擦られ倒した話なんですが~との事で、僕もこれに対して牽制していたわけですが。
これがそんなに気にならなかったんですよー!!
これが、構成の妙なのか・ミュージカルの魔法なのか・単に僕がゴズリング好き=ボーイミーツボーイ状態だったからなのかは分かりませんが・・・。
ボーイミーツガールの何がネガティブイメージだったって少女漫画・少年漫画どっちにも言える事なんですが、男女どっちかにスポットが当たり過ぎてるというか、薄っぺらいというか、こんな奴俺の人生にはいない(; ・`д・´)という非現実感。
なんでこの映画はそうならないか?と考えると、この男女はどういう人間なのか?しっかりバックグラウンドがあり、内容も現実的に受け止められるものなので関心を持って追えるのかなと。
ミステリアスな相手って良く使われる引きですけど、これくらいちゃんと見せてくれた方が僕は納得がいきます。
ミステリアスで引っ張ってこの人にはこうなる過去がありましたってやるけど、特に納得いくものって無いよね。
x-men zeroくらいだよね(笑)


これくらいの過去が無いと許されないよね(笑)

スターウォーズですらプリークエル良いか?って言われると微妙だし(笑)
男女のシークエンスが入れ替わる所もカッコ良かったですねー(*´▽`*)
こういう演出が漫画に反映されるとカッコいいのになー。




・当たり前だけど曲カッコいいです(笑)




毎回、漫勉を見るたびに絵上手いねー( ゚Д゚)ってプロ捕まえて何言ってんだって話をして笑ってるんですが、今回もミュージカルなんだから曲が良くなけりゃダメだろって言われればその通り!!
でも曲がカッコいい(*´▽`*)
オープニングのタイトル出る所で拍手したくなるよ!!
歌もみんな上手だしねー!
服・部屋の色・景色も色カッコいいですよね。
マジックアワーを着色して物凄くカッコよくなってる!!


エマ・ストーンの目のデカさが凄いとかね(笑)


他の女優さんも勿論大きいんだけど、彼女だけ飛びぬけて大きくて特徴的な顔してますよね。
パーツがデカいからなのか表情を変えた時に映えますよね!
口も大きいしね(笑)
序盤に出てきたけど、色んな若者がアルバイトしながら家賃を折半して共同生活しながら夢を追ってるんでしょうね。


ライアン・ゴズリング良かったー(*´▽`*)
彼の良さってあの情けなカッコいい顔だと思うんです。
愛想笑いも良いですね!!
本来ハリウッドスターに親近感なんて感じるわけないんだけど、あの情けない表情に人間味を感じて、あーこの人も人間なんだー(´・ω・`)と感じるわけですよ。
ヘンリーカヴィルとか好きだけどカンペキすぎて違う星の生き物だもんね。
まぁ彼はクリプトン人なわけなんですが。
ライアン・ゴズリングもJKシモンズにお前は宇宙人か(゚Д゚)ノって言われてましたね(笑)


あんまり変な事言うもんだから静かにキレられるゴズリング(笑)




・フックアップと知ってもらう事の大切さ。

古典ジャズに拘るライアン・ゴズリングに「お前はジャズを救いたいと言って固執しているが、古典ジャズを好きで聴きに来る層は年寄であると。もっと違う層に知ってもらうようにしないとそれこそジャズに未来はないぞ」こういった旨の指摘を受けているのが印象的で。
確かにその通り。
これ色んな事に通じるものでクリエイターは勿論の事、知ってもらう事・自ら発信していく大切さは「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」でも描かれていたことで。
バカは分からなくていいとか、良い物を作り続けていれば誰かが認めてくれるって思ってたらダメだと。
みんなに解ってもらえる努力はしてるの?と石森章太郎の姉ちゃんが諭していたように、シェフの日本語吹き替えだと江戸川コナンがツイッターで宣伝していたように。
誰かに伝わらないと始まらない・誰かの目に留まらないとフックアップされない。
やりたくないと思った事もその先に目的があるのならばやった方が良いよねというのに胸を打たというか頭が下がる思いでした。
やりたくもない音楽をやる事・酷い扱いを受けるオーディション。
その先に夢があるならと。
これは普遍的な話ですよね。
夢のために活動をしていない人でも生活するために色んな物を我慢しているのが人生じゃないですか。
これは華やかな映画でミュージカルだボーイミーツガールだと色々飾りが付いてますが、ここに芯が通ってるので僕は関心を持って観れたのだと思います。
舞台のLAでは沢山のこんな男女が沢山いて、どこまで自分の心が耐えられるかという夢を追う生活をしているんでしょうね。
City of Starsの歌詞も「私にはスポットライトは当たるの?私を照らし出す日はくるの?」というような感じで、ピロウズのハイブリッドレインボウにも通じる所かなと。
こんなもんじゃないと言い聞かせながら頑張ってるんでしょうね。

そういう文脈で言うと、同じキーボーディストの伊澤一葉と被りますよね(笑)
彼も東京事変じゃなくて自分のバンドやりたいって言ってたし。




・まとめ~何かを選ぶというのは何かを捨てるという事なのだ。


最後のもしかしたらこんな人生もあったかもねシークエンスのなんとドラマチックなことか( ;∀;)
そこでテーマ曲がかかって( ;∀;)
互いを認め合うような眼差し( ;∀;)
ライアン・ゴズリングのあの顔( ;∀;)



終わった瞬間、隣の知らないおばさんと一緒にため息ですわ(笑)
おばさんの隣の旦那さん寝てたけど(笑)

二人は遠距離恋愛できなかったのかなーと色んな作品で思うんですけど。
ライアン・ゴズリングの言ってた、君には夢があるんだろ!それには没頭しなければならない!と言ってた事にも説得力はあって。
こういう結末しか無かったの?・・・・・かもしれないかー(;'∀')という。
あの切なさもこの映画の醍醐味だと思いますけどねー。

あの時の夢を叶えてしまった今はもう「現実」で、二人で一緒に過ごせたかもしれない人生の方が「夢」になってしまっているという。

新しいミュージカルの金字塔を作ってしまったデイミアンさん!!
次回作も絶対観に行きます!!









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