オレンジ・フィルム・ガーデン。

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森山みくり≒シャロンストーン説!逃げ恥の話。

2021-01-09 23:21:52 | 漫画


星野源には興味はあるが、逃げ恥には全く興味は無かった私ですが、あるコラムを読んで今更興味を持ちました。

ただのひょんな事から同棲ラブストーリーだと思っていたら社会問題や主にフェミニズム問題を提示しているらしい。

これはどんな考えが提示されているのか気になって原作を読み、ドラマを見る、ネットの感想もみる!そこに私が知りたかった、フェミニズムと結婚出産という水と油がどの程度混ざっているのか!いないのか!果たしてそのドレッシングの味は美味しいのか否か?この問題を自分なりに考えて見ようと思います。





逃げ恥は氷の微笑説

少女漫画の型にあるのが、女主人公が、相手役の男のことが好きになり、最初はそんなに好きでは無かった男も後から好きになるというパターンで、逃げ恥はその男女逆転版。
恋愛の熱に浮かされるのは平匡の方で、みくりが平匡を好きになるのは割と後の方。
その好きになるというのも、個としての自分の尊厳が揺らぎそうになると直ぐにブレーカーは落ちる。
高学歴インテリ女性のみくりは、冷静に個人の尊厳と恋愛性欲を天秤にかけます。
周りのキャラクターじゃないけど、本当にコイツ平匡の事好きなのかな?と思ったら、『そこそこ好き』くらいの方が、相手への期待もそんなにないからうまくいくのではと思ったんです」という制作背景があるようで意図的なものだったんですね。
上手くいくってどこまでのスパンか判らないけど(笑)
寧ろ、長期的なスパンや危機的な状況になった時に腹を括れるのかな?というのが危惧される気が。
意地悪な味方でこの物語を見ると、初心な童貞雇用主を学んだ心理学でコントロールして懐柔していくこれはまさに、、、、、、
,,,,,氷の微笑じゃね!
みくり≒シャロン・ストーン!
インテリ女性が男をコントロールする点で同じ説です。


※森山みくりはノーパンで足を組み替えたりしません。




物語に対する反響が、女性からは『こういう仕事だけの結婚をしたいけれど相手がいない』、男性からは『こんなの男に都合がよすぎないか、そんな女性が現実にいるのか』といった感想を多数受けたとのこと。
どちらの意見も疑問が残る。
仕事だけの結婚って?仕事だけの結婚の結婚って何を指す?仕事だけなら家事代行やりたいで済むし、仕事だけの結婚の結婚ってスキンシップやセックスをする事を指しているのか?そうではなく、好意的に見てくれているイケメンの所で家事代行やってついでに体の寂しさも埋めたいなーって事?
それは誰でもやりたいでしょ(笑)
この仕事楽だもん(笑)
これで19万ぐらい貰えるなら、炊事洗濯できる人は是非やりたいでしょ。
普通の仕事より接する人も少ないし、ストレスもかなり軽減。時間の融通も利くしね。
みくりは特に仕事において苦労している所はなく、まぁそれも優秀だからなのかもしれませんが。




次に、こんなの男に都合良すぎないか?という意見。
この話を自分を好きになってくれる可愛い女性が家事やってくれる物語だと思ってる男性諸氏。
それもうシャロン・ストーンの思うツボです(笑)
小賢しいというセリフが出てきますが、これは作者意図して描いてるんじゃないかなー。
好意的に返してくれるのを分かってて、平匡に私って小賢しいですか?って聞く下りが、そういう所ですよって感じだし。
上から目線の嫌な女に描かれるのを作者は隠してない気がする。
このドラマがヒットしたは主演の2人の力が多分にあると僕は思います。
ガッキーも星野源も陽性のキャラクターが大衆イメージなので、恋愛描写だけで引っ張れる。
いや、漫画のモノローグを読み込むとダメなのかも、ドラマのライトな感じの方が毒があまり無かったのかもしれません。


1番好きって表現がなー・・・・2番目とか3番目に落ちる可能性もあるの?



出産子育ては非合理性の極地

この物語に出てくる人の多くが、趣味や休日何して過ごしてるか全く出てきません。
百合だけは旅行に行ってる情報が出てくるものの、他の人は何にお金使ってるの?
みくりは仕切りに収入を気にして、自分の好きに使えるまとまったお金を持っていたいと言いますが、何に使うの?
もし何かあったらという言い方ではなく、自分の好きに使えるという表現が気になります。
やっぱり自分が好きなんだなーこの人は。
この自己愛が他を超えない所が結婚出産に向かないと思うのですよ。
結婚って相手と一緒に暮らすことに重きを置いて折り合いをつける事であり、出産子育てなんか見返りを求められない行動だし。
そこで重要になるのが最終的には相手をどれだけ好きかにかかってくると思うんですよ。
苦労しなきゃいけない訳では決してないですが、無痛分娩で直ぐに仕事に復帰して自分の好きに使えるお金をバリバリ稼ぎます、相手の事もそこそこ好きで夫婦別姓が良かったですって,,,,,3人の人生に何かあった時に頑張れるバックボーンってあるのかな?直ぐに身軽になれる材料が揃ってるように見える。
作者は『本当に相手を好きなのか、愛しているのか?』とか考えてしまうと結婚はすごく難しいことのように感じました。と言っていて、お見合い結婚を引き合いに出してたりするんですが、昔と時代が違います。
昔は女性は嫌でも家に入るしか選択肢がなかったからであって、それは上手くいっていたとは限らない。
ゼクシィのCMで言ってるように、結婚しなくても幸せになれる時代に(今も昔も結婚が幸せであるとは限らないし、幸せも千差万別である件は一先ず置いておいて)とあるように、わざわざ結婚する事は難しいというか面倒な事なんです。
なぜあえて結婚して出産子育てをするのか?パートナーと人生を分かち合いたいという、好きだという気持ちがあるからなのではないでしょうか。
作結婚までは大人同士なので話し合いで解決出来ますが(これも他人同士なので折り合いが付くかもわかりませんが)出産子育ては確実に女性側にウェイトが傾きます。
見返りや搾取といった考え方、自分にとっての損得コスパで考えがちの人は、絶対後悔するからおすすめ出来ないと僕は思います。
今までの考え方が出産子育てに向かない事位わかってるけど、でも私はこの人の子どもを産んで二人で育てるんだ!という件があれば、その意志力の是非はあれど一応納得は出来ますが、いきなり妊娠出産なんでこれ1〜9まで人とは別人に見えます。
別の世界線とかならありですけどね(笑)
作者は設定一発で話だけスタートさせて後は流れのままに、寧ろパロディ考える方が好きなのかもしれない。
正月のSPドラマもラ・ラ・ランドのパロディやりたかったみたいだし、絵的な面白さとか小ネタ考える方が楽しいしね。
作者のスタンスから考えると、ここまで考える方が間違ってる気もする(笑)


ここまでやれとは言わないが気概は欲しい(笑)



逃げ恥は夫婦間で話し合いをしながら平等な社会生活を目指すというの所まではまぁ良かったんですよ。
スキンシップやセックスまで数字にして完全にビジネスライクにしてしまえば完璧だったんですけどねー。
そこに出産子育てを持ち込んだのが不味かった。非合理性の局地だから(笑)
それは合理主義とは合いませんよ。
生活における二人のルールも二人だから成り立っているのであって、子ども生まれた瞬間に崩壊するから(笑)
どんなに面倒でも子供のご飯は作らなければならないし、メニューも大人が食べるメニューと子どもが食べるメニュー当分別だから面倒だよー(笑)
やっぱり、そこそこにしか好きじゃないっていうのが一番問題ですよ。
相手が関わる問題は自分だけじゃなく他人にも迷惑かけるから。本気で恋をするって人をどこかおかしくする事なので、おかしくなってないみくりはやっぱりダメだよ(笑)
平匡の突然のキスとかあれは人がおかしくなってる証拠ですから(笑)
ドラマ版では生身の人間が演じてる分、二人のが言う好きだというセリフに説得力はありましたけどね。
漫画版は伝わらないなー。
今回はこの曲で終わりにしましょう。いつかみくりの中にも太陽が燃えますように。

THE YELLOW MONKEY  太陽が燃えている '95~'96 (悲しきASIAN BOY '94)


でわでわまたまた。





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