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クラスメイツ 後期

2014-11-03 16:55:07 | YA

「クラスメイツ 後期」 作:森絵都 発行:株式会社偕成社


4038144208クラスメイツ 〈後期〉
森 絵都
偕成社 2014-05-14

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24人のクラスメイトたち
色とりどりに反射する24のストーリー
なにげなく過ぎ去ってしまういとおしい時間
1年間を通して変化していくそれぞれの関係
つみかさなる思いがかなでるハーモニー
(帯より)



ということで、「後期」もさっそく読んでみた。
前期同様、12人のそれぞれの物語である。
前期で出てきた謎も解ける。
(ガラスを割った犯人、「タボ」が福島から震災後転校してきた子であることなど)
24人の子どもたちを描き分けることは大変だったと思う。
まず、そこを評価したい。
読者は、「この子自分と似てるな」とか「クラスにこんなやつおるな」
とか感じながら読んでいくことだろう。
ただ、当然のことながら深くつっこんで描いているわけでないので、
この本から何かを得ようというのは、ちょっとむずかしい。
「ああそうそう」、「うーんちょっとちがうんじゃない」くらいで
次、次とエピソードが移っていく感じ。
軽く読める(2時間くらいで読めそうだ)ことは確かだ。
そういう意味では「いまどきの本」なんだろうなと思う。
あと、前期でも言ったように、この本がどの程度現実を反映しているか、
そのあたりは自分もよくわからない。
うちの子どもに読ませてみたい、とは思ったが、借りている本だし。
子どもも興味ないって感じだし。
なかなかむずかしいもんである。
大人的には、自分の中一時代と比べて、ずいぶんちがうなあ、と思うか。
あんがい変わっていない、と思うか。
自分はもっと幼稚だったなあ、と思った。やれやれ。


"Clasmates" by Eto Mori(2014)



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