2010年08月に、どこからともなくやってきた、ゆうちゃん。
この日この時、2012年02月07日を境に、姿を消した。
その意味で、直上の写真は、文字通り「最後の写真」である。
* * *
いわゆる「立春前後の失踪」かとも思われたが、 その後、04月01日現在まで、確かな目撃情報はない。
生きているのか、死んでいるのか。 何も、わからない。
見ての通り元気だったので、病死は考えにくいが、 事故で死んでしまった可能性はある。 (自治体委託の清掃業者は、 猫の死体を一定期間(一週間ほど)冷凍保存するので、 早い時期にその気で調べれば 何かわかったかもしれないが……。)
発情したオス猫は、メス猫を求めて夢中で移動しているうちに、 テリトリーに戻らなく(戻れなく)なってしまうことがある。 ゆうちゃんも、そのようにして、別の場所に移ったのかもしれない。
おむさんやおかか先生がゆうちゃんを威嚇したり攻撃したりする場面は しばしば見られたので、やはりオスの成猫は テリトリーに定着できなかった、ということなのかもしれない。
或いは ―― ゆうちゃんは、とある会社の敷地内にいることが多かったので、 ことによると、その会社の人に飼われているのかもしれない。
様々な可能性が考えられるが、 とにかく、はっきりしたことは、何も、わからない。
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ある日突然、やってくる。 ある日突然、いなくなる。
野良猫とは、そういうものである……。
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