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ジョン・オカカ・ワトソンは、上機嫌だった。 |
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生まれて初めて、四つ葉のクローバーを見付けたからである。 |
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「うむ! 今日はツイてるぞ」 |
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「きっと、いいことがあるに違いない♪」
すたすた |
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そこへやって来たのが、シャーロック・ホおむズである。 |
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「ワトソン! お前に用がある!」
「ん? 何だ、ホおむズ?」 |
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「お前が犯人だ!」
「いきなり何を言うかーっ!?」 |
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「ほほう? 身に覚えがないと?」 |
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「当然だ。私は常に、清廉潔白だ」 |
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「胸に手を当てて、考えてみるがいい……」 |
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「さっき、クローバーの命を奪っただろう!」 |
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「あ、ああっ!?」 |
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「どうだっ! 罪を認めるか?」
「う、うう……」 |
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「お前が犯人だな? そうだな?」
「そ、その通りだっ」 |
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「ああ……確かに私は、クローバーを摘み取った……」 |
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「かけがえのない命を、奪ってしまったああ!」 |
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「なんてこった……」 |
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「四つ葉のクローバーは幸運をもたらすというが……」 |
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「私はかえって、不幸になってしまったあああ!」 |
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「いや、それは違うぞ、ワトソン」 |
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「お前は命の大切さに目覚めた。それは大きな幸福だ」 |
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「う、うむ……」 |
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私も風邪を引いてしまったので
少々疲れてしまってますが・・・
おかか先生のひとつひとつの表情で癒されます。
もう愛らしいです
四つ葉のクローバーの不思議な力が
インターネット経由で伝わるといいのだが。
しかし、四つ葉のクローバーを摘み取ることに
微かな「罪悪感」を感じるのは、
私だけだろうか?
(今日のお話は、その罪悪感がテーマなのだ。)