ねこじゃら将棋(前編)

2009年09月23日 16時33分00秒 | B地点 おむ

 

 

「おい、久し振りに将棋でも指すか?」

「どうせ僕の勝ちでしょうけどね」


 ―― 余り知られていないが、猫は将棋を指すことができる。

「私が先手でいい?」


猫はとても賢い。だから将棋は得意なのである。

「ええ。どうぞお先に」

ただし将棋盤は用いられない。広い大地で対局するのである。駒も、小石や草など、自然界で入手できるものが使われる。(最も好まれるのは、ネコジャラシの穂である。)ルールはニンゲンの将棋と全く同じである。

ぴしっ


おかか先生の指し方は、実に渋い。

「そう来たか……」
←考えている
←考えがまとまった
だっ
ぶわあっ

「でやあ~っ!」


おむさんの指し方は、なんとも豪快である。

ビシィ

「うっ!?」


つづく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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