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名探偵ホおむズは、テムズ河の川岸で、のんびり過ごしていた。 |
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すると、ふいに ―― 黒いマントの男が、護岸の上に現れた。
「ふっふっふ。お前がシャーロック・ホおむズだな……」 |
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「むっ!? 何者だ?」 |
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「私は、アルセーヌ・ルパン!」 |
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「何っ!?」 |
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「うーむ! あれが噂に高い、怪盗ルパンか!」 |
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「どうだ、ホおむズ。私と勝負をしようじゃないか」 |
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「しょ、勝負だと?」 |
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「日暮れまでに、私は、あるものを盗む……」 |
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「盗みを阻止できれば、お前の勝ちだ」 |
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「みごと盗めたら、私の勝ちだ。この勝負、受けるか!」 |
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「お、面白い! 受けて立とう!」 |
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「なんと! ルパン対ホおむズ! 世紀の対決が遂に実現か!」 |
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「ホおむズ、奴に勝つ自信はあるのか?」
「さあて、どうかな……」 |
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「とにかく、奴の出方がわからん。待つしかあるまい」
「うむ。そうだな」 |
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―― と、待っているうちに、日が暮れてきた。
「いかん、もう日暮れだ」 |
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「どうする、ホおむズ? 事件が起こらないじゃないか」 |
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「うーむ。このままではまずいな……」 |
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「このまま何も起こらなければ、オチも無くなってしまうぞ……」 |
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「そもそも、ルパンは一体、何を盗むつもりだったんだろう?」
←推理している |
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「……はっ!? わ、わかった!!」 |
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「何っ!?」 |
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「おい、ホおむズ! 奴は、とんでもないものを盗んでいったぞ!」 |
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「それは……今日のオチだ……」 |
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「しまったーーーーっ!!」 |
上手いオチですな♪(´▽`)b
確かに私がオチを盗んだ筈なのだが……