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おかか先生が、やって来た。 |
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なにやら、慌てているようだ。
たったったっ |
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「おい! うまい金儲けを思い付いたぞ!」
「金儲け……?」 |
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「また、株ですか……?」
「そうじゃない。まあ聞け」 |
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「なあ。私たちは、猫だろう?」 |
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「猫ですよ。当たり前じゃないですか」 |
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「それだよ! そこが盲点さ! ビジネスチャンスだよ!」 |
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「どういうことですか……」 |
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「誰かに聞かれるとまずい。ちょっと耳を貸せ」 |
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ごにょごにょ |
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「えっ!? 猫カフェ!?」 |
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「大声を出すな! アイデアを盗まれたらどうする!」 |
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「猫自身が、猫カフェ経営! 凄い! コロンブスの卵だあっ!」 |
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「素晴らしいアイデアだあああーっ」 |
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「ふっふっふ」 |
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「やりましょう! 猫カフェ経営!」 |
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「あれっ、肝心のコーヒーは、どうするんですか?」 |
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「……何?」 |
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「僕たちはコーヒーなんか作れないでしょ。どうするんです?」 |
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「しまったーっ!」 |
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「そこまで考えてなかった……」 |
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「うう……コーヒーか……」 |
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「若造の飲み残しでも使うか……」 |
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「それじゃダメでしょ……」 |