ケガ猫を保護(前編)

2011年10月18日 16時32分16秒 | B地点 その他

 

 

この日、顔なじみのXさんが、
「ケガをしている猫がいる」と言う。
事情を聞いてみると ――

Xさんは、通りすがりの人に教えられ、ケガ猫を発見したとのこと。
下半身(腰・後肢あたり)にかなりのケガをしているらしい。
Xさんは、獣医師と、Yさんに連絡。

まもなく獣医師が、現地に往診。

当該の猫は、威嚇する(ないし、逃げようとする)ので、
さしあたり捕獲は不可能だったとのこと。
とりあえず獣医師はXさんに、抗生物質を処方した。

Xさんは朝晩、フードに薬を混ぜて、現地に持参し、ケガ猫に与える
―― と、話が決まったとのこと。

私が、上のような事情を聞いているうちに、Yさんもみえた。

Xさん・Yさんと共に、私も現地に向かう。

Xさんが持って来た、薬入りのフードの香りに惹かれてか、
脅威君が私たちの後に付いてくる。
現地に行ってみると ――

ケガ猫は、水際の草叢の中に、うずくまっていた。

黒白はちわれ。雌雄不明。初めて見る。

地域猫なのか、飼い猫なのか。
それとも、誰かが連れてきて遺棄したのか。

私は注意深く近寄ってみたが、やはり、ケガ猫は、威嚇する。
無理して近付けば、逃げてしまいそうだ。

逃げて姿を消してしまったら、もう対応ができないので、ここは慎重に。

ケガの状態は、まったく見えない。
Xさんが置いたフードを狙って、脅威君が近付く。
画面中央はケガ猫。薄目を開けている。
食欲はないようだ。フードを食べようとしない。

画面右下は、脅威君。
もしも、すんなりダッコができるのなら、
或いは、ぐったりしているのなら、保護は容易だが、
しかし今の場合、ネットを使うか、捕獲器を使うか……
獣医師は、麻酔剤を使う可能性を示唆していたそうだが……

いずれにせよ、当日の保護は、技術的に不可能である。
保護するとすれば、翌日以降になる。

なお、保護が技術的に可能であるとしても、
金銭的に可能かどうかは、また別の問題である。
ともかく、その日はもう、どうしようもない。
私たちは脅威君をケガ猫から遠ざけ、現地から立ち去った。

とりあえず当初の方針通り、その日の晩と翌朝に、
Xさんが薬入りのフードを現地に持って来て与えることになった。

先回りして言っておくと、ケガ猫は翌日、保護され、入院した。

捕獲の際、私がいつも持参しているこのリュックが
大いに役立ったのだが、それはまた翌日のおはなし。


つづく

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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