五代目襲名

 

	00時50分頃、就寝前の最後の授乳の際、 二つ目の乳首も、遂に噛み切られてしまった。
	しかし、ボランティアさんが用意して下さったもう一つの 哺乳器が、まだ手元にある（乳首が二つ付属）。 ただしこれは「小イヌ用」である。乳首の形状は太く短く、 材質は硬い。 例によって先端の開口部を切り拡げて、授乳を済ませる。
	しかし、嗚呼、この三つ目の乳首もさっそく穴を 空けられてしまった……！ 私自身、いつものように実際に咥えて吸ってみたが、 太く短く硬いので、吸いにくい。 そのため、仔猫達は強く噛まざるを得なかったのだろう。
	06時15分頃、朝一番の授乳に備え、手元にある最後の、 つまり通算四つ目の乳首を取り出す。
	やはりこのように、先端の開口部を切り拡げてから 朝の授乳を済ませたが、
	うわっ！　また穴を空けられてしまったぁ！ 一句。 ひとばんで　ちくび三つが　ダメになり
	手元の四つの乳首がすべてオシャカになったので、 雨を押して哺乳器を購入してきた。 これは当初から使っていたのと同じ製品。 「小ネコ・小イヌ用」。乳首の形状は長く細く、 材質は柔らかい。
	これが五代目の乳首。 例によって先端開口部を切り拡げる。 （ちょっと失敗したけど、別にいいだろ。） なにしろ三匹いるので、乳首の消耗も三倍というわけだ。
	昼の授乳である。 飲み慣れた型の乳首で、気持ちよさそうにごくごく飲む ナアちゃんと、それを覗き込むミアちゃん。 12時44分42秒。
	13時19分58秒。飲みまくるミクちゃん。 「正面からチュバチュバ吸い」は乳首を傷つけないが、 「脇からニャグニャグ噛み」をさせると、乳首をやられる。 気をつけなければ。 彼等の歯がかなり発達してきたのだ。