課長 おむ耕作 ファイル18 |
![]() |
いまや社長となった、おむ耕作である。 |
![]() |
彼もまた、今回の大事故について、深く心を痛めていた。 「事態収束のために、我が社として、できることはないだろうか?」 |
![]() |
「どうしたらよかろう。う~む……」 |
![]() |
「社長! 私にお任せ下さい!」 開発部長、おかか豊作である。 |
![]() |
「んっ!? いいアイデアがあるのかね?」 |
![]() |
「放射能除去装置を開発しました……!」 |
![]() |
「これです。名付けて、コスモクリーナー!」 |
![]() |
「コスモクリーナー? どこかで聞いたような名前だな」 |
![]() |
「気のせいです」 |
![]() |
「この青い部分が、起動スイッチか?」 |
![]() |
「よし! さっそく起動するぞ!」 カチッ |
![]() |
装置は順調に作動した。 ―― かくて、放射性物質は、僅か数分で、完全に消失したのである。 |
![]() |
「ふっふっふ。いかがです、社長?」 |
![]() |
「す、素晴らしい! でかしたぞ!」 |
![]() |
「偉業だ! 我が社の名が、歴史に残るぞ!」 |
![]() |
感動のあまり、耕作は放屁してしまった。 ぶっ |
![]() |
「うわあっ!?」 |
![]() |
「こ、これは危険だ」 |
![]() |
「逃げなければ!」 |
![]() |
ダダダダダーッ おかか豊作は、慌てて避難した。 |
![]() |
だが、遂に、力尽きてしまった。 どてっ |
![]() |
「お、おなら臭の除去装置も、開発しておけばよかった……」 |
![]() |
がくっ |
![]() |
「ふふふふ。すまん」 |
いつも愛してま~す!
私を愛すると、不幸になるぞ……