この日、2010年の02月03日は、「節分」であった。 | |
この日、(夕刻には曇ったけれども、)昼には明るい陽も射したので、ご覧の通り、雪はおおかた融けてしまった。 | |
文字通りの「雪解け」である。 その意味で、「春の訪れ」を感じさせる日であった。 | |
そのせいか ―― おむさんが、いつまで経っても、現れない。 この冬の間、こんなことは一度もなかった。 | |
おかか先生も、心配そうだ。 | |
ちょうどこの「立春」の頃、猫は、「春」を感じ取って、ウキウキと遠出をしたくなるらしい。 | |
(顧みれば、ほぼぴったり一年前にも、おむ・おかか両氏が「失踪」したのであった。)
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私は、おかか先生と一緒に、そして、折しも現地においでになったボランティアさんと共に、落ち着かない気持で、おむさんを待った。 | |
あたりが夜のとばりに包まれた頃になって、ようやくおむさんはやって来た。 おむさんは、なんだかひどく、そわそわしていた。 | |