今週の大当たり

2009年08月14日 18時23分00秒 | B地点 おかか

 




オムイ外伝シリーズ 第四部(奇想天外篇) 第23話



「オムイめ、どこへ隠れた?」
「はッ!?」
「そこかッ!」
そう。オムイは草の中に身を潜めていたのである。
「オムイ、覚悟せい!」

「しまッた、バレたか!」
オムイの危機。だが、その時、奇妙な音が……。

ひゅるるる~

「むッ!?」
るるる~

「な、何だ、この音は?」
るるる~

「あッ!!」
るるる~

「おい、空を見ろ!」

「ん?」
るるる~

「隕石が落ちてくる!」
るるる~

「な、何ッ?」
るるる~

「うわあッ、本当だー!」
るるる~

「う、ううッ!」
るるる~

「うわあああああああ!」
ちゅど~ん

隕石は、追忍を直撃した。
オムイには、ケガひとつ無かった……。
「ぐはああッ」
「く、くそッ、また隕石オチか……」
ガクッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


お尻で睨め

2009年08月14日 17時59分00秒 | B地点 おかか

 


 



にらめっこシリーズ 008



「お~い、にらめっこしよう」

「あっぷっぷ!」

「……?」

「おい、待てよ」
「に~らめっこしましょ」
「あっぷっぷ」
「先生、何なんですか!? しつこいなあ」

「ありゃ、こっちが顔だったか」
「すまん。お尻と見分けがつかなかったよ」

「えっ!?」
「し、失礼なっ!」

「わはは、冗談だってば」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


韓信の股くぐり

2009年08月14日 17時36分00秒 | B地点 その他

 

 

「こんな話を知っているかね?」
「昔の中国、前漢の時代に、韓信(かんしん)という偉い武将がいた」
「その韓信の、若い頃のことだ……」

←若き日の韓信
「韓信は、街でならず者にからまれて、こんなことを言われた」
←ならず者

「ぐへへへ! おい韓信! メシが喰いたけりゃ、俺様の股をくぐりな!」
「韓信は、もちろん腹を立てた」
「だが、ならず者は体も大きく、ケンカも強そうだ。もし逆らえば、食事にありつけないだろう……」
「そこで韓信は、怒りをこらえ、」
「屈辱に耐えて、」
「ならず者の股をくぐった……!」
「そして、食事にありついた。 ―― この時キレずにガマンしたからこそ、韓信は大成し、後に偉大な将軍となったのだ」
「この話を、『韓信の股くぐり』という。将来のためには、目前の屈辱に耐えねばならぬ ―― そういう意味の故事なのだよ」
「はあ。僕も、その故事は知ってますよ」
「でも、ちょっとディテールが違うんじゃないですか?」

「へへ、細かいことは気にするな」
「それに、この話には、続きがあるんだ」
「ええっ!?」
「さっき『ならず者』と言ったが、実はこの男、ならず者どころか、なかなか感心な人物だった」
「彼は、韓信に快く自分の場所を譲ったのだ」
「そして結局、両者は一緒に仲良く食事をした」
「譲り合いの心で、みんな仲良くしよう ―― そういう意味の故事だったのだよ」
「ふふっ。後半は先生の作り話でしょ」
「その通り。これを『感心な股くぐり』という」
「わっはっはー!」