テレビでもコメンテーターとして活躍中の女医の宋美玄先生が発起人となり、「ヘルスリテラシーをしっかり持ち、正しい知識をもとに医療や女性のヘルスケアを発信して欲しい」と、これらを仕事とする編集者、記者、ジャーナリストなどを中心とした約1年に及ぶ10回の連続講座が開催されました。
要するに、健康や医療の情報が溢れる時代に、子宮を温める、とか骨盤が整うとか、布ナプキンは暖かい、とか誤解を招くような曖昧な表現のものではなく、ヘルスリテラシー(きちんと適切な情報を選び、理解する能力)を身につけて、正しく伝えていきましょう、という思いが込められていると感じました。
特に私のようにナチュラルやオーガニックの分野は良くも悪くもこのような「科学的根拠はないけど、きっとそうに違いない」と思われることを発信しがちなのは事実。
その傾向にある意味で「喝」を入れるべきだと。ちゃんと責任持って、知識も持ってそれをやってくださいよ、という願いもあってスタートしたのだと感じました。(前向きな意味で)
無事に修了証を受け取り、これでここ1年でホリスティック育児講座含め数十人の医師、医療関係者から学んだことになりました。
今回のヘルスリテラシー講座は、講師となった医師の方々はまず科学的根拠、統計、裏付けなど、可視化した結果をキチンと見せたうえで、話を進めていく…というスタイルを徹底していたのでわかりやすく、納得しやすかった。
逆に春に受講したホリスティック講座の先生方(医師)はどちらかというと、科学的に立証されづらい、目に見えない(可視化できない)ものこそ、いかに大切に扱うか、というニュアンスのお話も多く、聞いていてとても興味深かった。やはり身を乗り出して聞きたくなるのは、私の場合、こちらのタイプでした。
開催地が東京なので、このような機会があっても遠方で来れない方、興味があるけど知らなかった、という方のために、今後少しずつnoteなどで詳しく書いていけたらと思っています。
ご参考までにヘルスリテラシー講座 詳細 (2019年度も開講)
第1回 女性の体 基本の「き」
アルテミスウィメンズホスピタル産婦人科医長 太田寛
第2回 妊活・不妊治療について
国立成育医療研究センター 周産期・母性診療センター 副センター長 齋藤英和
第3回 妊娠・出産について
アルテミスウィメンズホスピタル産婦人科医長 太田寛
第4回 母乳・育児について
小児科医 森戸やすみ×産婦人科医 宋美玄
第5回 月経随伴症状や更年期 女性のライフステージについて
四季レディースクリニック院長 江夏亜希子
第6回 性(性機能、LGBT,性暴力など)について
丸の内の森レディースクリニック院長 宋美玄
第7回 「自分を傷つける」こと
国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所 薬物依存研究部 部長 松本俊彦
第8回 「食」と健康のリテラシー
科学ジャーナリスト 松永和紀
第9回 ガン検診、ガンと診断されたら
みいクリニック院長 宮田俊男
第10回 医療情報とリテラシー
医療の「翻訳家」NHKチーフディレクター市川衛