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もんく [とある港街の住人]

ほんのちょっとした事が...

毎朝、時々休むにしても...猫を散歩に連れて出る。
散歩と言ってもほんの100mかそこら。
たいした距離でも時間でもない。

猫たちは尻尾を上げてはしゃいだ様子で歩く。
尻尾を触ってやると得意になってまた歩く。
時々地面にひっくり返ってお腹を撫でてくれとねだる。

いつまで君達とこうしていられるんだろう。

いろいろあって、
ここを引っ越さなきゃいけない事もあるかも知れない。
もしかしたらどこか別の国に住む事になるかも知れない。

と、言うような事を思う。

もしこの猫たちがいなかったら、
もしこの猫たちの母親に前の家で出くわさなかったら、
もしそこに住む事が決まらなかったら、
この猫たちここにいなかったかも知れない。
全く知らない場所で密かに生まれて育っていたかもしれない。

さらにそんな事を思う。


そんな「かも知れない」はもうずっと前に消され可能性になっていて、
思っても意味の無い事。

人の運命とかそう言うものがあるのなら、
それは猫に会うとか会わないとか、
そんな小さな事実で勝手に決まってしまうものらしい。

決断のようなもの、それもある場合もあるけれど、
四六時中決断なんかしている人はいなくて、
こうした小さなどうでも良さそうな事の方が余計、
影響しているのじゃないかと思う。

その影響ってのはけっこう大きいものがあって、
今やこの猫たちがいなかったら、
と言うような前提条件は選べなくなってしまっている。

ビックリだ。
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