母娘座間味旅 5

【9月29日 のぎくde夕餉】

面倒見がいいのも、ここまでくるとただのお節介だな。地図をみても遠くはない場所。ホテルから歩いても4、5分の距離か。晩ご飯を食べにいくだけなのに、懐中電灯を手渡された。アタシはmomoの心遣いに敬意を評して懐中電灯を手に、母と歩き出す。
ホテルを出て左へ。４つ目の角を右に曲がったら真っすぐ道を行くだけ。座間味のメインストリートを右に折れると、そこは路地裏だった。
When in Rome, do as the Romans do.（郷に入りては郷に従え）。
メインストリートも道幅3mくらい。運転していて対向車がきたらアタシは固まる道幅。ソコを右に折れた道の幅は、アタシが両手を広げたくらいか。舗装なんてされていない。母を気遣うmomoは正しかった。
本当にこの先に店があるのか？不安になって地図を照らしてみる。間違いない。そんな民家の間にぽつんと、正確には、民家の庭先に店はあった。
「せっかく島にきたのに島のモノが食べられない。島のモノを食べさせる店を作って、そういわれてこの店を始めたんですよ。田舎料理ですから、お口に合いますかどうか」
穏やかに話すおかあさん。穏やかだけれども芯が強い彼女の話し方。その姿に、従姉妹の母、八千代さんが重なる。料理が丁寧で美味しいところまで彼女にそっくりだ。
庭で育てた野菜、山で摘んで来た山菜、海で獲れた魚。島の恵みのお御馳走。アタシはいつもの二倍も、三倍も食べた。旅の疲れか、いつもは食欲旺盛な母の箸が動かない。その分アタシは二倍も、三倍も食べた。

今宵のお献立＠家庭料理 のぎく；刺身盛り合わせ＆シークワーサー（写真左上）・ラフテー（写真右上）・野生のニガナーの白和え（写真中央）・スギ焼き＆長命草とニラの天婦羅（写真右下）・ドルワカシー（写真左隅）・クーブイリチー（写真左下）・パパイヤスライス・もずく酢・ジューシー・イナムルチー・豆腐ケーキ、山桃ソース添え

photo; お御馳走＠のぎく

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