■ みそ作りをレポート
大寒に入っていると言うのに積雪も無くそれほど寒さも感じない。
晴れ上がって立山連峰が綺麗に浮かび上がった。その分今朝は冷え込みが激しい。
昔は各家々で作られていたみそ。作る家庭も少なくなったとは言えまだまだ各家の味を守っている農家は残る。
以前は、田んぼのあぜに豆が植えられていた。今は見かけなくなったが。その大豆を収穫し大寒の間にみそが作られる。
三升の大豆は二日間寒の水に浸される。
今朝で二日目、早朝よりかまに火が熾される。釜の上に重ねた蒸篭がのせられる。その中には寒の水に浸された大豆が入れられている。水を含んで大きく膨れ上がっている。
大豆が蒸されること三時間なかなか柔らかくならない。手でつぶしてみて何度となく確かめるやわらかく蒸しあがったところで味噌豆ひき機にかけてつぶされる。ミンチ状にになった大豆が味噌豆ひき機から出てくる。小さなときには感心してみていたものだ。
味噌豆ひき機から出てきたミンチ状のの大豆を冷ます。
さめたところで麹と塩が混ぜられる。麹五升、塩二升を満遍なく混ぜ合わせそこに大豆を浸した水を沸かして適当なかたさになるまで加え混ぜ合わせる。このときに中に空気が残らないようにするのがミソだそうだ。
人によっては、ボール状にした塊をたたきつけて空気を抜いていく人もいる、人それぞれの作り方がある。
満遍なく混ぜあわっさたところで表面を綺麗に均す。
後はさめるまで待って表面に一合程度の塩を振る。(塩でふたをする感じ)その上に焼酎を滲みこませた布切れで表面を覆う。
後は味噌蔵(暗くて涼しく温度差の少ない場所)に保存。
半年ほど寝かせれば食べることができるそうだ。どんな味になるか楽しみだ。
手前味噌というだけに味噌の作り方も人それぞれだ。味もその家々によって違う、その年の気温によっても、また保存する場所によっても変わってくる味噌。
大呑でもいろいろな作り方があるみたいだ。ぜひ、残したい食文化の一つかもしれない。(2005.01.24)