「思いやりがあり、行動力がある人々は、たとえ少人数でも世界を変えられる。
実際、それだけがこれまで世界をかえてきたのですから」
アメリカの文化人類学者マーガレット・ミードのことばです。
世の中を動かしてきたのはナポレオンやクレオパトラではありません。
その時代の中で「何かおかしい、変えなくては」と思い始めた人たちの
小さな思いがだんだん大きくなって世の中を動かす大きな運動エネルギーへと変化していきます。
世の中の矛盾を感じてもそれを変えるためには、事実を知らなくてなりません。
遠い見知らぬ国のことが実はわたしたちに大きく影響しているということが沢山あります。
世界は一つで言語や人種や国籍、思想の違いを超えて繋がっているからです。
一見いろんな違いがあってそれぞれ独立しているように見えてもそれは表面のことであり、実は奥深くではみんな繋がっているのです。
毎日報道される 信じられないような事件が起きるのも、日本だけのことではけっしてありません。
世界のニュースがITの発展によってだれでもいつでも手軽に知ることができるようになりました。
しかし、それさえ手に入れられる人も情報量も限られています。
例えばこんなことをしっていますか?
タイガーウッズが帽子をかぶって得るスポンサー料は、1日当たり5万5000ドル。
その帽子を作る工場労働者の年収38年分。ということを。
そこでこの工場労働者たちは、タイガーに直訴しました。
せめて最低の生活が出来る賃金にしてもらえるように、「ナイキ」に頼んでもらえないかと彼の滞在中にホテルまで行ったそうです。
しかしタイガーは面接を拒否、そっけないコメントを発表しただけだったようです。
タイガーを批判するつもりはありません。
しかしこのあまりにもかけ離れた生活の違い、
スポーツ界ではよくある話ですが、これでいいのでしょうか?
夢を与える仕事だから、サクセスストーリーだから仕方の無いことなのでしょうか?
世界の5人に1人は一日1ドル未満で暮らしているとという事実をご存知でしょうか?
1ヶ月たった3500円で暮らさなければならない人たちがいます。
食事も満足に取れない、学校はおろか病気になっても治療も出来ない。
貧乏人はいくら頑張ってもそこから抜け出せない。
それは本人が悪いのでしょうか?
お金持ちの人は貧乏人より沢山努力しているからなのでしょうか?
これもあなたには関係ないことでしょうか?
世界には今でも2700万人の奴隷がいるのをご存知でしょうか?
リンカーの奴隷解放から100年以上もたっているのに、
今の方が奴隷の数は多く、売買される価格も昔に比べやすくなっている。
親子代々奴隷という人たちが今でもいるという事実。
まだまだ世界では私たちの知らないことが沢山あります。
何とか不公平を減らせば世界はずっと安全で幸せな場所になるでしょう。
そのために私たちは何が出来るのでしょうか?
先ず事実を知ることから始めましょう。
そしてあなたも、思いやりがあり、行動力がある人になりましょう。
きっと世界は変われる!変えられる!