あめがふり
あめがあがり
初夏のはなさく
ツバメまう
あめのひは
ひくく、
はれのひは
たかく、
あるときは
ちょくせんに
あるときは
きょくせんに
ツバメのみちの
ものがたり
いそぎあしの
初夏をのせ
きょうは
だれにとどくか
ものがたり
うけとりたまえ
いちごいちえの
ものがたり
あめがあがり
初夏のはなさく
ツバメまう
あめのひは
ひくく、
はれのひは
たかく、
あるときは
ちょくせんに
あるときは
きょくせんに
ツバメのみちの
ものがたり
いそぎあしの
初夏をのせ
きょうは
だれにとどくか
ものがたり
うけとりたまえ
いちごいちえの
ものがたり
つきに
てらされた
こころの
かけら
を
あたためる
ひざこぞうを
だいて
ひとりじゃないよ
と
あたためる
雨夜に
てらされた
こころのかけら
を
あたためる
まなこの間合いに
うかぶ
ひとりじゃないよ
と
あたためる
てらされた
こころの
かけら
を
あたためる
ひざこぞうを
だいて
ひとりじゃないよ
と
あたためる
雨夜に
てらされた
こころのかけら
を
あたためる
まなこの間合いに
うかぶ
ひとりじゃないよ
と
あたためる
しずんだ太陽の
さくらの森で
プランクトンになった
はなびらを
かぞえていた
プランクトンは
おともなく
海底へとむかう雪
しろく しろく
ふりつもる
地球の底に
ならびながら
きそいながら
おともなく
それを記憶と
あなたは呼ぶ
やさしく
ふりつもる
たいせつなものだから
地球の底に
ふりつもらせる
記憶のはなびら
さくらの森
さくらの森で
プランクトンになった
はなびらを
かぞえていた
プランクトンは
おともなく
海底へとむかう雪
しろく しろく
ふりつもる
地球の底に
ならびながら
きそいながら
おともなく
それを記憶と
あなたは呼ぶ
やさしく
ふりつもる
たいせつなものだから
地球の底に
ふりつもらせる
記憶のはなびら
さくらの森