大沼法竜師に学ぶ

故大沼法竜師の御著書を拝読させていただく

魂のささやき

2008-06-13 14:48:12 | Weblog
38 相手次第で自在になる

 難問題を吹き掛けられた時、二十願の不定聚の機は実地問題を通っていないから
信仰に揺ぎが来るが、求め抜いた者は頭は承知しても腹の承知しない機に
泣かされて真剣に求めて居るから、十八願の広い世界、不実一杯が真実一杯、
地獄一定が極楽一定、機を見てよし法を見てよし、八万四千の煩悩の動くままが
八万四千の光明の輝く姿、能生清浄願往生心の有りったけが願力の白道、
虚仮不実の全体を是認して下さった無限の大慈悲、本願や行者・行者や本願の境地、
下根下劣の法龍の罪障を一分一厘増減せず即得往生住不退転の正定聚の仲間に
転じて下さった佛智の不思議、親の心が宇宙に遍している大慈悲じゃで、
子の心も十方世界に満ちている。依って大きな相手に逢いたくて仕方がない。
難問題が出て来れば来る程面白い。相手次第で自在にひびく。
(『魂のささやき』p.77-78)