本日も引き続きハンドル回りを。うかつなことにデジカメを忘れてしまい、携帯撮影になってしまった。
スロットルは、ノーマル(ワイヤー1本出し2本枝分かれ)をBarret TOOL & ENGINEERINGのデュアルスロットル(ワイヤー2本出し)に新品交換します。1本出し2本分かれは1本のところでよく切れるらしい。
まずはワイヤーを作ります。取り回しを考えてアウターチューブを適当な長さにカット。ニッパーで先端が潰れるので、水に濡らしつつグラインダーで研磨。研磨後、中央の穴が潰れていたら尖ったヤスリか何かできちんと拡大しておこう。
2本同じ長さのアウターチューブを作ったらその両端にキャップを被せ、中にワイヤーを通す。
ワイヤーの両端にはタイコをハンダ付けします。手順は以下の図の通り。
ワイヤーを軽く万力にくわえてタイコを通した後、先端を金槌で叩いて少しほぐす。タイコをワイヤーの先端まで引き上げたら、そこに
フラックスを一滴垂らして板金用ハンダでハンダ付け。上穴から染み込んだハンダが、下穴から染み出てくればOK。ちなみにフラックスとは、ハンダ付けの前に塗布する有機系の融剤で、金属表面の酸化物を除去し、ハンダの濡れ性(馴染み)を高め、酸化を抑える働きがあります。
タイコのついたワイヤーをキャブのスロットルバルブに引っかけ、一度キャブを組んでしまい…
スロットル側までとり回して長さを確認し、ワイヤーをカット。先ほどと同じ手順で
ワイヤーの反対側に丸いタイコをハンダ付けする。
同じようにもう1本のワイヤーを製作して取り付けたら、ニュースロットル完成。回してみるとフルスロットル90°でやや重く、ハイスロットル気味の一品です。左右ワイヤーの遊びにバラツキがあるが…まあ、ここは追々アイドリング調整なんかのときに一緒にやります。
ついでに予備のスロットルワイヤーも1本作っておいた。スロットルワイヤーの長さは全長1m14cmで。まあ、クラッチワイヤーと違ってそんな切れるもんでもないですが。
あ、忘れていましたが、フラックスをつけた部分はさびやすいので、パーツクリーナーを吹いた後グリスアップしてからワイヤーを組み付けましょう。