温泉クンの旅日記

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鬼怒川、五つ星の宿(1)

2015-03-22 | 温泉エッセイ
  <鬼怒川、五つ星の宿(1)>

 鬼怒川温泉の宿泊客数だが、平成五年の三百四十一万人をピークに、平成十七年には二百万人を割り込み、平成十九年に二百万人台に回復した。といってもピーク時の六割に満たないので、どこの宿も内情は苦しい。



 実際、鬼怒川沿いに廃墟となってしまったホテルは多い。



 鬼怒川の「あさやホテル」は「麻屋旅館」として明治二十一年に創業された、百二十年を超える老舗宿だ。
 数年前から人気の温泉地の老舗宿をできるだけ泊るようにしている。もちろん、平日の格安プランが出るのをじっと待っての宿泊だ。だから年に二、三泊くらいしかできないが。



 フロントでチェックインして、ロビー階の真ん中にある広い空間の吹き抜けに眼を瞠る。



 バブル景気といわれた時期は昭和六十一年(1986年)から平成三年(1991年)といわれている。そのバブルの絶頂期の平成二年(1990年)、巨額の総工費を投じて建てられた「秀峰館」の巨大な吹き抜けである。



 たびたびテレビドラマの舞台に使われているので知っているのだが、実際にみるとやはり溜息がでるほど驚いてしまう。



 巨大であろうシャンデリアも吹き抜けの空間が広すぎて、大きさが掴みにくい。



 部屋のある階の上から見おろすと、途中階や一階にあるゆったりしたソファーなどもミニチュアのようにしか見えない。
 ビリヤード台が置かれたフロアーも、かなり贅沢な広さである。



 部屋でももちろん喫煙ができるのだが、主要な階には立派な喫煙室が設けられていて部屋で煙草が吸いにくい客にはとてもありがたい。





 清掃も隅々まで行き届いており、あちこちにさりげなく飾られている生花だし、あさやホテルは内情の苦しさをまったく感じさせない。


  ― 続く ―


  →「風呂よし、味よし、眺めよしの宿(1)」の記事はこちら
  →「風呂よし、味よし、眺めよしの宿(2)」の記事はこちら
  →「風呂よし、味よし、眺めよしの宿(3)」の記事はこちら

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