<鬼怒川、五つ星の宿(2)>
いつも通りの電光石火の着替えをすませると、吹き抜けのエレベーターで一階にある温泉大浴場に向かう。九州などへ千キロ以上を走り抜いて宿に着いたときはビールなどでひとり乾杯するが、ほとんどの場合、温泉がすべてに優先するのである。
屋上階にある、あさやホテル自慢の空中庭園露天風呂はリニューアル工事中なのがちょいと残念だがこれはしかたない。なんでも書き入れ時のゴールデンウィーク前の四月三十日には間に合わせるようである。
秀峰館一階の男性大浴場「麻の湯」。
さすがに広い・・・。
大ホテルのひろい浴槽を満たす温泉だから、さすがに掛け流しなどを期待してはいけない。想像通り、薄っちいクルクルの湯である。
客室数二百室近く、収容人員約九百人というのだから自家源泉ひとつで間に合うわけはない。ちなみに全客室の風呂は温泉だそうで、わたしは試さなかったが、そちらのほうが期待できるのかもしれない。
半露天のジャグジー風呂は、ジャグジーが止まったときのお湯のおぞましい状態を経験から想像して、あっさりと敬遠する。
エレベーター近くまで戻って、飾られている、高そうなお雛様を観賞しながら水分の補給をする。男性大浴場を出てすぐ右の目立たない処に金精様が祀ってあったが、やはり源泉名「あさや子宝の湯」も関係しているのかもしれない。
このままついでに八番館の大浴場も制覇してしまおうと連絡通路を歩きだす。
女性大浴場の入り口の前にも、お雛様が飾られている。
八番館のエレベーターでさらに一階降りたところが「滝の湯」である。
内湯は、秀峰館の大浴場「麻の湯」と比べ少し狭く思えるがあとはどっこいどっこいといった感じである。
半露天風呂は、こちらのほうが気にいった。
ルーバーのような眼隠しの間を抜けてくるヒンヤリとした風が心地よい。
このルーバーだが、電車や対岸の宿から覗かれないようにするためというより、対岸の廃墟となったホテル群を客の眼から隠したいからだろう。
― 続く ―
→「鬼怒川、五つ星の宿(1)」の記事はこちら
いつも通りの電光石火の着替えをすませると、吹き抜けのエレベーターで一階にある温泉大浴場に向かう。九州などへ千キロ以上を走り抜いて宿に着いたときはビールなどでひとり乾杯するが、ほとんどの場合、温泉がすべてに優先するのである。
屋上階にある、あさやホテル自慢の空中庭園露天風呂はリニューアル工事中なのがちょいと残念だがこれはしかたない。なんでも書き入れ時のゴールデンウィーク前の四月三十日には間に合わせるようである。
秀峰館一階の男性大浴場「麻の湯」。
さすがに広い・・・。
大ホテルのひろい浴槽を満たす温泉だから、さすがに掛け流しなどを期待してはいけない。想像通り、薄っちいクルクルの湯である。
客室数二百室近く、収容人員約九百人というのだから自家源泉ひとつで間に合うわけはない。ちなみに全客室の風呂は温泉だそうで、わたしは試さなかったが、そちらのほうが期待できるのかもしれない。
半露天のジャグジー風呂は、ジャグジーが止まったときのお湯のおぞましい状態を経験から想像して、あっさりと敬遠する。
エレベーター近くまで戻って、飾られている、高そうなお雛様を観賞しながら水分の補給をする。男性大浴場を出てすぐ右の目立たない処に金精様が祀ってあったが、やはり源泉名「あさや子宝の湯」も関係しているのかもしれない。
このままついでに八番館の大浴場も制覇してしまおうと連絡通路を歩きだす。
女性大浴場の入り口の前にも、お雛様が飾られている。
八番館のエレベーターでさらに一階降りたところが「滝の湯」である。
内湯は、秀峰館の大浴場「麻の湯」と比べ少し狭く思えるがあとはどっこいどっこいといった感じである。
半露天風呂は、こちらのほうが気にいった。
ルーバーのような眼隠しの間を抜けてくるヒンヤリとした風が心地よい。
このルーバーだが、電車や対岸の宿から覗かれないようにするためというより、対岸の廃墟となったホテル群を客の眼から隠したいからだろう。
― 続く ―
→「鬼怒川、五つ星の宿(1)」の記事はこちら
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