温泉クンの旅日記

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伊東温泉、会心の一日(2)

2017-01-15 | 旅エッセイ
  <伊東温泉、会心の一日(2)>

 伊東には七福神を安置した寺社をお参りする「七福神めぐり」というのがある。
 七つの寺社とは恵比寿神の新井神社、大黒天の海上山朝光寺、毘沙門天王の海光山仏現寺、弁財天の桃源山桜寺(松月院)、寿老神の宝珠山最誓寺、布袋尊の稲荷山東林寺、福禄寿の水東山林泉寺だ。

 七福神巡りは知っていても、さすがに丸一日潰すのももったいないので、わたしは以前に湯の花通りのお湯掛け七福神巡りで安直にすませたのだ。
 通りに点在する石像は知恵・芸能の神様「弁財天」、長寿・延命の神様「寿老人」、寿命(長寿)の神様「福禄寿」、予知・金運の神様「布袋尊」、除災・軍事の神様「毘沙門天」、商売繁盛・台所の神様「恵比寿」、五穀豊穣・福徳の神様「大黒天神」である。

 伊東温泉には数え切れないほど来ているのだが、そういえば外湯に入ったことがない。
 なぜかというと、伊東の外湯は、いずれも午後三時からとか四時からが多く、その時間には既に宿にチェックインしてしまっているのだ。伊東は宿の湯も掛け流しが多い。
 意外と知られていないが、伊東温泉は源泉数で別府、湯布院に次いで全国三位、全国有数の湯量を誇っているのだ。
 だから、目立たないが伊東の町には低料金の外湯(共同浴場)が十湯もある。そのうち八つの入口には七福神の石像が一体づつ祀ってある。数が合わないのは、布袋尊だけが岡と小川の二湯あるのだ。

 その「小川布袋の湯」である。



 勢いで、気になっていた店に入れたのだから、この際もうひとつのミッション「外湯」も遂行しちまおう。
「ぬるいけんどもあったまる」と書いてある。大人二百五十円、子ども五十円と嬉しい低料金である。



 横に貸切風呂入口があって、よくみると二室あって、四十分で五百円と書いてあった。こんなに安い貸切風呂は滅多にない。



 入口のドアは一見トイレかと勘違いしてしまいそうだ。
 浴槽は三人家族でもなんとかいけそうな広さである。



 心臓に遠い足先からたっぷりの掛け湯をして、身体をゆっくり沈めていく。
 生まれたての新鮮な熱い湯を、心ゆくまで、楽しむ。



 昼の酒が汗で全身からだくだくと流れ出し、すっかり抜けていく・・・。これで身体がリセットされたわけで、夕方からの酒がさぞ旨いことだろう。


  ― 続く ―


  →「伊東温泉、会心の一日(1)」の記事はこちら
  →「伊東駅前 湯の花通り」の記事はこちら


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