鹿児島へ旅してきました。入った温泉すべてアタリで、ひどかった顔のカブレがかなりよくなってきてご機嫌です。中でも穴場の絶景露天がここ、桜島の裾野にある古里温泉の「桜島シーサイドホテル」。最初はその隣のお宿を目指していったのですが、日帰り入浴を冷たく断られてしまったので次候補として訪れた宿です。古里温泉はいずれの宿も海を間近に望む露天風呂が有名なのですが、どんよりとした天気の中、古びた外観にちょっと躊躇。
しかし、ここまで来て入らないのはもったいない、と敷居をまたぐ。……が、午前中だったので、こちらも湯がたまっていないとのことだったが、
「あと1時間でたまりますよ」
と若めのお兄さんに親切に案内され、その感じに少し癒されたので、昼を食べてからまた来ることに決める。写真は時間つぶしがてら、垂水で食べた「ねぎらあめん」680円。ネギ2種類が入っていて旨い。
戻ってくると、別のおじちゃんに
「いまは誰もいないのでゆっくり入れますよ」
と笑顔で案内された。
宿の中はレトロ…… を通り越してはっきりと古い感じだったが、おじちゃんの笑顔がいい感じ。雑誌などには紹介されない、だけど穴場で安くていい湯宿によくある笑顔。これは期待大♪ と暗い階段(どこかのレポートで古い病院みたい、とあったがなるほど的を得ている)を降り温泉へ。男女別のほかに、露天風呂「海辺」という表示がされた外への通路があり、気になったので服のままコンクリの無骨な階段を降りると……そこには「まさに目の前が海!」という露天が。
本当に海っぺたで、岸壁に露天風呂があるような感じ。温泉に浸かりながら釣りがマジでできそう(笑)。しかし混浴である。バスタオルももってきてない。少し悩むが、誰もいなかったのと、湯船のすぐわきに、工事現場の事務所みたいな感じの脱衣所兼休憩所が2室あったので、階段に人の気配を感じたらすぐにその1つに隠れたらいいや、と思いきって入った。
水平線になごむ。曇っていたので見えなかったが、晴れていれば開聞岳が見えるらしい。成分の濃い食塩泉だったせいか、あたたかかったこの日は5分も入らずに汗ばむ温まり方。写真は湯口の結晶。
誰も来なかったのに、熱くてすぐにあがらざるを得なく、しかもなかなか汗がひかない~。それにしても海苔の手入れをする漁師さんや遠くを行く垂水フェリーから望遠レンズがあれば簡単に見えそうなシチュエーションなので、裸のまま休憩…… は女性としてはしにくい。海風に吹かれて、湯のほてりをさますのは本当に気持ちよさそうなんだけど……。
まあ、若くて体に自信があれば開き直るんだろうけれど、やっぱりそれはできず。ムームーみたいな湯ざまし着を持ってくればよかったと後悔する。温泉は褐色に濁っており、入ってしまえば体が見えることはあまりないと思われる。。。
階段をあがって、男女別のお風呂のほうをのぞいたら、こちらも素晴らしい眺め。危険を冒して混浴にいかなくても、絶景はこちらでも十分だった(笑)。せっかくだから、とこっちにも入ることに。それにしても温泉の濃さはすごくて(泉源2つで溶存物質3700~3800g)、濃すぎるあまり、表面に結晶が膜を張っている始末。写真、湯アカじゃないですよ。これぞ結晶です。
海辺の温泉らしくナトリウム塩化物泉でかなりしょっぱい。鉄分が多いせいか、湯船といい床といいすべてが茶色く染まっていた。タオルを湯で洗うとほんのり色づいたほど。見た目のとおり循環なしの源泉かけ流し、泉温46.6度はおそらくほとんど加水なしだろうと思う。
メタケイ酸も豊富で227~228と多く、温まって汗をかいたせいもあると思うが化粧水なしで肌がまったくつっぱらなかった(カブレ部分にだけ軟膏を塗ったが)。
あがってくるとさっきのおじちゃんに
「雨は大丈夫でしたか~?」
と聞かれた。あいかわらず感じのいい笑顔だ。
とにかく外観から想像できない湯と眺望のよさだった。おしむらくは温泉への暗い通路、あそこに温かい色合いの、明るくない行灯をいくつかおくだけでずいぶん雰囲気が変わるだろうにもったいない。だけど、おじちゃんのあの笑顔から察するに、素朴で感じのいいサービスも期待できそう。宿泊料金も8千円台と安いので、近いうちに絶対泊まりに来ようと思ったお宿でした。
桜島シーサイドホテル
(公式HPなし)
鹿児島県鹿児島市古里町1078-63
TEL 099-221-2121
1泊2食8550円~
しかし、ここまで来て入らないのはもったいない、と敷居をまたぐ。……が、午前中だったので、こちらも湯がたまっていないとのことだったが、
「あと1時間でたまりますよ」
と若めのお兄さんに親切に案内され、その感じに少し癒されたので、昼を食べてからまた来ることに決める。写真は時間つぶしがてら、垂水で食べた「ねぎらあめん」680円。ネギ2種類が入っていて旨い。
戻ってくると、別のおじちゃんに
「いまは誰もいないのでゆっくり入れますよ」
と笑顔で案内された。
宿の中はレトロ…… を通り越してはっきりと古い感じだったが、おじちゃんの笑顔がいい感じ。雑誌などには紹介されない、だけど穴場で安くていい湯宿によくある笑顔。これは期待大♪ と暗い階段(どこかのレポートで古い病院みたい、とあったがなるほど的を得ている)を降り温泉へ。男女別のほかに、露天風呂「海辺」という表示がされた外への通路があり、気になったので服のままコンクリの無骨な階段を降りると……そこには「まさに目の前が海!」という露天が。
本当に海っぺたで、岸壁に露天風呂があるような感じ。温泉に浸かりながら釣りがマジでできそう(笑)。しかし混浴である。バスタオルももってきてない。少し悩むが、誰もいなかったのと、湯船のすぐわきに、工事現場の事務所みたいな感じの脱衣所兼休憩所が2室あったので、階段に人の気配を感じたらすぐにその1つに隠れたらいいや、と思いきって入った。
水平線になごむ。曇っていたので見えなかったが、晴れていれば開聞岳が見えるらしい。成分の濃い食塩泉だったせいか、あたたかかったこの日は5分も入らずに汗ばむ温まり方。写真は湯口の結晶。
誰も来なかったのに、熱くてすぐにあがらざるを得なく、しかもなかなか汗がひかない~。それにしても海苔の手入れをする漁師さんや遠くを行く垂水フェリーから望遠レンズがあれば簡単に見えそうなシチュエーションなので、裸のまま休憩…… は女性としてはしにくい。海風に吹かれて、湯のほてりをさますのは本当に気持ちよさそうなんだけど……。
まあ、若くて体に自信があれば開き直るんだろうけれど、やっぱりそれはできず。ムームーみたいな湯ざまし着を持ってくればよかったと後悔する。温泉は褐色に濁っており、入ってしまえば体が見えることはあまりないと思われる。。。
階段をあがって、男女別のお風呂のほうをのぞいたら、こちらも素晴らしい眺め。危険を冒して混浴にいかなくても、絶景はこちらでも十分だった(笑)。せっかくだから、とこっちにも入ることに。それにしても温泉の濃さはすごくて(泉源2つで溶存物質3700~3800g)、濃すぎるあまり、表面に結晶が膜を張っている始末。写真、湯アカじゃないですよ。これぞ結晶です。
海辺の温泉らしくナトリウム塩化物泉でかなりしょっぱい。鉄分が多いせいか、湯船といい床といいすべてが茶色く染まっていた。タオルを湯で洗うとほんのり色づいたほど。見た目のとおり循環なしの源泉かけ流し、泉温46.6度はおそらくほとんど加水なしだろうと思う。
メタケイ酸も豊富で227~228と多く、温まって汗をかいたせいもあると思うが化粧水なしで肌がまったくつっぱらなかった(カブレ部分にだけ軟膏を塗ったが)。
あがってくるとさっきのおじちゃんに
「雨は大丈夫でしたか~?」
と聞かれた。あいかわらず感じのいい笑顔だ。
とにかく外観から想像できない湯と眺望のよさだった。おしむらくは温泉への暗い通路、あそこに温かい色合いの、明るくない行灯をいくつかおくだけでずいぶん雰囲気が変わるだろうにもったいない。だけど、おじちゃんのあの笑顔から察するに、素朴で感じのいいサービスも期待できそう。宿泊料金も8千円台と安いので、近いうちに絶対泊まりに来ようと思ったお宿でした。
桜島シーサイドホテル
(公式HPなし)
鹿児島県鹿児島市古里町1078-63
TEL 099-221-2121
1泊2食8550円~