田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

「三度目のカアチャンけ」  麻屋与志夫

2017-04-14 08:08:31 | ブログ
4月14日 Fri.

●横浜から30年ぶりに会いにきてくれた古い友だちの画家、Mから封書がとどいた。

●「美しい奥さんとは初対面でしたが――」と書いてあった。

●「Mさんとは三越の個展の時も会ったし、なんどもお会いしているのに。わたしを二度目の奥さんとでも思ったのね」

●カミサンはルンルン。GGはフニャニャン。じぶんの老醜を省み、これからは外出するときはオシャレしてでかけようかなどとムダなことをかんがえた。

●身長差。体重差。年齢差――があると人の眼にはうつるのだったら、べつに訂正することはあるまい。三度目の若い嫁だ、くらいのとぼけかたをしてもツミにはなるまい。

●わたしの住む、田舎町では「奥さん、お若いですね」というかわりに、「二度目のカアチャンけ」というのが最高の誉め言葉となっている。カミサンの若さは「三度目のカアチャンけ」といわれてもおかしくない。

●苦労の多い、いままでの暮らしだが、カミサンガ朗らかなのが唯一のすくいだった。

●カミサンは「100分 de 名著 NHK」のフアンだ。もっか、三木清。「人生論ノート」があったわけなのだが。いくら本棚を探してもみつからない。70年近く前に、中学生のころ読んだはずだ。GGもせめて精神的にはカミサンと対等にいこうと、この歳になって人生論など再考しようとしている。いままでの越し方をかんがえ、これからどう過ごすか。

●でも、この生き方はもうかえることはできないのだろうな。ただひたすら小説を書きつづける。それでいいのだろう。だいたい、生き方をかえられる年齢ではない。酒をのむのをやめる。……そんなことしかできやしない。おまえバカか。幾つだと思っているのだ!




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