人だすけ、世だすけ、けんすけのブログ

愛知13区(安城市・刈谷市・碧南市、知立市、高浜市)
衆議院議員 おおにし健介

高校授業料無償化の盲点

2010年03月02日 | 政治
 月曜日は、予算委員会での集中審議が行われていましたが、私は予算委員ではないので、地元に残り、卒業式等に出席しました。

 当選前は、卒業式のような行事には声がかからなかったので、卒業式に出席するのは久しぶりでしたが、あらためて「『仰げば尊し』っていい歌だなぁ。」などと思いながら、私も一緒に卒業をお祝いさせていただきました。

 ところで、その専修学校では、私立高校との技能連携を実施しており、福祉、幼児教育、服飾デザイン等の専門を学ぶと同時に、高校卒業資格を取得することができることになっています。卒業式でも大半の卒業生が専修学校の卒業証書とともに、高校の卒業証書を受け取っていました。

 来年から実施される見込みの高校授業料無償化の中で、専修学校も公立授業料相当額の就学支援金が支給されることになっていますが、一つ問題が持ち上がっています。生徒が2つの学校に通うような場合は、選択したどちらか一方の学校にしか支援金が支給されないのです。

 他方で、私立の専修学校に通いながら、通信制公立高校に通って高校卒業資格を取得する場合には、私立の専修学校に就学支援金が支給されるとともに、通信制公立高校の授業料も無償となります。

 これは、納得がいかないので、文部科学省に聞いてみました。文部科学省の説明では、「無償化」と言っても、公立は「授業料の不徴収」で、私立は「就学支援金の支給」なのでしくみが違うこと、公立の不徴収の算定根拠となっている通信制高校の授業料は安いが、私立については、通信制であっても約12万円が支給されることになっており私立に配慮されていることを理由として、私立-私立で、専門学校に通いながら高校卒業資格を取るような場合の2つの私立学校への就学支援金の支給は認めないということです。

 理屈は分からないでもありませんが、子どもを起点にして物事を考えると、同じように専修学校で勉強しながら、高校卒業資格を得ようとしているのに、扱いが異なるというのはやはり納得しがたいものがあります。


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