人だすけ、世だすけ、けんすけのブログ

愛知13区(安城市・刈谷市・碧南市、知立市、高浜市)
衆議院議員 おおにし健介

医療崩壊 ~現場の声から

2008年05月28日 | 政治
 私は37歳ですが、同年の医師の先生とお話をする機会がありました。
 いま巷間議論されているさまざまな医療の問題点について、素朴な疑問をぶつけながら、じっくりお話をうかがうことができました。

 全部は書ききれませんが、特に興味深かった話は、まず、医師不足について、医局制度の改革をはじめさまざまな要因が一度に重なって起こっていることですが、その一つとして女性医師が増えていることがあるということです。
 十数年前でも医学部生の3割程度が女性だったのが、現在では半分近くが女性というところも多くなっています。そのこと自体はよいことですが、女性医師は出産や子育てで離脱することが多く、一旦、現場を離れると復帰するのが難しいのです。子育てをしながら勤務するとしても、外来だけの診療をしてあとはお任せしますというのはなかなか難しいのが現実だそうです。

 もう一つは、特定機能病院評価制度に関する書類作成が膨大でその事務負担に嫌気がさして病院を辞める医師が後を絶たないとのことでした。

 また、私はかねてから個人的には、診療科目ごとの医師の定数に一定の枠をはめることが医師の偏在解消につながると素人考えで考えていましたが、その考え方に対して先生の考えを聞いたところ、その必要性を認めてくれました。

 「現場の医師は自分たちなりに献身的にやってきたつもり。『でも、報われないよね』という閉そく感が漂っている」と先生は言われていました。
 厚生労働省の役人にはこうした現場の医師たちの声が本当に届いているのか?憤りを感じました。
 
 

CHANGE 第三話

2008年05月27日 | 政治
 フジテレビ系列で月曜日の午後9時から、永田町を舞台にしたドラマ「CHANGE」が放映されています。
 私も録画したりして見ています。

 国会職員、政策秘書として10年間、永田町で生活をしていた私には、リアルな部分もあるし、反対に嘘くさい部分もあって(たとえば、議員会館の部屋の議員室と秘書室のしきり戸のすりガラスが妙にリアルなのが気になる)そこだけ見ていてもおもしろいのですが、みなさんの目にはどう映っているのでしょうか?

 私の注目は、深津理恵さん演じる敏腕秘書、美山里香です。元財務省キャリアで自らも議員になる野心を抱いています。
 主人公の朝倉啓太(木村拓哉さん)には、有力政治家の二世として、簡単に立候補の道が開かれていることを内心ねたましく思っています。
 その美山秘書が、第三話の中で、総裁選出馬を躊躇する朝倉代議士に、嫌なら自分にやらして欲しいと次のようなことを言う場面がありました。
 
「自分は財務省の官僚としてたくさんの政治家を見てきた。ほとんどの政治家は、議員であり続けることにしか関心がなく、人々を幸福にしたいとか、この国をよくしたいとはこれっぽちも考えていない。こんな人たちにやらせるくらいなら、自分がこの国をよくしてやると思った。あなたがやらないなら、私にやらせてちょうだい。」

 私は、どうしても、美山秘書にかつての自分の姿を重ね合わせて見てしまいます。国会職員をしながら政策秘書をしながら、やはり同じことを考えました。自分は非力かもしれない。でも、この人たちに任せるくらいなら自分が立ち上がらなければならないと。そして、チャンスをうかがいながらも、親が政治家でなければ、金があるわけでも特別な地盤があるわけでもない中で、傍から見ていると運に恵まれてチャンスをつかんでいく人を見ながら焦りを感じていたかつての自分自身の姿を思い出してしまいます。

 朝倉啓太は、自分自身が議員になりたいと野心を抱く美山秘書、かつて自分も選挙に出て落選した経験のある選挙参謀の韮沢、やりたいことが見つからなかったのが選挙応援を通して朝倉代議士を支えることにやりがいを見出した後援会長の娘で秘書の宮本ひかる、さらには、一般の有権者のみなさんと多くの人の想いを背負って、政治家として歩んでいきます。私もいま自分がここに立っていることの幸運に感謝して、また、背中に多くの人々の想いを背負っていることを常に自覚したいと思います。

 

三河みりん

2008年05月26日 | グルメ
三河地方は、昔からみりんの醸造が盛んに行われていました。三河地方は現在でも全国で一番業者数の多いみりん場になっています。
その中でも伝統的製法にこだわり原料焼酎仕込みから本格みりんを造る唯一のみりん専業の店が碧南の「角谷文治郎商店」さんです。

先日、日テレの人気番組「ザ!鉄腕!DASH!」の中で「ソーラーカーだん吉」が私の選挙区の中で唯一立ち寄ったのがここです。
私も後で番組を見て驚いたのは、みりんは昔は甘い高級酒として人々に親しまれていたそうです。放映された番組の中でもTOKIOの長瀬智也くんがラッパ飲みをしていました。

角谷文治郎商店さんは、お酒のように飲める本格みりんにこだわっています。最近では、みりん風調味料や戦後開発された製法によるみりんが主流でお酒のように飲めるみりんというのはほとんどないようです。

角谷社長は言います。
「お米を口の中でゆっくりと噛むとお米の甘さを味わうことができますが、人間はお米のおいしさの一部しか知らないんです。口の中で噛み砕かれて唾液と混じって胃腸で栄養として吸収される時の味を人間は知らないんです。しかし、こうじの力を借りることでみりんという形でそれを味わうことができるのです。」

この説明には目から鱗でした。


ミャンマー・サイクロン被害、中国四川大地震救済募金

2008年05月22日 | 政治
ミヤンマーでのサイクロンの被害、そして、連日テレビでもその被害の模様が伝えられている中国四川省での大地震による被害に対して民主党では被災者救済の募金活動を全国的行っています。

中国では今回の地震による死者が4万人を超えています。その中には、学校の倒壊により小さな命を絶たれた未来ある子どもたちも多く含まれています。

地震国、日本にとっては、お隣の中国での大地震は、けっして対岸の火事ではありません。同じアジアの国で天災による被害に苦しむみなさんに温かいご協力をお願いします。

現在、民主党では以下の口座で募金の受付を行っています。
○ 郵便振替 00110-6-65328「民主党募金口座」
○ りそな銀行衆議院支店 普通7815354「民主党募金口座」

私が総支部長を務める愛知13区総支部でも、昨日、5月21日の夕方、刈谷駅南口で街頭募金活動を行いました。
1時間足らずの間に、高校生やお勤め帰りの多くのみなさまのご協力をいただきました。心より感謝や申しあげます。


◎ 5月21日水曜日 午後6時~7時 刈谷駅南口にて実施。
  
  『5,701円』 の募金をいただきました。

   ご協力ありがとうございます。

  

  



この味噌汁はスゴイ!

2008年05月22日 | グルメ
刈谷市相生町2丁目の駅前商店街の中にあるてんぷらの「徳廣」さんで昼食をとりました。

若大将の上田まさやさんは、刈谷駅前アクアモールの活性化に取り組んでいます。また、同年代ということもあり、私のことも応援してくれています。

「徳廣」さんには、夜は何度かお邪魔したことがありましたが、昼ははじめてでした。天ぷら屋さんですから、てんぷらに自信があることは当然ですが、このあさり味噌汁に驚きました。お椀から溢れんばかりのあさりからしっかりと貝の出汁が出ていました。ランチでは贅沢ですが、一度、ご賞味ください。

さつき

2008年05月22日 | 日常
政治の世界にも、「E田さつき」、「K山さつき」と「さつき」がありますが、知立神社では、さつき会が行われています。

さつきもいろいろな色や形の花があり鮮やかです。出品されているものの他に会場では手軽な値段で鉢を買い求めることもできます。私も事務所に一鉢買いました。

「世話がたいへんじゃないですか?」
「そんなことないよ。水さえちゃんとやっていれば大丈夫。政治家も花に水をやるくらいの落ち着いた気持ちが必要だよ。」

今朝もさつきと事務所前の花壇に水をやりながら、おじさんのそんな言葉を思い出しました。

安城市でレジ袋有料化はじまる!

2008年05月18日 | 政治
安城市で来月からいよいよレジ袋の有料化がスタートします。さて、これで市民の行動がどう変化するのか楽しみです。
私自身もマイバッグを持ち歩くことを忘れないようにしなければ。

環境首都安城を標榜する以上は、もう少し早くてもよかったような気もしますが、とにかく一歩前に踏み出したことは素晴らしいことです。

一方で、安城市が国の環境モデル都市への立候補を断念したというのは非常に残念なニュースです。個人的には、選ばれるかどうかは別にして、環境首都を目指す以上は、立候補はして欲しかった気がします。
さらに、安城市が立候補断念を表明した直後に、お隣の刈谷氏が立候補を検討しているとの報道が流れたことは、市民を余計に落胆させたのではないでしょうか。
この件については、市民の皆さんが疑問を持っておられます。市民の皆さんにていねいに説明をすることが重要だと思います。

こころあたたまるパン屋さん

2008年05月18日 | 日常
 先週、普段のローテーションには入れていない駅で久しぶりに朝の駅頭演説をした帰りに、朝食のパンを買おうとパン屋さんに立ち寄りました。
 そのパン屋さんは、私もたいへんお世話になっているショッピングセンターの運営会社の社長さんのもともとのご商売だと聞いていたので、一度、立ち寄ってパンを買おうと思っていたのですが、なかなか機会がなく、ちょうどよい機会だと思いふらっと立ち寄りました。

 「おはようございます!」と入ると、そこには、帽子をかぶり前掛けをして自らパンを焼くその社長さんの姿がありました。私は、まさか社長が店頭に立っているとは思わなかったので驚いてしまいました。偉くなっても自ら先頭に立って働く姿に感動しました。

 毎朝、5時半からお店に出ているそうです。お店の営業時間をたずねると、ドアを指して「あそこに書いてある通りだよ」と、そこには「電気がついてら開店、電気が消えたら閉店とありました」。

 車の中で買ったパンを食べたのですが、今度はそのおいしいのに驚きました。焼き立てということもあったかもしれませんが、また買いに来たいと思わせる味です。

 何だか心が明るくなってとてもよい気分の朝でした。

人材が命

2008年05月09日 | 政治
企業を訪問しているとよく聞く声は「工場が手狭になって工場用地を探しているがなかなかいいところが見つからない。」、「おかげさまで忙しいが人が足りない。」という声です。

不況にあえいでいる地方からはうらやまれるような話ですが、ここ西三河では人が足りないのです。実際に中小企業の多くでは、派遣労働者や日系ブラジル人、中国からの研修生で足りない労働力を補っているのが現状です。

しかし、単に足りない分の労働力が補うことができれば問題が解決するかと言えばそうではありません。問題はもっと深刻です。
「派遣」や外国人労働者は、すぐに辞めて他に移ってしまうために、複雑な仕事や長年の経験の中で体得されるノウハウを伝授できないのです。
そんな中で理屈抜きにしごとが体に染みついている団塊の世代が大量退職の時期を迎えています。仕事に対する姿勢や考え方も違う若い世代に如何にこのような経験を伝えていくかが課題となっています。

ある会社では、OBを社長直属にして、責任や担当を明確にせずに、工場内を回りながら補助やアドバイスをするという制度をとっているそうです。あらたまって、先輩が後輩に指導をするという形では若い人はなかなか素直に学ぼうという気になれないのが、自然な形でノウハウを伝えていこうというのが狙いです。また、できるだけ、具体的な失敗談を後輩に語ってもうことで、より親しみを感じてもらいながら経験を吸収することを行っているそうです。

次世代の育成がうまくいかなければ、ものづくりの基礎が揺るぎかねないという危機感を強く感じます。



ツタンカーメン豆?!

2008年05月08日 | 日常
この豆、知っていますか?一見、単なるエンドウ豆にしか見えませんが、その名もツタンカーメン豆というめずらしい豆です。
今日、訪問先でいただきました。

エジプトのツタンカーメンの墓陵から発見された豆を発芽させてアメリカで栽培されたのが、ツタンカーメン豆です。
この豆の面白いのは、そのルーツだけではなく、これを米に混ぜて炊くと、炊きたては普通のグリンピースご飯のようなのが、あら、不思議!数時間放っておくと赤い色がついて赤飯のようになるそうです。

試すのが楽しみです。その時にはここでまたご報告します。

憲法記念日

2008年05月03日 | 政治
今日、5月3日は、憲法記念日です。愛知県では、名古屋と私の選挙区の刈谷で日本青年会議所主催で憲法タウンミーティングが行われました。

刈谷のパネリストは、自民党の大村秀章代議士と共産党の佐々木憲昭代議士でした。そこに、民主党の代表として、私が加わることができないことは残念でしたが、来年の記念日は壇上にと思いながら、客席で傍聴をさせてもらいました。

今回のタウンミーティングでは、佐々木代議士の発言のほうが私にはより共感できる部分が多くありました。

例えば、冒頭、憲法とは何かと問われて、佐々木代議士は「もともと国家権力をしばるもの」と答えていました。私も同じ意見です。法律は、国民の権利を制限しますが、憲法はその歴史的起源からして、王様、君主の権力に制限を加えることからできたものであることを忘れてはいけないと思います。

もう一つは「憲法で規定されている中身が現実の社会に本当に活かされているのか?」という意見。佐々木議員は、北九州で生活保護を打ち切られ、「おにぎりを食べたい!」と書き残して亡くなった男性の話を引き合いに、これは憲法25条が現実の社会に活かされていないことに他ならないと主張されていましたが、私もそのとおりだと思います。

憲法をあらためて読み直してみると、私は前文の素晴らしさに感動します。
前分は国民主権について「そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであって、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する」として、これは人類普遍の原理だと規定している。
「その福利は国民が享受する」果たして今の現実の社会はそうなっているのか?
まさに、ここでも憲法が実現されていないのではないでしょうか。

また、前文は戦争の惨禍を二度と起こさないことを誓い、「国際社会において名誉ある地位を占めたいと思う」という高い理想を謳っています。
最後の締めくくりでも「日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ」と強い決意が示されています。
私は、この前文に示された理想は、人類の至宝だと思います。
現実の国際社会は、残念ながらこの理想とは程遠いかもしれません。しかし、私たちは理想社会に向けて前進していかねければならないと思います。

ところで、余談ですが、この憲法前文に曲がついているのを知っていますか?中学校の時に、うちの弟の先生が前文を暗記するようにと宿題を出して、「日本国憲法前文の歌」というものを生徒にダビングさせていました。
メロディーは以下のサイトにアップされています。
http://utagoekissa.web.infoseek.co.jp/nihonkokukenpo.html

曲に合わせて歌ってみてください!






大名行列

2008年05月03日 | 日常
今日、5月3日は、知立まつりの本樂ですが、刈谷では大名行列が行われました。
刈谷は、自動車産業のまちとして知られていますが、実は、徳川家康の生母、於大の方のふるさとであり歴史のある町です。

この大名行列も江戸時代中期から続くというたいへん歴史のある伝統行事です。もとは、市原稲荷神社のお祭りで、「秋田出来守」といいう架空の殿様が神輿を警護するという形をとっていたそうです。「あきたできのかみ」という名前がユーモラスです。奴のねりは市の指定無形文化財にも指定されています。

写真は、私がいつもご指導をいただいている岡本もりじ元刈谷市議の侍姿です。弓持ちを従えて所作もさまになっています。

知立まつり

2008年05月02日 | 日常
知立まつりは、1年おきに本祭りと間(あい)祭りが行われますが、今年は本祭りの年です。
5つの町からそれぞれ山車が出て、それはみごとです。
緞帳を新調するだけで一千万円以上の費用がかかるそうです。国や県からの補助もありますが、費用面だけとっても長い年月このまつりを守り続けてきた町のみなさんの努力には頭が下がる思いです。

西町の山車の前で、柴田高伸県議、村上なおき市議と一緒に「ハイ、チーズ!」。

安城市長が碧南市長に「5市合併打診」

2008年05月02日 | 政治
今朝(5月2日)の朝日新聞三河版に、神谷学安城市長が定例記者会見の中で、先日、誕生した禰宜田新市長に対して、碧海5市合併に向けた研究や協議の再開を呼びかけたとのニュースが載っていました。
5市の一つの安城市の市長が公の場でこうした発言をすることはある意味勇気のいることだと思いますが、個人的には、神谷市長の発言を僭越ながら高く評価したいと思います。

安城、刈谷、碧南、知立、高浜については、かつて法定合併協議会設立に向けた動きがありましたが、碧南市議会の反対でとん挫した経緯があります。
神谷市長は「これまでは合併を言い出せる雰囲気ではなかった。メリット、デメリットをよく検討して、メリットが大きいのであれば合併すればいい。地方分権を踏まえた都市構想を研究することは必要だ。」と述べたそうです。
正論だと思います。

民主党も地域にことは地域で決めていく分権型の社会を目指しています。そのために、現在の市の規模が適正なのかどうか、地方分権のまちづくり、都市構想を踏まえるとどのような枠組みが可能なのかこれを議論することにちゅうちょする必要はないと思います。そして、その場合には、以前このブログにも書きましたが、碧海5市という枠に必ずしも捉われる必要はないのではないかと思っています。西三河に新たに政令市を作るぐらいの夢のある構想があってもよいと思います。
一朝一夕では結論の出会い問題だからこそ、いまから始めていく必要があると思います。