人だすけ、世だすけ、けんすけのブログ

愛知13区(安城市・刈谷市・碧南市、知立市、高浜市)
衆議院議員 おおにし健介

親が人形劇を見ていられない?!

2006年12月06日 | 政治
 先日、地域子ども教室推進事業の担い手となっている2つのNPO団体を視察して意見交換をする機会がありました。

 奈良県生駒市で「こども舎宙」というドロップインで利用できる親と子どもの居場所を提供している団体を訪れたときにこんなショッキングな話を聞きました。
 「子どものための事業をやってきて、最近、親が今までと変わってきていと感じるようになってきました。」
 「どういうことですか?」
 「最近は、子どもより、親が人形劇をじっと見ていられないんです。」
 「えっ?」
 「子どもは、じっと見ているんですけど、親はメールをしたり、勝手にしゃべったりと人形劇を子どもと一緒に見ていられないんです。」
 「なるほど、それは最近になってですか?」
 「そうですねぇ。団塊ジュニアの30代のお母さんたちは、見ていると、まだ自分探しをしているんですよ。子どもより自分。でも、子どもだけでなく、親も一緒にほっとできる場所が必要なんです。」
 
 別のNPOでは、こんな話を聞きました。ある幼稚園にあがる前の子どもに「ほら、抱っこしてやろか。」というと、「おばちゃん、私、重いからええわ。」と申し訳なさそうに言ったそうです。親が「重い。」と言っているんでしょう。そんな小さい子どもがそんな気を遣うというのは悲しいことです。

 子どもは大人社会を映す鏡です。子どもに起こっている問題の多くは大人の社会の問題なのです。
 そう考えると、これから先、教育や子どもの問題についてますます心配になってきます。教育基本法を改正してどうこうなる問題とは別の問題です。


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