シスターみみっくのなんだかわからない堂

日常のよしなしごとをつづります。正教会のお祈り、読んだ本、ハマリものなどなど。

聖大水曜日2007

2007-04-04 21:52:59 | 正教会及び宗教全般
画像は今年も色よく染め上がった復活祭のたまご。

聖大水曜日の祈祷はハリストスの足に香油を塗った「一人の罪の女」(=○)と「イウダ〔ユダ〕による裏切りの約束」(=●)が祈祷文によって鮮やかに対比される。

○淫婦はなんじ主宰に髪を伸べ、
●イウダは不法の者に手を伸べたり。
○彼は赦しを受けんため、
●これは銀を取らんためなり。

とか、

○罪女が香膏を捧げし時、
●門徒は不法者とともに謀れり、
○彼は値貴き者をついやして喜び、
●これは値無き者を売らんと務めたり、
○彼は主宰を識り、
●これは主宰より離れたり、
○彼は自由を得、
●イウダは敵の奴隷となれり。

こう読んでいくと、ユダは何より悔い改めないで自分で自分を裁いちゃったのがやっぱ敗因?なんだよなと思う。
女は悔い改めて赦されたわけだからねえ。
『大斎の意味』にも晩堂小課の祈祷文を引用してそんなことが書いてある。
以下引用(去年も引用したけどw)

三歌斎経は、イウダは単に師を裏切ったためでなく、背信の罪のために、つまり赦しの可能性を信じることを拒んだために滅びに至ったということを明らかにしている。「蓋、その時予め、悔やみの縊死をもって、悪しく命を失わんことを定めたり」〔英語を直訳すると「悔改より首つりを選んだ」となる〕

ペテロなんか結構ドジってるけどコケてもコケてもしがみついていく信仰で一番弟子になってった。
あれかねえ、「いくら何でも間接的に殺しちゃったんだからもうだめぽ」と思ったんだろうか。

そういえば旧約の読み、受難週に入って変わった。

①歴史書
②預言書
③知恵文学

のカテゴリは同じだけど、それぞれ以下の書が誦まれる。

①出エジプト記
モイセイ〔モーセ〕は、ハリストスを予象し、古き過ぎ越しは、新しき過ぎ越しを先取りし、紅海の奇跡は、救世主の贖罪の死と復活をかたどっている。

②イエゼキイリ書〔エゼキエル書〕
神の光栄――主の十字架と復活によってさらに明らかにされる光栄――について語っている。

③イオフ記〔ヨブ記〕
ヨブの痛ましい苦難と、その最後の潔白証明は、ハリストスの受難と復活を先取りしている。

今日から誦んだから途中で、もうヨブなんか腫れ物だらけになって奥さんに「神を呪って死になさい」とか言われてるし、ウヘァいきなりこれかよってw
誦んだけど。

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