大倉草紙

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【京都】 舞鶴引揚記念館

2009年08月28日 21時00分00秒 | 美術館・博物館・記念館・資料館
5月3日(日)
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時々、近況を知らせて下さるそのかたは、前向きで、いつも明るく美しい。
そのかたの小柄な外観からは、閉鎖都市への入域許可を求めて一人で交渉する姿は想像できない。
けれど話を聞けば、その意志の強さと、極寒の地で亡くなった父親や最期まで夫を思い続けた母親への愛情が痛いくらいに伝わってくる。
ユジノサハリンスクで父親と別れたのは、そのかたがまだ幼い時。
父親の記憶はないが、その一生は父を見つける旅に捧げられている。
そのかたご本人にも感服するが、そのかたのご家族のご理解のほども並々ならぬものだと思う。
そのかたのことを思い出しながら、舞鶴引揚記念館を訪れた。

館内では、抑留中に使用した日用品や葉書などが展示されている。
ラーゲリでの生活を再現したコーナーもある。
引揚運動に関する大木英一氏の決意表明や嘆願書もあり、その偉業を初めて知った。

引揚記念館の周囲は、公園になっている。
展望広場には、次のような碑が建っている。

望郷慰霊之碑


平和の群像


あゝ母なる国碑


異国の丘・岸壁の母歌碑


復元された引揚桟橋は、記念館から少し離れた場所にある。
桟橋の右手にあるのが「語り部の鐘」。
一打は、強制抑留中死没された方々への招魂・慰霊。
二打は、強制抑留引揚の苦難顕現。
三打は、平和祈願、不戦の誓い。


引揚桟橋からの風景


引揚桟橋近くに建っている招魂の碑。