~少々長めのエントリです~
oratakiさんのエントリを
502教室のnetplusさんのエントリで知り、
遅ればせながら、この集計表を拝読させて頂きました。
非常に興味深い点がいくつかあり、診断士登録1年目の方の実状、
期待、落胆などいろいろなことが見て取れました。
こういった情報公開は大賛成です。
これは、中小企業診断協会 東京支部の方を対象とされたもの
ですが、地方ではまた違った意見もあるのでは、と思い、
地方版も欲しいと感じました。
統計データについては、東京支部版は全国版の縮小という感じでしょうか。
それほど目立った印象はありませんでした。
興味深かった内容を挙げます。
受験生としての立場で興味深いということですので、あしからず。。。
・診断士資格の受験学習期間
~2年以内が最も多く、3年以内という合格者(正確には登録者?)
が84.6%でした。
やはりこの2年目が勝負の年と燃えてきました!(`・ω・´)
また5年以上という方も3.7%おり、あきらめずに続けることで
努力が実を結ぶことを実証されたのかなと思いました。
内訳は以下のとおりです。
~1年以内 21.0%
~2年以内 38.3%
~3年以内 25.3%
・意識や生活の変化
もっとも多い順に以下、予想通りの結果でした。
1、仕事に対する視野が広がった
2、人的ネットワークが拡大した
3、思考力・判断力が高まった
1年目なので、「収入の増加」や「忙しくなった」という
回答は少ないですね。
「特に変化ない」という方もおりますが、やはり自分で
動かなければ特に変化もないのでしょうね。
・中小企業診断協会に対する期待
多い項目をピックアップすると以下です。
1、各種情報の提供
2、新制度でのポイント取得支援
3、社会的地位向上の対外広報活動
後は、仕事の斡旋、研究会の充実と続きます。
「各種情報の提供」は、いうまでもありませんが、情報は企業にとって
大切な経営資源であるように、診断士にとっても同様に大事なもの。
「新制度でのポイント取得支援」は、後の質問や自由記述にも記載が
ありますが、独立診断士以外の方には厄介なポイント取得制度による
ものです。
受験生のMJですら、取得後の心配事項第1位に挙げるところです。
「社会的地位向上の対外広報活動」は、これまた難題で、
MJも期待しているところです。
"難易度の高い割りに、メリットが少ない"と耳にし、
悔しい気持ちになります。(合格してないのに(;;))
・自由記述について
アンケートの自由記述の為、不満や要望事項が目立ちます。
特に、資格の更新制度(新制度のポイント取得)、それにからんで
研修費・会費への不満が多く悩みどころのようです。
モチベーションの下がる事項として、資格維持コスト!笑えません。
(年会費5万円×5年=25万円、ポイント取得0.7万円×30ポイント=21万円、
更新研修0.6万円×5年=3万円、合計約50万円)
86番の方に(会員じゃないのに勝手に)同意しますが、診断士がお金を
払って企業診断をする
ことが全く理解できません。
協会の維持管理費はあると思いますが、それでも維持管理費程度なら
お金を払って企業診断をして欲しいという企業を探せないのでしょうか?
協会の持っているネットワークを使っても探せないのであれば、
独立を目指す人が踏みとどまるのもうなづけます。
(それとも、51番の方のいう、企業内診断士からプロコンに配分する
ビジネスモデル?)
独立診断士を増やしたい政策(協会)と、企業内診断士が多い実態が
あっていない気がします。
独立診断士に有利な更新制度なのですが、企業内診断士が独立診断士に
なるように仕向けるような制度にはなっていないと感じ取れます。
診断活動をしたい”やる気のある”企業内診断士を有効に活用し、
業界全体の活性化に繋がるような仕組みになればと思います。
と、どうしても不満が目立ってしまうのはアンケートの常。
仕方のない事と言い訳しますが、前向きな意見もありましたので
語弊のないようにお願いします!
協会だけでなく、診断士個人個人や研究会等、業界全体で盛上げていく
必要があるのかもしれません。
※「1年目中小企業診断士の意識・実態調査2006/集計表
中小企業診断協会 東京支部」を引用させて頂きました。