岡山サッカーサポーティング委員会(OSS委員会)公式ブログ

岡山県内のサッカーの試合・大会の試合運営に関わる(財)岡山県サッカー協会のボランティア組織の公式ブログです。

2/3:AED等救命講習会(PART1)

2013-02-06 | 岡山県サッカー協会関係

 2月3日(日)13時から3時間、カンスタで開催された「AED等救命講習会」に参加してきました。県サッカー協会とOSS委員会の合同開催ですが、参加者は会場となったウォーミングアップ室の広さから見てちょうどいい人数でした。ほとんどがOSSのメンバーで、一般の方も数名、他にFSSメンバーも一般参加されました。
  
 20分前に岡山西消防署の方々がやってこられました。3人の講師という事でしたが、6人も7人も来られて一同ビックリ。荷物を運ぶなどで、本番では署員の方1名と、市内消防団員の男性・女性の方が1名づつでした。
 言いだしっぺという事もあり、当方が総合司会でした。まずは専務理事さんの挨拶。そして講師の紹介。早速講習に入りました。最初に習ったのは胸骨圧迫(胸部マッサージ)です。とにかく体の向きから腕の伸ばし方、リズムから一通り。リズム感の抜群な当方は、やはり周りのメンバーから受けていました(苦笑)。
   
 簡単に救命応急手当(心肺蘇生)の流れを簡単に紹介します。
①肩を叩きながら声をかける。
②返事がなかったら、「人が倒れた。誰か来て下さい」と周りになるべく多くの人を集める。
 「黄色いジャンパーの人は119番へ電話して下さい」「青いTシャツの人はAEDを持ってきて下さい」と指示。
③呼吸をしているかどうか調べる。
 胸とお腹を観察して、10秒以内で確認・判断する。
④呼吸がないか、おかしければ、すぐに胸骨圧迫開始!
 手を重ねて、乳頭と上下中心線で十字を書き、その真ん中(心臓の真上)で30回連続して圧迫(マッサージ)する。
⑤次は人口呼吸2回
 あごを上げ、鼻をつまんで息をゆっくりと2回吹き込む。
⑥胸骨圧迫30回と人工呼吸2回を繰り返し行う。
 手伝ってくれる人がいたら、疲れる前に交代する。
⑦AEDを操作。まず電源を入れる。
 電源を入れた後は音声メッセージに従う。
⑧電極パッドを胸の2ヶ所に貼る。
 コネクターを差し込む。汗とかで濡れていたら、必ず拭く。感電しますので。
⑨心電図の解析
 AEDが自動的に解析してくれます。
⑩電気ショックを行う。
 アナウンスで「ショックが必要です」となれば、誰も体に触れていないのを確認して、ショックボタンを押す。
⑪胸骨圧迫と人工呼吸を交互に続ける
 AEDは2分ごとに心電図を解析。救急隊が来るまで続ける。
 
 心臓が止まって3分経過すると、救命のチャンスは50%に低下するそうです。救急車が到着するまでの時間は約8分だそうです。その間、胸骨圧迫と人工呼吸とAED処置を繰り返します。胸骨圧迫は1分間に100回という事で、心臓の鼓動や時計の秒針よりも早いです。講師の方が、「もしもし亀よ」「人生らくありゃ・・・(水戸黄門)」の歌がちょうど、1分間に100回ですと教えてもらいました。しかし、一定のリズムでマッサージを力いっぱい続けるのは難しいです。
   
 専務理事さんも率先して実習を行いました。過去に習った事があるという下委員長も、忘れているなと言いながら頑張っていました。講師の方の話では、2~3年に一度は講習を受けて欲しいと言われました。実際に受けてみて、1年くらいは覚えていてもその先はしんどいなと。上の人と相談したところ、2年に一度この講習会をやろうという事になりました。
 最後に参加者一人一人に「普通救命講習Ⅰ修了証」を講師の方から授与されました。賞状かと思ったら、保険証と一緒のカードサイズです。財布に入れて、緊急時はこのカードを見せて、事にあたりなさいという意味が込められていると思います。宝物ですねー
   
 講習を受けての感想は、やはり受けて良かったと。カンスタにもAEDが完備されているが、サッカーボランティアとして今までこういう研修を受けられなかった事もあり、岡山県サッカー協会の協力のもと、大変有意義な講習を受けられ、自分の経験という大きな糧になった事を感じました。
 初めて受けた事もあり、まだ不安な面があります。たとえば、目の前で人が倒れていたら、果たして率先して駆け寄る事ができるか、自問自答しました。自分の中で、疑問として残っている事が、例えば階段で転倒し、頭を強打した人については、体を動かしてならないという知識のようなものが今まで自分の中にありました。その場の前線に立って、体を動かしていいか自分で判断できるのかと。
 確実に思ったのは、誰かすでに救命作業を行っている時に、「胸骨圧迫替わりましょうか?」「AED持ってきます」という対応はできるなと。実際にAEDを開いて操作という部分は、確実にできるという実感。たぶん、この日の参加者は皆さん、そう思われた事でしょう。
 講師の方が、「どれか一つでも身に着ける事ができれば、それでいいです」と言って下さいました。背伸びをせずに、着実に自分のものとしていきましょう。他にも、窒息の対処法、止血法、骨折の固定法、熱中症の対処法を勉強しました。

 J2松本に「チームバモス」という素晴らしいボランティア組織があります。今回の講習会もバモスさんの活動に感化された結果のものです。バモスさんは他にも様々な研修会をされていて、感心するばかりです。バモスさんを目標に、また何かOSS委員会で研修会ができたらと思っています。まずは2年後に再び「AED等救命講習会」を開催いたしますので、振るってご参加下さい。もし、目の前で松田選手が倒れたら、もう見ているだけという事にはなりません。受講して本当に良かったと思います。
岡山市西消防署公式HP:http://www.city.okayama.jp/shoubou/nisi/

written by Bmount