西暦1999 ファラオの復活(プレイステーション)
2010年1月6日掲載、これが最後の投稿文となりました。
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西暦1999年と言えば日本ではノストラダムスの大予言がブームでしたが、「西暦1999 ファラオの復活」ってどんなバカゲー? というわけで買ってみました。制作は海外のロボトミーソフトウェア(ひどい名前…)です。ところが予想に反して、実に面白く、またよく出来たゲームでした。噂によるとサターン版とは異なる部分もあり、難易度も高くなっているらしいですが。
エジプトっぽいステージでエジプトっぽいエイリアンを撃ち倒しながら、罠をジャンプで回避し、ステージの仕掛けを解いていきます。基本的にはFPSなのですが、そこにはあまりウェイトは無く、むしろスーパーマリオとか魔界村のようなジャンプアクションに近い印象を受けました。
海外のFPSというと、リアルな戦場で血が飛び散るようなものを想像するかもしれませんが、本作での描写は非常に簡単なものになっています。容量の都合なのかもしれませんが、敵エイリアンは板に描いた絵のようで、リアリティーはあまりありません。自分の武器も最初はピストルとかマシンガンですが、最後には手から誘導レーザーを放つようになり、生々しさは希薄です。結果的に描写の問題から解放され、回避と地形と弾の残量の関係で成立する純粋なゲームとして遊ぶことが出来ました。
動作も非常に滑らかでスピーディーです。3D酔いはまったくありませんでした。3D酔いの原因は左右に曲がる時の遠心力を無視した視点移動であると見ているのですが、本作で曲がる時には自転車のように画面が少し傾くために本当に自分で走っているようです。
本作の核はジャンプアクションにあるといって過言ではないでしょう。ジャンプアクションなんて、それこそスーパーマリオのずっと以前から存在する普遍的でわかりやすいゲーム形態です。本作ではフィールドアスレチックのようなステージ構成のため、とにかくジャンプを駆使する必要があります。敵にやられるよりも、ジャンプに失敗して墜落死する場合が多かった気がします。さらに秘宝を取るごとにジャンプの能力が上昇します。そのたびに新たな攻略法が求められることになり、最後までたるむことはありませんでした。
ステージ構成は立体的で複雑。そのうえ仕掛けによって閉ざされたドアが多いため、丹念に探索をする必要があります。個々の仕掛けは謎解きというほどのものではないのですが、徐々に行動範囲が広がっていくという手応えがあり、常に探索のモチベーションを維持できました。
「このゲームは通常のゲームに比べ、難易度が高い」などと解説書に書いてあります。実際に何度もゲームオーバーになりました。即死トラップ、足場の落下、水中に閉じ込められるなどの罠で悔しい思いも数知れず。ですが、なんでゲームオーバーになるか、なんで難易度が高いかと言えば、ステージの攻略法が未知だから。それはつまり、繰り返しチャレンジしているうちに攻略法がわかってきて簡単になるということなのです。ゲーマーにとっては実にやりがいのあるゲームです。
ただし、各ステージに隠されているロボトミーチームドールというやつだけは異常な高難易度! ゲームクリアには何の関係もありませんが、まともに遊んでいては1つか2つ見つけることができれば大したものでしょう。偶然にしか見つからない場合も多く、しかも取れる順番があるのです。さすがに私は攻略情報に頼ってしまいました。ロボトミーチームドールを全て見つけるとオマケのミニゲームで遊べますが、2人用オンリーだったのが残念。
撃ってよし、跳んでよし、探索してよし、という完璧に近いプロポーションを持つ「西暦1999 ファラオの復活」。とにかくオススメ! いい買い物した!
2010年1月6日掲載、これが最後の投稿文となりました。
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西暦1999年と言えば日本ではノストラダムスの大予言がブームでしたが、「西暦1999 ファラオの復活」ってどんなバカゲー? というわけで買ってみました。制作は海外のロボトミーソフトウェア(ひどい名前…)です。ところが予想に反して、実に面白く、またよく出来たゲームでした。噂によるとサターン版とは異なる部分もあり、難易度も高くなっているらしいですが。
エジプトっぽいステージでエジプトっぽいエイリアンを撃ち倒しながら、罠をジャンプで回避し、ステージの仕掛けを解いていきます。基本的にはFPSなのですが、そこにはあまりウェイトは無く、むしろスーパーマリオとか魔界村のようなジャンプアクションに近い印象を受けました。
海外のFPSというと、リアルな戦場で血が飛び散るようなものを想像するかもしれませんが、本作での描写は非常に簡単なものになっています。容量の都合なのかもしれませんが、敵エイリアンは板に描いた絵のようで、リアリティーはあまりありません。自分の武器も最初はピストルとかマシンガンですが、最後には手から誘導レーザーを放つようになり、生々しさは希薄です。結果的に描写の問題から解放され、回避と地形と弾の残量の関係で成立する純粋なゲームとして遊ぶことが出来ました。
動作も非常に滑らかでスピーディーです。3D酔いはまったくありませんでした。3D酔いの原因は左右に曲がる時の遠心力を無視した視点移動であると見ているのですが、本作で曲がる時には自転車のように画面が少し傾くために本当に自分で走っているようです。
本作の核はジャンプアクションにあるといって過言ではないでしょう。ジャンプアクションなんて、それこそスーパーマリオのずっと以前から存在する普遍的でわかりやすいゲーム形態です。本作ではフィールドアスレチックのようなステージ構成のため、とにかくジャンプを駆使する必要があります。敵にやられるよりも、ジャンプに失敗して墜落死する場合が多かった気がします。さらに秘宝を取るごとにジャンプの能力が上昇します。そのたびに新たな攻略法が求められることになり、最後までたるむことはありませんでした。
ステージ構成は立体的で複雑。そのうえ仕掛けによって閉ざされたドアが多いため、丹念に探索をする必要があります。個々の仕掛けは謎解きというほどのものではないのですが、徐々に行動範囲が広がっていくという手応えがあり、常に探索のモチベーションを維持できました。
「このゲームは通常のゲームに比べ、難易度が高い」などと解説書に書いてあります。実際に何度もゲームオーバーになりました。即死トラップ、足場の落下、水中に閉じ込められるなどの罠で悔しい思いも数知れず。ですが、なんでゲームオーバーになるか、なんで難易度が高いかと言えば、ステージの攻略法が未知だから。それはつまり、繰り返しチャレンジしているうちに攻略法がわかってきて簡単になるということなのです。ゲーマーにとっては実にやりがいのあるゲームです。
ただし、各ステージに隠されているロボトミーチームドールというやつだけは異常な高難易度! ゲームクリアには何の関係もありませんが、まともに遊んでいては1つか2つ見つけることができれば大したものでしょう。偶然にしか見つからない場合も多く、しかも取れる順番があるのです。さすがに私は攻略情報に頼ってしまいました。ロボトミーチームドールを全て見つけるとオマケのミニゲームで遊べますが、2人用オンリーだったのが残念。
撃ってよし、跳んでよし、探索してよし、という完璧に近いプロポーションを持つ「西暦1999 ファラオの復活」。とにかくオススメ! いい買い物した!
このゲームに関しては全く知らないのですが、面白そうです。FPSでなおかつPS1という事で、描画や演出に大いに不安を感じてしまいますが、その辺の不安をピンポイントに払しょくする解説がこの感想文は為されていて、【ゲームクエスト】に掲載されるに的確な感想文だと思いました。いままでもし見かけていたとしても顧みる事の無かったタイトルでしたが、今後見かけたらぜひ入手しようと思います。
新しいゲームの書き下ろしの感想文も楽しみにしています。
このゲームを最初にプレイした時、あまりの動きの滑らかさに驚きました。その分、敵の造形が犠牲になっていたのですが、個人的には気にならない上にむしろこれでいいような感じです。探索が重要ということで、FPSっぽい「トゥームレイダー」というのが近いかもしれません。日本人向けのセンスではないですが、一種のバカゲーだと思えば全く気になりません。本当にオススメです!