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"おいない"の京都最新情報

2018-04-29 11:26:30 | 京都最新情報

 2018年 4月 29日(日)


     [今日の情報・歳時記・催し・話題・出来事]
 
 
★長年使ってきた畳に感謝しようと、全国畳産業振興会が二十八日、日本唯一の「畳供養」がおこなわれる『畳寺の畳まつり』が、「浄土宗大本山 清浄華院で開催された。
畳職人や山伏が見守る中、古畳を組んだ護摩壇で、市民が畳の思い出をつづった手紙やござが焚(た)き上げられた。
畳の需要が年々減っている中で、「畳と暮らす心」を思い出してもらおうと、二〇一五年から初企画した。畳替えによる新たな需要も喚起したいとする。
この日は、僧侶らによる読経の後、十年以上使用した畳で組まれた護摩壇に、全国から寄せられた約一六〇〇通の思い出の手紙や、畳職人が願いを記した「護摩ござ」が燃やされた。参加した人たちはそれぞれの畳との生活に思いをはせていた。
会場の「浄土宗大本山 清浄華院」は、境内の真ん中に約二〇〇畳の畳が敷かれた「大殿」があることから「畳寺」とも呼ばれ、畳職人が多く訪れる場所である。実際の供養は、浄土宗の伝統的な儀式にのっとり、全国より集められた願いの書かれた古ゴザの「畳の護摩ゴザ」を、古畳で作られた「畳の菰」に入れて幽玄な炎で供養する。開催日の四月二十九日は、原材料のイグサが緑いっぱいに育つとして「畳の日」に制定されている。
今年から「畳供養」以外に、畳の歴史や伝統を体感できるイベントを増やし、『畳寺の畳まつり』へと進化。畳職人による「手縫い製作」の披露のほか、カラフルな畳などの「畳珍百景」コーナーも登場する。また、まつりの日限定で「大殿」の畳のイメージと、「畳寺」の文字を合わせた特別なデザインの御朱印もいただける。入場は無料。

 
 
★「壬生さんのカンデンデン」の愛称で知られる国の重要無形民俗文化財「壬生狂言」の春の公開が二十九日、中京区の壬生寺で始まった。
『ガンデンガン』の囃子に合わせて演じられる軽妙な無言劇・壬生狂言は、鎌倉時代に壬生寺を興隆させた円覚が、民衆に仏の教えを身振りで伝えたのが始まりとされる。
七百年の伝統を伝え、重要無形文化財の指定を受けて、三十曲を受け継いでいる。
素焼きの皿を豪快に割る「炮烙割(ほうらくわり)」など五演目が上演され、集まった大勢の観客を沸かせた。
「壬生大念仏会」に上演される最初の演目は、太鼓屋が炮烙売りとけんかし、厄除けの炮烙を割るという「炮烙割」。
炮烙割は、市場の出店順を巡る太鼓売りと炮烙売りとの争いを描いて因果応報を伝える演目。鉦(かね)と太鼓、笛の音に合わせ、仮面を付けた演者がユーモラスな所作で笑いを誘った。太鼓売りが高さ約三メートルの舞台から約一一〇〇枚の炮烙を落とすと、大きな拍手が湧き起こった。
最後に、節分の日に家族の年齢や性別を墨書きして奉納された千枚以上の炮烙が舞台の上から落とされる
これが見事に割れると、災いから逃れ福を招くといわれている。
壬生狂言は鎌倉時代の一三〇〇年、壬生寺の中興の租・円覚上人が、声が届かないほど大勢集まった群衆に身ぶり手ぶりで仏の教えを説くために始まったと伝わる。
五月五日まで。炮烙割は連日午後一時からの初番。有料。
大人  一〇〇〇円  ※ 二月、十月にも催される。


★ゴールデンウイークがスタートし、京都の社寺は大勢の人でにぎわった。伏見区の城南宮では、平安貴族の歌遊びを再現する「曲水の宴」が催された。
曲水の宴は、古代中国に始まり、日本では奈良時代から平安中期にかけて宮中の年中行事として催された。城南宮は毎年春と秋に行っている。
今春の歌題は、見頃を迎えた城南宮のフジにちなんで「藤花久匂(ふぢのはな ひさしくにほふ)」。公卿や女官の装束をまとった六人の歌人に歌題が示された後にあいにくの雨となり、小川がある庭園から神楽殿に会場を移した。
神楽殿の表舞台で、白拍子の舞が披露された後、歌人が短冊にしたためた和歌を神職が詠み上げ、参拝者は静かに聞き入っていた。
 

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2018-04-28 08:42:22 | 京都最新情報
   2018年 4月 28日(土)

     [京 の 季 節 の 花 だ よ り]
 
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 ★宇治の“花の寺”三室戸寺で、花の園の開園です!
つつじ二万万株、しゃくなげ一千株が紫・ピンク・白の花を見事に咲かせます。
つつじには多くの品種がありますが、三室戸寺のものはほとんど平戸ツツジです。 その数なんと二万株!関西の寺社ではナンバーワン。 霧島つつじ、久留米つつじ等も咲き誇る四月末から五月初め頃が見頃と思います。 京都のつつじの名所「つつじ寺」とも呼ばれる三室戸寺へ是非鑑賞に行かれてはいかがですか。
しゃくなげ
四月下旬より五月中旬にかけて一千株の石楠花(しゃくなげ)が、三重塔を望む山の北斜面に、 赤ピンク 白の中に紫色の斑入りの西洋シャクナゲが咲きます。

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2018-04-27 09:52:05 | [京 の 季 節 の 花 だ よ り]
   2018年 4月 27日(金)

     【京 の 季 節 の 花 だ よ り】

 
東山区林下町の得浄明院で、アヤメの仲間「イチハツ」の見頃に合わせ春の特別公開が行われている。満開を迎えた白や紫の花が雨にぬれ、参拝者の目を楽しませている。
イチハツは「一初」とも書くアヤメ科の多年草。ハナショウブやカキツバタなどに先駆けて最も早く咲くことから、その名が付いたという。善光寺(長野市)の堂宇を模したとされる本堂前に約二五〇株が植えられている。
得浄明院によると、温暖な日が続いたため例年より一週間ほど早く見頃を迎えた。特別公開は五月五日まで。暗闇の中を歩き、本尊の功徳を得る「お戒壇巡り」もある。拝観料が必要。

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2018-04-26 09:50:24 | 京都最新情報

  20818年 4月 25日(水)


       [今日の情報・歳時記・催し・話題・出来事]


★南区・吉祥院天満宮で毎年四月二十五日に春の「六斎念仏踊り」が行われる。
春と夏の年二回奉納される伝統行事です。鼓ではやし、念仏を唱えながら踊る民俗芸能。重要無形民俗文化財に指定されています。

 

★右京区の嵐山公園(中之島公園)で六月十四日午前十時半から午後一時まで、焼きたてのアユを味わう「嵐山・若鮎祭」が開かれる。
保津川のアユ漁解禁時期に合わせて嵐山保勝会が主催する。
アユの塩焼き一尾とノンアルコールの缶ビール一缶がセットで無料の「試食券」を約千人分用意する。
試食券の応募方法は、往復はがき(一人一枚)に住所、氏名を記載し、京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町40の嵐山保勝会へ申し込む。
四月二十五日~五月二十三日(当日消印有効)。応募多数の場合は抽選。
今年は、嵐山の環境保全のためのチャリティー基金五〇〇円に協力すると食べられる当日用も約二〇〇人分用意する。

 

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2018-04-22 10:16:15 | 京都最新情報

 2018年 4月22日(日)


     [今日の情報・歳時記・催し・話題・出来事]    

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★京の春を彩る例祭として、古くは松尾の国祭と称せられており、西の葵祭りとも呼ばれる勇壮な船渡御で知られる神輿が船に乗ってレンゲ咲く桂川の清流を渡ることで有名な「松尾の祭り」の神幸祭で六基のみこしが「ホイット、ホイット」の威勢のいい掛け声と春風に乗って順番に桂川を渡った。
平安時代前期の貞観年間から始まったとされ、一千年以上の歴史を持ち、氏子の安全を祈願する神幸祭(おいで)は松尾大社を出発し、桂離宮の辺りで川を渡り、祭典を行い、六基のみこしは各御旅所に納まる。
神事を終えた神輿六基が拝殿廻しの後露払いをする榊御面との面合わせを行い、榊御面、大榊行列等を前列として上桂一帯の氏子地域を巡行。
やがて桂大橋西岸上流で一基ずつ神輿船に載せられ、ゆっくりと川を下ります。
桜が散り、若葉が萌え出で、菜の花が岸を染める春の香気の中、桂大橋東岸での神輿の陸揚げがまた見事。(陸揚げは桂離宮東側から見学するのが一番)
還幸祭(おかえり)は五月十日に松尾大社に還幸する。 
昔は三月中卯日に出御、四月上酉日に祭礼となっていましたが、明治以後四月下卯日に出御、五月上酉日に還御となり、さらに昭和三十六年からは、四月二十日以後の第一日曜日に出御、それから二十一目の日曜日に還御となっています。
出御祭には松尾七社(大宮社、月読社、櫟谷社、宗像社、三宮社、衣手社、四之社)の神輿(月読社は唐櫃)が、ご本殿のご分霊を受けて、拝殿を三回まわった(拝殿廻し)後、順次社頭を出発し、松尾・桂の里を通って桂離宮の東北方から桂川を船で渡り、左岸堤防下で七社勢揃いし、古例の団子神饌を献じた後、四基の神輿と唐櫃とは西七条御旅所に、二基の神輿は川勝寺と郡の末社に至り、そこに駐輦されます。

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★稲荷大神が年に一度、氏子地域を巡行する広くご神徳を垂れたまう大社最重要の祭儀です。
神幸祭神事の後、神輿・神官・楽人を乗せたトラックが本社を出発。
東寺付近の御旅所まで向かい、練り廻しや差し上げを行います。
「お還り」の五月三日還幸祭まで東寺東門に神輿が駐興し東寺での神饌を受けます。
 
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2018-04-21 10:18:11 | 京都最新情報

  2018年 4月 20日(金)


     [京 の 季 節 の 花 だ よ り]

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★宇治市宇治の平等院鳳凰堂前にある藤棚のフジが見頃を迎えた。
近年、開花不良が続いていたが世話を続け、「美しく見える数」とされる二万に迫る花房が七年ぶりに付いた。二十日は今年の最高気温を記録し、青空の下で多くの参拝者が風情を楽しんだ。フジがほのかな甘い香りを漂わせ、幾筋も垂れ下がる薄紫色の房花を参拝者が撮影していた。
鳳凰堂前には樹齢約三〇〇年の四株が植わる。土壌のバランスが崩れ、二〇一二年に突然、全く花が付かなくなった。同寺は剪定(せんてい)や土壌改良で少しずつ再生を図って徐々に開花数を増やし、今年は一万八千房を見込む。
住職は「平等院とフジの姿は長年変わらない。今年はとても良い花を見ていただけると思う」と話す。見頃は来週末までという。
  
  2018年 4月 21日(土)

             [京 の 季 節 の 花 だ よ り]

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★京都市上下水道局は二十一、二十二両日、ツツジの名所として知られる東山区の蹴上浄水場で見学会を開く。暖かい日が続き開花時期が早まったため、五月二~六日の一般公開に先駆けて企画した。
蹴上浄水場は斜面の崩壊を防ぐために数多くのツツジが植えられ、大正時代から名所として市民の目を楽しませてきた。オオムラサキツツジなど約四八〇〇本が植えられている。
例年は大型連休中に満開となるが、今年は今週末にも満開になる見通しとなった。満開を迎えてから一週間ほどが見頃という。
見学会は無料。申し込み不要。午前九時~午後四時。入場は午後三時半まで。
 
      【今日の情報 : 歳時記・催し・話題・出来事】

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★南区・東寺では四月二十一日、正御影供(しょうみえいく)が営まれる。
そびえ立つ五重塔(国宝)は、木造建築の美が際立っています。
高さ五十七㍍の日本最高の塔で、寛永二十(一六四三)年に、徳川家光が再建奉納したものです。
四月二十一日は空海の入寂の日に当たり、御影堂を開扉します。
遺徳を偲び、五穀を供え、盛大な勤行式が行われます。
この日灌頂院の閼伽井(あかい)に掲げる三十㌢×四十五㌢ほどの絵馬三枚は、中央が今年、左が昨年、右が一昨年のもの。この中央の絵のできばえで農家の人々はその年の作柄や天候を占うと言われています。
※ 同時に例月の弘法市も開催される
 
 

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2018-04-20 12:51:46 | 京都最新情報

2018年 4月 19日(木)
     [今日の情報・歳時記・催し・話題・出来事]

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★建仁寺は建仁二年(一二〇二年)将軍源頼家が寺域を寄進し栄西禅師を開山として宋国百丈山を模して建立されました。元号を寺号とし、山号を東山(とうざん)と称します。
 創建時は真言・止観の二院を構え天台・密教・禅の三宗兼学の道場として当時の情勢に対応していました。
その後、寛元・康元年間の火災等で境内は荒廃するも、正嘉元年(一二五八年)東福寺開山円爾弁円(えんにべんえん)が当山に入寺し境内を復興、禅も盛んとなりました。
建仁寺で四頭式という珍しい伝統技法で茶会が開かれます。
もともと栄西禅師は中国から茶の種を持ち帰り、喫茶を広めたことで知られ、その生誕日に茶会で遺徳を偲ぶものです。

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★右京区・清涼寺(嵯峨釈迦堂)で四月十九日、本尊・釈迦如来立像(国宝)のほこりを払う「御身拭式」が営まれた。
平安中期の僧・ちょう然が宋から請来した像で、インド・中国・日本と渡った「三国伝来の生身のお釈迦さま」と言われている。
約八百年前、後堀河上皇のきさきの母の生まれ変わりの牛が死んだ時、釈迦の体を拭ったとされる白い布で、きさきが経帷子を作り、牛に着せて火葬すると、往生したという言い伝えにちなみ、牛が死んだといわれる四月十九日に法要を営んでいる。式は双盤念仏の読経の最中に太鼓と鉦の音がなり、導師が厨子に上がって釈迦如来立像に一年間たまったほこりを丁寧に払った。
続いて毎年この日には身を清めた住職が西芳寺(苔寺)の水に香を溶いた香水に浸した白い木綿の反物で、立像の頭から足までふき取った。拭ったあとの白布を往生浄土を望む参拝者に授与するようになったものです。
※ 式で使った反物は死出の旅路にもたせる経帷子(きょうかたびら)の起源であるともされています。事前に申し込んだ人が経帷子に仕立てるという。

 

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2018-04-19 11:14:20 | 京都最新情報

2018年 4月 17日(火)


     [今日の情報・歳時記・催し・話題・出来事]
 
 
★浄土真宗中興の祖・蓮如(一四一五~九九年)の肖像画「御影」とともに、真宗大谷派本山・東本願寺から福井県あわら市・吉崎別院まで往復五百二十㌔ある全行程を歩いて往復する恒例行事「蓮如上人御影道中」の一行が四月十七日、東本願寺を出発した。
蓮如(一四一五~九九)が他宗から迫害され、一四七一年、京都を追われ越前・吉崎を拠点に教化した苦労をしのぶとともに、その遺徳を伝えるため、吉崎別院で毎年二十三日から営まれる法要に合わせて一七五二(宝暦二)年(約二百五十余年前)から続く伝統行事。 今回で三百四十一回目を数える。
今年は引率役の僧侶一人と供奉人(ぐぶにん)と呼ばれる門信徒の八人計九人が、東本願寺の大寝殿で「御下向(ごげこう)式」が営まれ、御影が輿に納められた後、リヤカーに載せて「蓮如上人さま、東本願寺をおたーちー」のかけ声を合図に一般参加者も随行、約三十人が台車を引き始め、福井県に向けてお寺を出発した。
滋賀県湖西地域を経て二十三日に吉崎別院に到着。往路は琵琶湖西岸など約二百四十㌔を一週間かけて歩き、蓮如上人御忌法要の後、別の僧侶や門信徒たちが五月二日に吉崎を発ち、復路は琵琶湖東岸沿い湖北、湖東地域を通って五月九日に御影が東本願寺に戻る。
 
   2018年 4月 18日(水)
 
    【今日の情報 : 歳時記・催し・話題・出来事】

 
★木津川市山城町綺田(かばた)の「蟹の恩返し」の物語で知られる蟹満寺で四月十八日、カニに一年間の感謝をし、商売繁盛や豊漁を祈願する「蟹供養放生会」が営まれた。
平安時代後期の今昔物語などに記される「蟹満寺縁起」は、カエルを飲み込もうとしていたヘビに、父が「放したら娘を嫁にやる」と言ったためヘビに迫られた娘が、自分がかって助けたカニによって救われた、という話。
国宝の釈迦如来坐像を安置する本堂前で琴と尺八が演奏された後、観音堂で山伏や僧侶計九人が護摩を焚いた。
祭壇にはタラバカニ二匹を供え、読経が響くなか、全国のカニを扱う関係者や水産業者らが約三百匹のサワガニを次々と放した。   
 
 
★東山区・浄土宗総本山:知恩院で四月十八日から開祖法然の遺徳を偲ぶ忌日法要「御忌大会」(ぎょきだいえ)が始まった。
御忌は、法然が八十歳で死去して約三百年後の一五二四(大永四)年に始まったとされる。
戦国時代から続く「法然忌」とも呼ばれる知恩院最大の法要で、命日の二十五日まで連日、ご詠歌の奉納や音楽法要などが続く。
法然は一月二十五日に亡くなったが、本来は一月に営む法要が一八七七年から四月になった。
全国から集まった僧侶や壇信徒たちの唱える念仏が、国宝・御影堂に響き、法然の遺徳を偲んだ。
十八日の逮夜法要では、約百人の僧侶が内陣を歩き回りながら念仏を唱える「笏念仏行道」が営まれ、堂内を埋めた約千人の参拝者が手を合わせていた。
 
 
★浄土宗総本山の知恩院で十八日夜から、三門上層の仏堂で夜通し念仏を唱える法要「ミッドナイト念仏in御忌(ぎょき)」が営まれる。
僧侶らは仏像の前にろうそくをともし、朝まで厳かな雰囲気の中で念仏を唱える。
極彩色に彩られた国宝・三門の二層内部で、ろうそくとあんどんの明かりを頼りに、僧侶や檀信徒たちが「南無阿弥陀仏」の声と木魚の音が厳かに響いた。
同日始まった宗祖法然の遺徳をしのぶ年間最大の行事「御忌大会(だいえ)」の関連法要で、一九九七年に始まった。午後八時、極彩色の天井絵が施された二階の仏堂に知恩院の儀式を担う式衆約三十人が入り宝冠釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)(重要文化財)や、尼(むに)仏と十六羅漢像を前に、お経に節をつけた声明(しょうみょう)を響かせた。続いて、大勢の檀信徒たちも一緒に木魚たたいて唱和を繰り返した。十九日午前七時まで唱え続ける。
御忌の始まりを告げる開白(かいびゃく)法要は午後二時から、集会(しゅうえ)堂(御堂)で営まれた。法要は二十五日まで続く。

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2018-04-17 11:38:54 | 京都最新情報

2018年 4月 15日(日)

    [今日の情報・歳時記・催し・話題・出来事]

宇治・平等院:特別展「不動明王」
 
★平等院の観音堂や不動信仰にまつわる特別展「不動明王-激動の時代を見守った仏」十三日、境内のミュージアム鳳翔館で始まった。修理を終えた不動三尊像をはじめ計二十点を展示している。
鎌倉前期に建てられた観音堂(重要文化財)は、老朽化で二〇一四年に一般公開をやめ、翌年に宇治市指定文化財の不動三尊像を修繕した。
その過程で、脇侍(きょうじ)である二童子像の足ほぞから墨書が見つかり、正保三(一六四六)年に当代屈指の京仏師・吉野右京が制作したと判明した。
右京は相国寺(上京区)や龍安寺(右京区)などにも作品を残した仏師。
このほか、持国天と多聞天が極彩色で立体的に描かれた観音堂厨子(ずし)扉絵や最勝院不動堂所在の不動三尊像、最勝院と浄土院伝来の大判古図なども並ぶ。
鳳翔館には一九九九年に修理された観音堂本尊の十一面観音立像(重文)が常設展示されている。
六月二十九日まで。拝観料が必要。五月十六日から一部、展示内容が替わる。

"おいない"の京都最新情報

2018-04-16 09:21:17 | 京都最新情報
2018年 4月 15日(日)

[今日の情報・歳時記・催し・話題・出来事]

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 ★病封じの霊験があるとされる京都府宇治田原町禅定寺の猿丸神社で、春季大祭が営まれた。
朝早くから多くの参拝者が訪れ、無病息災を願った。
同神社は「猿」と「去る」の語呂合わせで、でき物や腫れ物を取り去るとされ、「がん封じ」の神社としても知られている。
この日は午前六時ごろから参拝者が集まり、本殿前に二体ある猿の石像の頭や手足をなでて家族や自身の健康を祈った。