華の会

日本文化を考える

桜の木の増やし方。

2005年04月20日 | 
桜のふやし方。
1、挿し木
桜の挿し木の適月は3月と6月

3月(前年枝さし) 芽が膨らむ直前が良い。
前年に伸びた花芽の無い、少し太めの枝を使用

6月(緑枝さし) 今年のびた緑色の枝を使用
今年伸びた枝で成長が止まり、中ば固まった枝が良い。

1、さし穂   枝を10cm前後に鋏で切り、束ねる。
    6月は 上部の葉を2枚残し、他の葉は切り落とす。
2、枝の水揚げ さし穂の下半身を約3時間、新鮮な水につける。
3、発根ホルモン さし穂の下部を鋭利なナイフで斜めに切り戻し、
           切り口に発根ホルモンをつける
4、さし方 細竹でさし穴を作り、
       さし穂を斜めにさす(深さ6センチ前後)
       株元を指で押さえる。
       さし穂は3~4センチの間隔でさす。
5、水を十分に与える

さし床
① 高さ10センチ位の植木鉢や木箱を用意する。
② 用土は底に2~3センチ位桐生砂を敷き
  その上に鹿沼土(中粒)を5~6センチ位入れ
  鉢の上部は1~2センチの空きを残す
  鹿沼土(中粒)だけでも良い

発根ホルモン、発根促進剤
①住友化学園芸の「ムートン」15g 420円位
②バイエルンの「オキシベロン」1800円位が代表的な製品です。
大きな日曜大工センターの園芸売り場にもっと小分けにした製品があるとおもいます。

大島桜は一割位の割合で発芽した。
豆桜の系統は挿し木が可能で、
盆栽に多い「富士桜」系統
秋に咲く「十月桜」は挿し木した年に咲いた。
その他に「菊桜」や「ウコン桜」なども
挿し木の発根率が高いという。

春まだ早く、花屋さんで見かける「啓翁桜」は
花が終わって,直ぐに挿し木すれば発芽するそうだ。

2、取り木は
桜の取り木の適期は5月末~6月に掛けて、
少し古い、幹がひび割れをしているような桜の枝を
水を含ませた「水ごけ」をボール状に包み、
上から、黒い油紙か黒いビニールで包んで、
ひもで結び、水ごけの水が乾燥しないようにして、
次の年の6月まで置いておくと、
水ごけで包んだ枝に髭根が出てきている。
その枝を切り取って、土や鉢に植えれば
翌年から桜の花が咲きます。

3、種の撒き方
桜は自花不稔性(自家受粉しない、同一品種間では受精しない)ので、
種から育てた桜の木はすべて新種になる可能性があります。

種の撒き方
1  成熟果実(黒紫色になったもの)を採取
2 果皮や果肉を水洗いして良く取り除く。
種の周りの実の部分に発芽抑制剤があるので、
実の部分を良く洗って取っておいたほうが良い。

種の保存方法
1、湿った腐葉土の中で埋蔵するか
2、湿った紙に包み、0℃~3℃の冷蔵庫に貯蔵する。

桜の種は
①種を湿めらせて10度以下の温度に2ヶ月間曝し、
②種の発芽に適した温度が5~10度だという。
以上のような条件が揃わないと発芽しないという。

実生、種まき期
1、保存して置いた種を12月頃までに畑や庭に撒く。
2、鉢などに蒔く方法
 ①蒔き床は赤玉土7、川砂3の混合土を10~12㎝の深さにする。
 ②冷蔵庫に保存しておいた種を一昼夜、水に漬ける。
 ③一粒、2~3㎝間隔にばら撒く。
 ④1~1.5㎝の厚さに覆土する。
 ⑤その上に腐葉土を蒔き土が見え隠れするように敷く。
 ⑥以後、乾かない程度に潅水する。
 ⑦鉢は陽だまりのなるべく暖かい所に置く。

花が咲くのは早くて5年、10年以上掛かる場合もある。
                       桜守

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2 コメント

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さくら (増田道也)
2009-02-27 14:47:23
挿し木について参考になりました。ありがとうございます。毎年、狩猟仲間の家に有る、さくらの枝を切ってきて、家の美容室に飾っています。お客さんに評判で、家に植えればくれられるのになぁと思っていました。今年は枝を切って挿してみます。
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Unknown (Unknown)
2016-03-26 22:11:54
「ムートン」じゃなくて「ルートン」ですよ
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