華の会

日本文化を考える

建長寺で、永井路子さんや西村滋さんのトークショーのほか

2010年09月30日 | 
300回記念では、永井路子さんや西村滋さんのトークショーのほか、
建長寺の「親と子の朗読会」、10月に300回記念でイベント/鎌倉
2010年9月28日神奈川新聞から


土曜朗読会300回記念のイベントを手掛ける建長寺の永井宗直教学部長と関東学院大の学生ら

 鎌倉市の建長寺で毎週土曜日に休むことなく続けられている「親と子の土曜朗読会」が、10月16日で300回の節目を迎える。これを記念して同日、作家らによるトークショーや座談会、特別朗読会などの催しが、同市小町の鎌倉生涯学習センターで開かれる。

 土曜朗読会は、建長寺と、地元出版社「かまくら春秋社」代表で関東学院大の伊藤玄二郎教授が中心となって企画。古刹(こさつ)を会場に、子どもたちに寺子屋的に本に触れてもらおうと、2005年1月に始まった。

 朗読は主に、女優の牧三千子さんが担当。運営には伊藤教授のゼミナールの学生らも協力し、司会進行や朗読会前の座禅の指導などに携わっている。

 これまでも50回ごとに記念イベントを開催。300回記念では、永井路子さんや西村滋さんのトークショーのほか、三木卓さんや太田治子さんらによる「読書の楽しみ」と題した座談会を行う。また、仏教音楽「声明(しょうみょう)」の演奏に合わせ、牧さんが芥川龍之介の「蜘蛛の糸」を朗読する。

 午後3時から。参加希望者は、往復はがきに、住所、氏名、電話番号を記入し、NPO法人「日本語の美しさを伝える会」(鎌倉市小町2―14―7)まで申し込む。1枚のはがきで、4人まで(全員の氏名を明記)申し込み可。定員は280人。


http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1009280052/

17代目長谷川勘兵衛講演会のお知らせ

2010年09月10日 | 歌舞伎
9月16日の「花の会」設立25周年記念講演は世田谷文学館に
十七代目長谷川勘兵衛さんをお招きしてお話を伺います。

『花の会』設立二十五周年記念 長谷川勘兵衛講演会
演題:『歌舞伎座を飾った人々』
時間:平成二十二年九月十六日 木曜日 午後二時~四時
場所:世田谷文学館 二階講義室

演題は「歌舞伎座を飾った人々」でお願いしました。
六代目尾上菊五郎、十五代目市村羽左衛門、弁慶役者の七代目松本幸四郎、
初代中村吉右衛門と歌舞伎界を代表する名優達の思い出。
歌舞伎座の舞台美術の伝統を守るために十六代目長谷川勘兵衛さんから教わった事等
をお話して頂きます。

十七代目長谷川勘兵衛さんの事
歌舞伎舞台の裏方の仕事の中に「大道具」と「小道具」があります。
「小道具」は役者が直接、手に持つ「刀」、身に付ける「鎧」、舞台を飾る「家具」
や「掛け軸」それに「馬」や「駕籠」も小道具方が準備します。
江戸時代、「小道具」は役者が個人で用意していたのですが江戸時代末期初代藤浪與
兵衛が仕事として「小道具」を用意するようになりました。現在、小道具の仕事は
「藤浪小道具」という会社組織になっています。
「大道具」は歌舞伎舞台の背景である山や川それに建物や岩など大掛かりなセットを
指します。「セリ」や「スッポン」も大道具の仕事です。歌舞伎舞台の「大道具」は
代々「長谷川勘兵衛」が受け持っていす。「東海道四谷怪談」の舞台の仕掛けは十一
代目長谷川勘兵衛が考案した装置として有名です。役者に対して「成田屋」とか「音
羽屋」と大向こうから掛け声を掛けるように舞台の大道具を称える時は「長谷川」と
掛け声を掛けます。

十七代目長谷川勘兵衛の経歴
1924(大正14)年 16代目長谷川勘兵衛の次男として生まれました。
本名 長谷川信次郎 日本大学経済学部在学中より、父に師事し、歌舞伎大道具の仕
事に携わりました。1965(昭和40)年に十七代長谷川勘兵衛を襲名、以後、歌舞伎を
始めとする日本の伝統芸能の舞台発展に広く貢献しています。
現在は歌舞伎座舞台株式会社の取締役です。
趣味は洋の東西を問わず演劇・映画・音楽などの鑑賞。スポーツは数多く楽しんで来
ましたが現在はゴルフを楽しみにしているそうです。
建替えのために壊された「歌舞伎座」は1924年に建てられました。太平洋戦争の空襲
で大きな被害を受け、1950年に改修されました。
勘兵衛さんは大正時代歌舞伎座が建替えをしている時、お父様の仕事の都合で大阪で
生まれたそうです。建替えの為に壊された歌舞伎座の歴史と長谷川勘兵衛さんの経歴
とは重なるのです。

以上