まさよっち放浪日記 - Masayochi's Wanderings-

アフリカから、何故か、中央アジア、そして気が付いたら日本へ。ふと心に浮かんでくる何気ない事を書きとめてみました。

平和維持軍(PART1)

2010-11-05 17:40:32 | SUDAN

ダルフールでは、スーダン政府の同意のもと、国連とアフリカ連合(AU)が共同で平和維持活動を行っており、「ダルフール国連アフリカ連合合同ミッション」(African Union/United Nations Hybrid operation in Darfur: UNAMID) が展開している。これは、20077月の国際連合安全保障理事会決議1769に基づき設立された。

最大26,000名の軍人や警官からなる平和維持軍の派遣が承認されているが、20108月末時点においては、兵員約16,900名を含む約22,000名が派遣されている。

UNAMIDの任務は、自己の要員及び人道支援活動に関わる安全の確保、和平合意の速やかな履行の支援、民間人の保護にある。

ここ北ダルフールでは、首都El Fasher 外にミッション(出張)に行く場合は、UNAMIDの兵員の護衛が必要になる。前回も説明したが、私は、国際避難民(IDP)の帰還のモニタリングに従事している。そのIDPの村々は当然El Fasher郊外にある。

UNAMIDの兵員はエチオピア、南アフリカ、ガーナといったアフリカ諸国からの軍人や、エジプト、ヨルダンといったアラビア語圏からの軍人も多い。アジアからは、ネパール、バングラデシュ、中国からの軍人を見る。その中でも、ルワンダはUANMID22,000名のうち約3,300名を派遣しており、私が行くモニタリング先の多くは、ルワンダ軍担当地域だ。

確かに治安状況からいって、軍の護衛が必要なのだが、正直めんどくさいと思うこともある。まず手続き。ミッション予定1週間前には、人道支援活動の調整を行うOCHA(UN Office for the Coordination of Humanitarian Affaris)に、UNAMID護衛要請を提出する。そこからOCHAUNAMID民軍連携調整室に正式に護衛要請をし、UNAMID内部で調整が行われる。私たちから直接UNAMID軍隊に連絡することはない。正式には、ミッション予定72時間前に護衛要請を提出すればいいのだが、プロセスにかかる時間を考えると、早めの提出にこしたことはない。護衛要請したとしても、日程が合わないこともある。また予定していたとしても、急な予定が入り、予定が狂うこともある。

実際の護衛となると、また色々とある。。(続く)