ごめんなさい、続けて難民関係の話です。。。
現勤務地であるエチオピアでは、ソマリア、エリトリア、スーダンと隣国からの難民を受け入れている。エリトリアでは18歳から50歳の男性及び18歳から27歳の女性は、18ヶ月の兵役が法律上、義務付けされている。2008年、世界銀行の統計では、推定32万人が、現在、兵役に服しているとの事だ。
人権団体 Human Rights Watch によると、国境を越えようとして捕まった場合は、射殺命令が適用されるにも関わらず、何千というエリトリア人が、徴兵制を逃れようと、国外に脱出している。隣国エチオピア北部では、難民を受け入れるため、新しく難民キャンプをオープンした。エリトリア政府は、脱走者の家族から、5万ナクファ(US$3,300)の罰金を徴収するが、その家族が支払えない場合は、土地を没収するか、監禁する。
以下のニュースでも報道されているように、このようにスポーツ選手が海外遠征に参加し、そこで難民申請をするケースが増えるようであれば、今後、エリトリア政府は預託金を増額するか、もしくは、スポーツ選手の海外遠征を認めない方向に動くかもしれない。
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朝日新聞 2009年12月22日付
エリトリアのサッカー代表12人、ケニア遠征で難民申請
【ナイロビ=古谷祐伸】アフリカ東部エリトリアのサッカー代表選手12人が、ケニアでの国際大会後、ケニア政府へ難民申請した。政府が強権的と批判される母国への帰国を拒んでいる。
大会は、東部・中部アフリカサッカー協会(CECAFA)主催のシニアチャレンジ杯。ルワンダやザンビアなど地域12カ国の代表が参加して11月下旬から今月13日まであり、ウガンダが優勝した。
エリトリアは予選リーグを経て、12日の準々決勝でタンザニアに0―4で敗退。同夜、ナイロビ空港から帰国の予定だったが12人は現れず、16日、国連難民高等弁務官事務所のケニア事務所に来て難民認定を申し出た。ケニア政府の保護を受け、移民省で手続き中だという。
エリトリアは1993年にエチオピアから分離独立、反エチオピア闘争の指導者イサイアス氏が大統領になった。政府の報道や宗教などへの締め付けが厳しいと批判され、国民の国外流出が深刻化している。国連推計では、2009年だけで人口約500万人中数万人が難民化した。
サッカー選手も例外ではない。帰国を拒んだケースは06年以降、これで3回目。政府は07年から国外遠征する全スポーツ選手に、10万ナクファ(約60万円)の預託を義務づけている。
CECAFAのムソニェ事務局長は「今後、エリトリア政府が代表選手の国際大会参加を認めないのではと懸念している」と話している
現勤務地であるエチオピアでは、ソマリア、エリトリア、スーダンと隣国からの難民を受け入れている。エリトリアでは18歳から50歳の男性及び18歳から27歳の女性は、18ヶ月の兵役が法律上、義務付けされている。2008年、世界銀行の統計では、推定32万人が、現在、兵役に服しているとの事だ。
人権団体 Human Rights Watch によると、国境を越えようとして捕まった場合は、射殺命令が適用されるにも関わらず、何千というエリトリア人が、徴兵制を逃れようと、国外に脱出している。隣国エチオピア北部では、難民を受け入れるため、新しく難民キャンプをオープンした。エリトリア政府は、脱走者の家族から、5万ナクファ(US$3,300)の罰金を徴収するが、その家族が支払えない場合は、土地を没収するか、監禁する。
以下のニュースでも報道されているように、このようにスポーツ選手が海外遠征に参加し、そこで難民申請をするケースが増えるようであれば、今後、エリトリア政府は預託金を増額するか、もしくは、スポーツ選手の海外遠征を認めない方向に動くかもしれない。
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朝日新聞 2009年12月22日付
エリトリアのサッカー代表12人、ケニア遠征で難民申請
【ナイロビ=古谷祐伸】アフリカ東部エリトリアのサッカー代表選手12人が、ケニアでの国際大会後、ケニア政府へ難民申請した。政府が強権的と批判される母国への帰国を拒んでいる。
大会は、東部・中部アフリカサッカー協会(CECAFA)主催のシニアチャレンジ杯。ルワンダやザンビアなど地域12カ国の代表が参加して11月下旬から今月13日まであり、ウガンダが優勝した。
エリトリアは予選リーグを経て、12日の準々決勝でタンザニアに0―4で敗退。同夜、ナイロビ空港から帰国の予定だったが12人は現れず、16日、国連難民高等弁務官事務所のケニア事務所に来て難民認定を申し出た。ケニア政府の保護を受け、移民省で手続き中だという。
エリトリアは1993年にエチオピアから分離独立、反エチオピア闘争の指導者イサイアス氏が大統領になった。政府の報道や宗教などへの締め付けが厳しいと批判され、国民の国外流出が深刻化している。国連推計では、2009年だけで人口約500万人中数万人が難民化した。
サッカー選手も例外ではない。帰国を拒んだケースは06年以降、これで3回目。政府は07年から国外遠征する全スポーツ選手に、10万ナクファ(約60万円)の預託を義務づけている。
CECAFAのムソニェ事務局長は「今後、エリトリア政府が代表選手の国際大会参加を認めないのではと懸念している」と話している