あけぼの

アート、文化、健康、国際・教育、音楽、食・レシピ、日記、エッセイ、旅行記、学問

「不自由を常と思えば不足なし」:自悠人will not repent his past

2018-01-06 10:48:38 | 講演・アート・音楽・スピーチ

足の怪我、腓骨骨折で不自由になって15日間を経過した。左足をつくことが出来ない。当然歩けない。年のせいか筋力が落ち、物に摑まって立ち上がるのも片足で移動するのも容易ではない。生きている以上移動は必然の行動ゆえ不便だ。ギブス固定は1~2か月と言われたがリハビリもあるだろうし、突然自由を失ってやる気までなくした。たかが足の怪我、と言われそうだが、家康の言葉(上記タイトル鍵括弧の中)ように胸襟を開く超人にはなれない。当初は精神的余裕もなかった。外傷だから頭脳の働きには影響ないと思われそうだが、気力・気概が散ってしまい、「情けない!」を連発した。

こんな時、新聞で深刻な家庭状況が目についた。それは現代社会の特徴だろうが、少子化核家族の現実だった。47歳の引きこもり息子や婚期を逸したフリーターの子供を持つ老父は現実回避することは出来ない。子供たちの不運は親の責任であると考え辛くなるのだろう。覇気をなくした子どもの将来を考えたらお先真っ暗だろう。それでも老いは容赦なく迫ってくる。社会は益々厳しくなってきた。かつての親族で支え合う社会から核家族が孤立する世相に変わったのか。上記老父の心境に同情しつつも、庶民は先行き不安で不透明な現実を辛抱強く生きるしかない。

最近は四つん這いで床を這うが、体調が悪いと思考まで怪しくなるようだ。たかが足の怪我、あと1か月も不自由を辛抱すれば何とか回復することが判っているのだから、今の苦痛を薬と思い肝に銘じて頑張ろう。この事故で体験した無気力や老父たちへの共感をきっかけに、10歳若返って76歳で人生再出発だ。1月中旬のアメリカ行のチケットは無駄になったが、2月28日出発に買い直した。一か八かだ!もう過去は顧みない。(自悠人) 写真1.国立6小前の川にいた白鷺ちゃん