あけぼの

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 「日本人夫婦遭難!」という記事になりかけた!:触れ合いの旅、勿論医師とも 

2017-02-09 09:15:03 | 旅行記、多文化教育、国際

  昨日、瘤夫の手術説明があり、執刀医が手術の危険性について縷々説明し、「同意書に署名を!」と。夫の命を預ける医師だが、自信が垣間見え安心し、筆者が命を頂いた、忘れ得ぬ医師を思い出した。

 「日本人夫婦遭難!」という記事になりかけた 南米最高峰アコンカグアの4300M地点、プラサ・デ・ミューラス基地で、高山病のため意識不明に。劇的なアコンカグアとなった。登山目的で出発直前夫が足を挫き、諦めきれずに登山口の街メンドーサまで来た。業者が、「ミュール(騾馬)でどうぞ」、と、あたかも慣れたビジネスとして呼びかけ、飛びついたのだ。が、実はミュール使いは登山者の荷物運びのみ、客を乗せた経験も指導も無しの初仕事だった。アコンカグアは岩石だらけの急斜面、騾馬のヒズメが石で滑る度、その衝撃から夫は重心を失って2度も落馬、断崖と騾馬の間に落ちたので幸いだったが、反対側は千尋の谷、遥か下方まで止まることのない岩石ガラガラ崖だった。一方筆者は落馬は免れたが4300mの基地に着いた途端「眠い!」と思ったことしか記憶にない。夫によると、小さなテントに倒れこみ3時間後には意識不明でまるで死人、焦って医者の助けを求めた、と。高山病だった。朦朧ながら意識が戻ると、酸素マスクをされ、色んな人が呼びかけてくれていた。医者の応急処置の後ヘリコプターに乗せられたのだった。(続く)(彩の渦輪)