あけぼの

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紳士は違う!セカンド・オピニオンに乗り替えられても

2017-01-12 14:23:14 | 旅行記、多文化教育、国際

多摩癌研のエコー診察で大動脈瘤が発見され時、「知り合いの病院ありますか」と聞かれたが「特にない」と答えたらT病院を紹介された。紹介状は1回しか出せない。セカンド・オピニオンの必要性にすぐ気づき、手術実績の多いS病院に連絡、こちらには実費で初診料を払い、暫くは両方へ。手術の早い方にしたいと思ったからだが、どちらも有名大病院なので入院予定日はまだ先の先だ。病名は聡腸骨動脈瘤でどちらも同じ、大きさは診察日の違いか32mmと38mmで手術に該当。検査の進行は遅々として進まない。先ずは造影CTから始まり血液、心電図、そして胸、腹部のレントゲン、心臓カテーテル診断だが入院日がやっと決まった。T病院では手術内容の説明があった。大動脈分岐点に近い左足部だからステント・グラフト法を試み、うまくいかない場合は閉じて、改めて再度人工パイプ置換法の本格手術をするとのこと。病名は同じでも手術に至る行程は異なる。S病院は時間がかかり慎重であることが判ったが、検査項目も多いし、やっと検査入院が決まった。心臓カテーテル診断だ。執刀医には会っていないが組織内のチーム・ワークが良いと聞く。過去の手術例が多いので遂にこちらで手術すると決断したのだ。T病院の主治医の先生にどうお断りするか重い気持ちで出かけたが、正直に全てを話した。この病院の技術員の未熟さや連絡の悪さが目に付き、過去の入院患者の評判も良くない。医療事故も耳にする。関連センター内の連絡不十分や職員の不手際などを理由に自分も体験したことを話し、、先生の技量を評価した上で、先生が多忙でいざという時に不在ということが考えられるので、と、手術をお断りした。先生は親切にTとS、両病院の長所短所を教えてくれ正直な人格者だと思った。拙著を差し上げたら微笑んで、「またいつでもどうぞ!」とにこやかに、いつでも行ける道を残してくださった。(自悠人)