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インテリアコーディネーターのブログ。
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1月14日 風邪のメカニズム

2006-01-14 | 豆知識
ひさしぶりに風邪をひきました。
11日(水)、会社を出たときからかひどく疲れを感じていたので、(まだ休み疲れが取れないなぁ~)と考えながら、さっさと帰宅し、いつもよりも随分早く就寝しました。休暇をとっていた12日(木)は、朝からなんとなく調子が悪いことに気付き、結局一日中、ベッドの中で過ごすことに・・・。
翌朝、治っている予定がなんだか悪化しているような気配・・・。
出社後、お昼が過ぎ、夕方頃には身体の節々が痛くなり始め、頭からお寺の鐘を被されて、ガンガン叩かれているような感じに襲われはじめました。
そこで、さっさと仕事を片付け、早退させて頂きました。

試験も終わったことだし、風邪くらいひいてもいいかなぁ。なんて考えていましたが、やっぱり健康が一番です。
早退してから、なんとなくしていたことが、身体にとってすごく良いことだったようで、今日はかなり元気になりました。

と、いうわけで、今日は風邪のメカニズムについて調べてみました。

『馬鹿は風邪をひかない?!』
風邪をひく。ひかない。の話題で必ずくっついてくるのが、これ。
その意味するところもいろいろで、「頭が悪い代わりに体が丈夫だから風邪をひかない」、「馬鹿な人は風邪をひいたことさえ気付かない」という失礼な説や、「神経質な人よりも、リラックスして過ごしている人のほうが病気にかかりにくい」とする説もあります。
逆に「夏風邪は馬鹿がひく」という言葉もあり、これは「本来冬にひくはずの風邪に、夏にかかるウッカリ者」という意味。昔は「風邪は冬にひくもの」という思い込みがあったことから、こうした言葉が生まれたようです。

『風邪は薬では治らない』
風邪は医学的には「風邪症候群」と言われ、原因の種類に関係なく、呼吸器系の急性炎症の総称(クシャミ、鼻水、ノドの痛み、咳・・・)として使われる単語です。もちろんインフルエンザも含まれます。
こうした風邪症候群の原因は、わずかに細菌などによるものもありますが、約8~9割はウイルスによるものです。しかも、200種類以上ものウイルスが原因として確認されているため、例えば今回私がかかった風邪が、どのウイルスによるものかを特定することは困難なようです。
また、今のところ数少ない特殊なウイルスを除いて、ウイルス自体を退治する方法や薬はないため、風邪症候群においては病院へ行ったとしても対症療法のみ。鼻水がひどければ、鼻水を止める薬を処方し、咳がひどければ咳止め、高熱ならば解熱剤が投与されます。風邪自体を治す薬はありません。
もちろん、抗生物質もウイルスに効くわけではありません。抗生物質は、風邪による炎症で傷ついた箇所に雑菌などが入り、炎症を悪化させるのを防ぐものです。ですから、炎症の出ないうちから薬で「早めのケア」をすることは、風邪においては体に余計な負担をかけることになります。

『♪早めの○○○○~。』という宣伝を忠実にまもり(?)いえ、勝手に理解の幅を広げ、試験前の一週間、毎晩風邪薬を飲んで予防していました。うすうす気付いていたものの・・・全く意味のない行為だったようです・・・。
みなさんも薬の処方には、十分気をつけてくださいね。

『風邪のメカニズム』
日本人は、1年で平均5~7回、ひと冬で2~3回は風邪をひいているというデータがあるそうです。私の場合、あまり風邪をひかない方だと思うのですが、どうやら気が付いていないだけのものも含まれるようです。

①鼻・のどの奥にウイルスが取りつく。
粘液分泌細胞から、粘液(洗剤や水の役目を果たす)が出て、ウイルスを洗い流す。さらにそのウイルスを含んだ粘液(たん)を、せん毛細胞がほうきのようにはたらいて、外に掃き出している。こうしたウイルス追い出し作戦がうまくいっている時は、風邪にならない。

②2~3日後
鼻やのどが乾燥したり、全身の体調不良などで、ウイルスを追い出す働きが弱まっていると、ウイルスはのどの奥の細胞に入り込む。大抵の場合、何種類かのウイルスが取り付いている。
1時間後には100個、1日後には100万個に増え、細胞を破って外に飛び出す。それを体は外へ流し出そうと更に頑張るため、鼻水がひどくなる。
つまり、鼻水が多く出るようになっている時には、すでにウイルスは細胞にまで侵入していると考えてよい。

③身体の抵抗
血液中のマクロファージ(白血球)は、入ってきて爆発的に増えたらウイルスを食べ続け、なんとか数を減らそうとする。同時に視床下部の体温中枢に「発熱してくれ!」というサインを送る。

④発熱
ウイルスが好きなのが、35~36度なので、それ以上の発熱で増えなくなってくる。同時に熱が上がると、ウイルスに対抗する免疫物質が活発になり、ウイルスをやっつける。また発熱で関節などが痛くなるが、これで身体が動かない=休むことができる。

⑤回復
ここで順調に回復すれば、再びかかることは少ない。インフルエンザの場合、1回目の感染の場合、身体の中に抗体ができるのに約1週間かかる。しかし一度そのウイルスに感染した後には、身体の中を抗体を作るリンパ球がパトロールし、2回目はたた1日で抗体をつくってしまうので同じ型にはかかりにくくなっている。

⑥再発
せん毛(のどのほうきの役目を果たす)は風邪で壊されてしまうと、復旧に2~3日の時間がかかる。この間に無理をくり返し、再びウイルス・細菌に感染すると、また風邪をひく。ウイルスは約200種類もあるのだから、別のタイプはいくらでもある。しかも、始めはウイルス性の風邪だったとしても、次にかかる時はもっと恐ろしい細菌の感染が起きやすい。
スペイン風邪、アジア風邪など、過去に大流行した風邪での死亡は、こうした細菌感染による肺炎が原因となった。

『熱で撃退!!!』
「早退してから、なんとなくしていたことが、身体にとってすごく良いことだったようで~」と上で触れているように、私の場合とても良いタイミングで撃退できたように思います。ちょうど、身体中が痛くなりはじめていたので、発熱のサインだったのでしょう。帰宅後、すぐにお風呂に入り、薬を飲んで3時間ほど眠りました。
実は、人生において、ほとんど高熱の経験がありません。幼いころはともかく、最近は、熱を見ると、気持ちで負けてしまいそうなのであえて測らないことが常になりました。
ですから、実際のところはわかりませんが、恐らく熱が出たのでしょう。汗をかいたのでパジャマを着替え、再び眠りました。それから2~3時間おきに目が覚めたので、夜中にもう一度薬をのみ、また汗をかいたパジャマを着替え・・・。朝になるとすっかり身体の痛みは消えて、随分楽になっていました。

免疫システムがなぜ、発熱して体温を上げるのかというと、免疫細胞が活発に動きやすくなると同時にウイルスや細菌が38.5度以上の体温で死滅するからだそうです。しかも、当面の問題であるウイルスやがん細胞まで死滅させるというのだから、発熱は一種の体内一掃機能でもあります。風邪をひいて熱が出るのは、免疫システムが正常に働いている証拠なので、安易に解熱剤を使ってしまうのは避けた方が良いのかも知れません。

=Q&A=

Q.お風呂に入っても大丈夫?
A.私にとって欠かせないものの一つがお風呂です。だからもちろん風邪の時だって入ってしまいます。もしも災害が起こったら・・・?ということを想像して真っ先に心配するのは「お風呂に入れないこと」だったりするほど。
実際のところは、ご想像の通り、確かに入らない方が良いそうです。しかし、熱が38度くらいまでであれば入っても大丈夫。ひき始めの時には、40~41度のやや高めのお風呂にサッと入るのがポイント。汗や皮膚についた水分は身体を冷やしてしまうので、出たらすぐ身体を良くふくこと。頭は洗うと冷えやすいので、洗わないほうが良いそうですが、私はもちろん、洗ってしまいます。そんなときは、身体と同様、早く乾かすことが大切なので、すぐにドライヤーをかけるようにすると良いそうです。
しかし、高熱の時の入浴は厳禁なようですので、気を付けてください。

Q.汗をかけば風邪が治る?
A.正しくは「汗をかくと治る」のではなく、「汗をかくと治り始めのサイン」なのです。無理矢理汗をかかせて、サインを早く出しても、実際に身体がウイルスに勝利していなければ意味がありません。むしろ体力を消耗するだけなので注意が必要です。ストーブをガンガン焚いたりするのは良くありません。ただし冷やさないことが大切なので「暑く」ではなく、「暖かく」します。そのとき、汗をかいたら、身体が冷えないよう、こまめに着替えるか、汗を拭くようにしましょう。

Q.こたつで寝ると風邪をひく?
A.「風邪には冷やさないことが大切」というならば、その逆転の発想で肯定できそうにも思えます。他にも電気カーペットや電気毛布を使っている人もいるでしょう。もちろん、これら自体が直接風邪の原因になるわけではありません。
人間が熟睡するには、昼間よりも体温がさがっている時の方が眠りが深くなります。しかし、こうした電気の暖房器具は体温よりも高い温度で暖めるようにできています。すると本人は眠れたつもりでも、実際には熟睡ができていないために、身体が疲れてしまい、風邪にかかりやすくなってしまうのです。

Q.冬は厚着をしたほうが良い?
A.特に寒がりの女性の場合、冬といわず夏でも靴下や手袋をして寝る人もいます。何枚も重ね着して寝るという人も多いでしょう。しかし、厚着をすると肌の新陳代謝が悪くなり、抵抗力が弱まってしまいます。特に手足は温度感覚のアンテナともなる場所ですので、温度差に対する身体の順応能力が悪くなります。手足・身体がどうしても冷えてしまう人の場合、普段からウォーキングなどの有酸素運動で、脂肪が燃えやすい身体つくりをしていくと、血行がよくなり、冷えも改善されます。

=風邪の対策=

◆十分な睡眠
夜は、身体の中で免疫を高めるリンパ球が増えてくれる時。この時、身体が休んでいることが大切です。

◆温度と湿度のコントロール
ウイルスは高温・多湿に弱い。風邪をひいている場合、寒いと発熱が必要以上に進むので部屋を暖かくするのがポイント。だからといって、部屋を30度にも上げてしまうと、身体のほうの抵抗力がなくなってしまうので良くありません。冬は部屋を20~25度くらいにし、むしろ湿度を上げる必要があります。部屋の湿度を上げることが、薬を飲むよりも予防・回復に有効です。湿度が50%になるとウイルスは約3%の生存率しかありません。できれば加湿器を利用して湿度を60~80%にしましょう。部屋の広さにもよりますが、寝る前に濡れタオルを3枚程度かけておく方法もあります。

◆バランスのとれた食事
風邪を治すにはビタミンCが必要です。ウイルスに荒らされた細胞の再生を1~2週間で回復するように助けます。しかし本格的な風邪のときには、通常の5~10倍は必要となるので、食品だけでは補うことができません。そんな時は、厚生労働省が認める特定保健用食品のビタミン剤や健康補助食品に頼ると良いでしょう。
風邪といえば、おかゆをイメージしてしまいますが、極端に食欲が落ちている場合をのぞき、たまごなど、とにかく栄養のあるものを食べ、水分を十分に摂りましょう。ただの水だけではなく、スープやヨーグルトも良いようです。

◆有酸素運動
軽い有酸素運動は血行が良くなり、暖房に頼らずに身体を暖める能力をつけることができる。またウイルスを発見・撃退する白血球のパトロール回数が多くなるので、それだけで風邪にかかりにくくなります。

◆手洗いとうがい

◆ストレスの解消ストレスは自律神経を弱め、免疫力・抵抗力が低下します。これは身体だけのストレスではなく、ココロのストレスでも影響があります。張っていた気持ちが急に弛んでしまった時や、心が深く傷ついた時、人は風邪にかかりやすい。と言われています。

◆たばこ
たばこ1~2本でも大量のビタミンCが破壊され、のどの修復が大幅に遅れてしまいます。そしてウイルスが取り付いて大活躍している、のどの粘膜に対し刺激が強すぎます。悪くするとウイルスをやっつけきれず、肺炎にもなりかねません。

書いているうちにあれもこれも・・・と随分大作になりましたが、これを書きながら改めて、「運動しよう」と思っています。そして、近いうちに加湿器を買います。

※内容は、healthクリニック(http://www2.health.ne.jp/)を参考に作成しました。