社労士・行政書士の徒然日誌

北海道帯広市の社会保険労務士・行政書士が日々の雑感等を徒然に綴ってゆきます。

鈍感力

2008-07-28 | 徒然日誌
 先週は6月に続き、又も東北地方で大きな地震がありました。帯広でも震度3を記録しましたが、長い揺れで大きくなりそうな感じの揺れでした。地震がおさまった後は別のところでもっと大きく揺れたのではないかという感じもしました。自然災害は防ぎようもありませんが、連続で大きな地震に見舞われた東北地方で被災された方には心からお見舞いを申し上げます。

 昨年、ベストセラーとなった鈍感力という本を読みました。私も物事に敏感すぎるところがあるので、この本の内容は非常に参考になりました。(家族には「これ以上鈍感になってどうするの」と言われましたが・・)日本人は諸外国と比べると色々な面で神経過敏な面がある気がするので、そういった風土に一石を投じる内容のように感じました。

 もちろん物事に敏感ということは細やかな心遣いができるということにもつながると思うので、いい面も多分に含んでいるとは思います。ただ、ストレス社会といわれる今の日本社会を生き抜いていくためにはある程度の鈍感さ、どっしりとした心持ちも必要のように感じます。

 うつ病等の精神疾患が急増し、自殺者も3万人を超える日本は病んでいるといわれます。先進国の中でも自殺率の高さは際立っています。こういったことは神経過敏な日本人の気質と無関係ではないと思います。ただ、その一方で日本ではモラルの崩壊も進んでいるといわれます。自分の事だけを考え、他人の迷惑や周りの目等を気にしない人も増えているように感じます。

 こういった部分においても日本では二極化が進んでいるように思います。どちらも一朝一夕で解決できる問題ではありません。本当に難しい問題です。

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扶養者調書の提出

2008-07-17 | 徒然日誌
 大リーグの野茂選手が引退するそうですね。今でこそ日本で活躍したプロ野球選手が大リーグに挑戦するのは、それほど珍しくなくなってきていますが、10年以上前に野茂選手が大リーグに行くと表明したときは本当に大騒ぎでした。遠い存在と思えた大リーグに挑戦し、向こうのバッター相手に次々と三振の山を築いていく姿に鳥肌が立ったのを覚えています。まさに大リーグ挑戦のパイオニアといえる存在でした。年齢的なことによる衰えから引退を決意したようですが、本当にお疲れ様でしたという気持ちです。

 社会保険の算定基礎届の提出が終わったと思ったら、扶養者調書の書類が届きました。昨年は年金問題の関係で調書届出が見送りとなったのですが、今年は行うようです。ただ従前より早い時期に行うようで、これは10月1日から社会保険庁解体により健康保険協会が新たに発足することから、その前に確認を終えておきたいということのようです。

 事業所での社会保険の加入要件はおおむね正社員の4分の3以上の労働時間や労働日数があることとなっていますが、この基準は以前より改正論議が進められており、将来的には週20時間以上の労働時間の労働者については加入となる可能性があります。

 そして、当然この基準が変われば、社会保険の扶養者の加入基準も変わることが予想されます。今現在の扶養者の加入基準は年収が130万円未満で、かつ同居の場合は被保険者の年収の半分以下、別居の場合は被保険者からの仕送り額が扶養者の収入を上回っている事が条件となっています。(130万円未満の収入で被保険者の収入を下回っていれば、半分以下という条件や仕送り額関係なくOKの場合もあります)この基準が引き下げられる事が考えられます。

 社会保険の扶養者については今までややあいまいな部分もありましたので、扶養者調書と合わせて、今後の改正によりしっかりした制度にして欲しいと思います。

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会社設立後の許可取得

2008-07-06 | 徒然日誌
 明日からいよいよ洞爺湖サミットが始まります。洞爺湖周辺はもちろんですが、札幌の街も厳戒態勢に入っているようで、ロッカーは使用禁止、ゴミ箱は撤去、警官の方も100m間隔ぐらいでいる感じのようです。私も先週札幌へ行きましたがその時点で街にはパトカーが非常に多く、列車に乗っていても千歳あたりの駅で監視員の方が列車内を巡回されていました。かなり物々しい雰囲気ですが、主要国の首脳が集まるのですから、やはり警備態勢がこれ以上ないくらい厳重になるのは仕方のないことなのだと思います。

 前回法人設立に関する記事を書きましたが、現在ご依頼を頂いている案件も先月末に完了した案件もどちらも法人設立後に営業に関する許認可取得を予定している案件となっています。

 法人設立後に許認可を取得するというのはよくあることで、例えば建設業だと個人事業のまま許可を取って、その後法人化すると新規扱いでもう一度許可を取得しなければなりません。(一定要件を満たせば許可番号は変わりませんが)いずれは法人化を考えているお客様が建設業許可取得を機にその前に法人化をということが多いです。又、介護事業の指定ではそもそも指定要件に「法人であること」というものがありますので、こちらについては当然法人化を先にということになります。

 法人設立後に許可取得を考えている場合に気をつけなければならないことは、当然ですが、定款の目的に許可に係るものを必ず入れておくということが一番重要になると思います。例えば許可取得後に産業廃棄物の収集運搬業の許可取得予定があるのであれば、定款の目的にはかならずこの項目を入れておく必要があります。

 定款の目的というのはそのまま商業登記上の目的になります。会社法の改正前は目的の内容について具体性、明確性等がかなり厳しく問われましたが、改正後はその点についてはかなり緩和されました。しかし、会社の目的というのは重要視される場面が意外に多いので、会社設立手続時には注意が必要です。

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法人設立に要する日数

2008-07-05 | 徒然日誌
 早いもので今週から7月に入りました。6月はぱっとしない天気が続いていた十勝地方ですが、今日は30度近い気温となり、明日も引き続き暑くなりそうです。

 今週は法人設立のご依頼を頂きました。来週中には書類をすべて仕上げて、司法書士さんに登記をお願いする予定となっています。法人設立のご依頼を受けた場合、設立予定日若しくは希望日を当然お聞きするのですが、法人設立をご依頼されるお客様はお急ぎの方が結構多いです。急ぐ理由は色々とあります。先月末に法人設立をご依頼いただいたお客様も急ぎの案件で結果的に定款認証から登記まで正味2日間で終える事ができました。

 うちの事務所で法人設立の依頼を受けた場合、打合せから登記完了までの平均的な期間というのは1週間から10日間ぐらいのように思います。先月末の件ではご依頼される方が会社の内容等もほぼ決まっており、書類等もすぐに揃ったため、2日間というかなり短い期間で法人を設立する事ができました。

 行政書士さんのホームページを見たりすると、最短1日で法人ができますという触れ込みを見かけますが、今回2日間で法人設立を完了し、1日で設立する事も可能だということが分かりました。1日で会社設立というのは当然会社内容等の打合せを完了しており、定款認証から登記までを1日で完了という意味合いであることがほとんどだと思いますが、その日はその業務に専念できる態勢が整っている事が条件になると思います。そう考えるとなかなか大変な作業ですが、そういったご依頼があれば、何とか依頼者のご希望に沿えるよう努力しなければならないと思います。

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