OCF最新動向ブログ

オープンCADフォーマット評議会(OCF)の活動と、CIM・CALS/EC(SXF)の最新動向をお知らせします。

SXFデータ交換トラブルの参考情報

2012年10月29日 | SXFデータ交換

OCF事務局です。

SXFのデータ交換において何らか問題が発生したときに少しでも参考になれば、との趣旨で、、これまでOCFに寄せられたトラブル事例(主なもの)や、各ソフト共通の注意事項等の掲載を始めました。

 ⇒ SXFデータ交換トラブル事例

なおOCFでは以前より、認証ソフト間においてSXFデータの交換トラブル事例に関して責任をもって調査させていただいています。遠慮なくお問い合わせください。

 ⇒ SXF交換トラブル問い合わせフォーム

宜しくお願いします。


CADデータ交換標準小委員会の活動報告

2007年07月24日 | SXFデータ交換

 先週の金曜日に行われた「第二次建設情報標準化推進三ヵ年計画成果報告」からSXFに関することに絞って、当日の資料を引用しながらお知らせします。

1.SXFブラウザの機能改良
 「CAD製図基準(案)」「CAD製図基準に関する運用ガイドライン(案)」との整合確認するこよを目的としたチェック機能についての要件を取りまとめた「SXF表示機能及び確認機能要件書」を作成。
 これは、SXFデータの表示やCADデータの確認に係る機能要件の詳細が公開されていないため、市販のチェックシステムが同じ図面をチェックした場合にエラー件数が大きく異なることへの対策となります。
そして、この図面確認機能の一部をSXFブラウザに搭載しました。

2.SXF仕様の改修
 クロソイドと弧長寸法のフィーチャを追加して、SXF Ver.3.1とした。

他には、道路中心線形データ交換標準や3次元などもありますが、電子納品に近々影響がでそうなのがこの二点になります。


図面データの標準化

2007年02月14日 | SXFデータ交換

 国土交通省近畿地方整備局の営繕CALS/ECホームページに「第一回電子納品に関する手引き(案)(営繕工事編)【第2版】への意見募集について」というのが、2007年1月9日付けで公開されています。

http://www.kkr.mlit.go.jp/build/_technique/soan.html

改訂概要のなかに「方針変更・追加事項」というのがあり、図面データのフォーマットに関して次のような記述がされているので引用します。

1.図面ファイルのDWF変換化(3-7図面ファイル)
 変更内容:(変更前)SXF変換 → (変更後)DWF変換
 変更理由:入札図面等DL制度の本格的導入に向けての対策。
      SXFデータは、容量が大きく電子DLに活用できないが、
      DWFデータは容量が小さく活用可能であるため。

 国の施策として取り組んだ「図面データの標準化」については、次のような記者発表資料があります。
http://www.mlit.go.jp/tec/it/cals/press/prs990125_0.html

ここにあるのを要約すると、特定のCADソフトに依存しない標準的なファイル形式で、技術基準としてISOなどの国際規格の使用が義務づけられていることから、製品のライフサイクルを通じ、個々の独立したシステムに依存しない形式で情報の共有、交換を可能とする標準のインターフェイスを提供すべく検討を行うことにした。と解釈され、この取り組みからSXFが誕生したわけです。

今回の近畿地整営繕の改訂は、これを否定するものになっているように見受けられます。改訂の意味について言われていることは実務の現場では当然のことなのでしょうが、ライフサイクルを通じて果たしてそれで良いのかどうか、よく考えてみる必要があります。

しかし、発注者に対して意見を言うのに、個人名、会社名、電話番号、アドレスなどの書き込みが必須と、受注者にとっては非常に意見が言い辛いのではないかと思います。


道路工事完成図等作成支援サイト

2006年10月31日 | SXFデータ交換

 道路工事完成図等作成要領の実施説明会資料が公開されました。

公開された資料は、次の四点になります。
(資料1) 道路工事完成図等作成要領の全体概要について
(資料2) 道路工事完成図等作成要領について
(資料3) 道路施設基本データに関する留意事項
(資料4) 道路平面図等管理システムについて

さらに、道路工事完成図等チェックプログラムも併せて公開されました。

ダウンロードなどはこちらから。
http://www.nilim-cdrw.jp/index.html


SXFの特長に基づく図面作成方法に関する研究

2006年10月13日 | SXFデータ交換

 JACICの設立目的に適合した研究企画案に対して、毎年、研究助成が行われていますが、昨年度の研究助成事業の報告会が11月14日に開催されます。

 昨年度の研究助成に「SXFの特長に基づく図面作成方法に関する研究」があります。この研究の目的は、維持管理段階(図面を長期に渡って利用する)に着目し、その活用や効率化のあり方をなどについて、図面の作成方法や属性の与え方を明確化するもので、土木学会の電子化基準策定小委員会の属性検討分科会と維持管理分科会によって行われました。

研究成果について興味のある方は是非報告会に参加ください。
http://www.jacic.or.jp/topics/2006100401/kenkyujyosei_annai.html


アンケート結果報告書

2006年10月11日 | SXFデータ交換

 「電子納品を円滑に行うための研修会」が、CALSスクエア北海道の主催により、9月9日に行われましたが、このたび、そのアンケートの結果が報告書としてブログに掲載されていました。
http://blog.livedoor.jp/cals_hokkaido/archives/50870310.html

図面の電子納品について、SXF形式が僅か5.6%、オリジナルデータとの両方が19.4%、併せても25%に留まっています。一方、オリジナルファイルが33.3%、両方というのと併せると52.7%と半数を超えているのが現状のようです。

発注図はどうかというと、SXF形式は5.4%、オリジナルは78.4%という結果だそうです。
つまり、発注図がSXF形式なら、ほぼ100%、電子納品はSXFで行われている、それ以上に受注者がオリジナルからSXFに変換していると読み取れます。これは受注者に負担を強いるものとなっていないのでしょうか。
それにしても何とオリジナルの多いことか。

オリジナルファイルも、CAD固有のフォーマットなのか、あるいは中間ファイルなのか分かりませんが、データ互換に問題が無かったかのアンケートが欲しかったように思います。

いずれにしろ、草の根的な講習をされて、ここまでまとめて公開するというCALSスクエア北海道の活躍に今後も期待したいと思います。


データ交換時の不具合について

2006年03月07日 | SXFデータ交換

(社)日本土木工業協会(土工協)のCALS/EC部会が、今年1月に開催されたCALS/EC MESSE 2006の発表資料を掲載しています。

いくつか掲載されている資料の中で、実務者セミナー「電子納品の実態とガイドライン改訂のポイント」というのがあります。この資料の7ページ以降に「異なるCAD間のデータ交換」について解説されていますが、異なる三つのCADでの幾つかのデータの受渡しのパターンをDWGとSXFのデータで行った場合の図です。
DWGとSXFでは、そもそも利用される前提が違うので比較すること自体がおかしいかもしれませんが、現実には、SXFよりDWGのほうがデータが化けないと勘違いしている方を見受けますので参考になるかもしれません。

資料は次のPDFをご覧下さい。
http://cals.dokokyo.com/sec_seminar/2006jan/sem02.pdf

すべての資料は次のURLになります。
http://cals.dokokyo.com/index.cgi?mode=info&no=28&offset=0


新SXFセルフチェック仕様

2006年01月30日 | SXFデータ交換

「新SXFセルフチェック仕様」が、(社)日本土木工業協会のCALS/EC部会図面情報WGより公開されたことは、以前にもこのブログで紹介しました。公開されてから3ヶ月が過ぎ、SXF形式の入出力をサポートしているCADベンダーが自らチェックを行い、その結果も少しですが増えてきました。

CALS/ECメッセのわたしのセミナーの中で話しましたが、データ変換とデータ交換は明確に違い、CADがどのようにSXF形式のデータに変換されているかを知ることは重要です。このブログの読者自ら、今お使いのCADでセルフチェックをしてみては如何でしょうか。

新SXFセルフチェック仕様ならびにベンダーのチェックの結果は次のURLからご覧いただけます。
http://cals.dokokyo.com/sec_studywg/wg05/sxf_hp_a/index.htm


CADデータ交換標準SXFVer3.0

2005年12月06日 | SXFデータ交換
 JACICでは、CADデータ交換標準SXFVer3.0に関する仕様書および実装規約の改訂とともに、新たに属性セット策定ガイドラインを作成してWeb公開した。

ダウンロードできるのは次の三点となっています。
  ・SXF Ver3.0 仕様書  (第三版 2005.12.02) pdf 861kb
 ・SXF Ver3.0 実装規約(第三版 2005.12.02) pdf 361kb
 ・属性セット策定ガイドライン (2005.12.02) pdf 332kb

 属性セット策定ガイドラインとは、SXFVer3.0の新たな特徴である属性付加機構を使用して、CADデータを高度利活用するための属性及びその取り扱いの仕方までを定めた属性セットを策定する際の手順や考え方の一例を示したものとなっています。

なお、仕様書、実装規約、属性セット策定ガイドラインのダウンロードは次のURLからです。
http://www.cals.jacic.or.jp/cad/developer/SXFDocDownload.htm