テレビ東京 華政
光海君といえば初めて出会った「宮廷女官キム尚官」の印象が強すぎるワタシは、前回、「華政」放送時、つまらなく感じて、見なかった。
ところが。
ヒロインが、海に流され、倭国すなわち日本の硫黄鉱山の奴隷として暮らすあたりに、「日本」の場面がかなり入っていたのだと知り、「見たい!」、次の放送のとき、見よう、と思っていた。
…いつのまにか、テレビ東京で放送が始まっていた…。
まったく、韓国ドラマは、あまり宣伝もされないし、結構半端な時期に始まるので、油断ならん。
光海君は、父・宣祖の時代に、豊臣秀吉の朝鮮出兵に襲われ、戦った人。
このドラマの日本、バリバリ「日本の時代劇の江戸時代」になっていて、いろんなイミで楽しめる。
年表上、江戸時代かもしれないけど、こんなにバリバリ江戸時代…。
(日本人でも、ワタシより若いひとだと、「昔の日本の時代劇」を見たことないかもしれないが…)
一般男性は、いわゆる弥二さん喜多さんの衣装。
#10は、「箱根の関所をこえ、江戸に入る」くだり。
「女は、箱根の関所をこえられない」
「あれが人見女だ。女を見分ける役目だ」
惜しい、きびしいのは「入り鉄砲に出女」なんだけどっ。
でも、「人見女」の老婆が出てくるとは…。
箱根の関所のセットも江戸の町中も、バリバリ「時代劇」だけど、それとしての破たんはない。
日本人の日本語にしか聞こえない発音の、ちょい役も多い。
日本で撮影したのかしら????? 日光江戸村とか? 太秦、まだあるんだった?
最近、日本の俳優が韓国で仕事をし、逆輸入されたりしている。
かつての韓流ブームは去ったが、日本のスタッフが仕事してても、おかしくない。
(朝鮮出兵が終わったからこそ、光海君でなく、幼い嫡子が世継ぎにされようとした時期。秀吉は、日本人のワタシから見ても、相当ひどかったが、「華政」ではあまり言及されない…)
そもそも。
韓流ブーム真っ盛り時代の韓国時代劇、中国にもけっこういじめられたはずなのに、どーしても、最終的な悪役は、もっぱら「日本」だった。
こんなにいいお客さんになのに、日本、悪すぎだろう、と常々思ってはいたけど。
「朝鮮ガンマン」といい。
近年、とっても日本に歩み寄ってる韓国時代劇。
…韓流ブームが去っちゃったから、なのね、きっと…。
ドラマ制作者も年齢があがり、さきの大戦時の記憶が、各自のものではなくなったのか。